朝刊:2020/08/06

ダウは週末発表の雇用統計の数字を期待して大幅高。ゴールドも大幅続伸。オイルも続伸。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に続伸した。前日比10銭円高・ドル安の1ドル=105円55~65銭で取引を終えた。米株や原油が上昇したほか、きょうは米国債利回りも上昇し、リスク選好の雰囲気も見られていた。そのような中で、為替市場でのドル安は根強く、ドル円の上値を圧迫したようだ。この日発表のISM非製造業景気指数は3ヵ月連続での改善を示し予想も上回った。発表直後は素直にドル買いの反応もみられたものの、すぐにドル売りに転じ、ドル安の流れに変化はない。そのほか、7月のADP雇用統計も発表になっていたが、雇用増加数が16.7万件と予想を大きく下回ったものの、前回分が大幅に上方修正されたことで相殺されている。今週末の米雇用統計に市場の注目が集まっているが、トランプ大統領が米雇用統計について「大きな数字が出てくる」と述べたことも安心感につながったのかもしれない。米国での感染第2波が依然として収束の気配を見せず、そのような中で、欧州など他の地域よりも米経済は回復が遅れるのではとの見方がドルを圧迫しているようだ。FRBの追加緩和措置への期待も根強い。追加経済対策についても、失業給付金の上乗せ措置が既に期限切れとなっている中、協議は依然として難航していることもドルを圧迫しているとの声も聞かれる。ただ、これについてはムニューシン米財務長官は今週中に成立させるとの楽観的な見通しを示していた。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸した。前日比373ドル05セント(1.4%)高の2万7201ドル52セントと、2カ月ぶりの高値で終えた。終値はナスダック総合指数が57.23高の1万0998.40、S&P500が21.26高の3327.77。取引開始前までに発表になったディズニーの決算が予想を上回ったことを材料に買いが膨らんでいる。途中からボーイングが上げ幅を拡大していることもダウ平均の上げをサポート。ボーイングはスミスCFOが証券会社主催のコンファレンスで、「追加の現金確保のために、社債市場を再び利用するつもりはない」と述べたことが買い手掛かりとなっている。現金利用を節約してるようだ。この日発表のISM非製造業景気指数は3ヵ月連続での改善を示し予想も上回った。感染第2波のサービス業への影響も警戒された中で、きょうの結果は安心感につながった模様。そのほか、7月のADP雇用統計も発表になっていたが、雇用増加数が16.7万件と予想を大きく下回ったものの、前回分が大幅に上方修正されたことで相殺されている。今週末の米雇用統計に市場の注目が集まっているが、トランプ大統領が米雇用統計について「大きな数字が出てくる」と述べたことも安心感につながったのかもしれない。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は大幅続伸。終値の前日比は、金が28.3~30.4ドル高、中心限月の12月限が28.3ドル高、銀が86.2~90.7セント高、中心限月の9月限が86.2セント高。金12月限は大幅続伸。時間外取引では、利食い売りに上値を抑えられる場面も見られたが、ドル安を受けて堅調となった。日中取引では、全米雇用報告で労働市場の回復が失速したとの見方から一代高値2070.3ドルを付けた。一時は2070.3ドルを付け、8日連続で過去最高値を更新した。外国為替市場で主要通貨に対してドル安が進み、ドルと逆の動きになりやすい金先物に買いが入った。銀9月限はドル安や金急伸を受けて一代高値2725.0セントを付けた。ニューヨーク金12月限は大幅続伸。時間外取引では2027.5~2060.2ドルのレンジで推移、前日比36.7ドル高の2057.7ドルとなった。12月限は、高寄りしたのち、利食い売りに上値を抑えられる場面も見られたが、ドル安を受けて堅調となった。日中取引は、全米雇用報告で労働市場の回復が失速したとの見方から一代高値2070.3ドルを付けた。買い一巡後は利食い売りなどが出て上げ一服となったが、押し目は買われた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は4日続伸した。WTIで期近の9月物は前日比0.49ドル(1.2%)高の1バレル42.19ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.49~0.52ドル高。その他の限月は0.16ドル安~0.59ドル高。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫の取り崩しが続き、4月以来の低水準となったことが支援要因。米国で追加の景気刺激策についての協議が前進すると期待されていることも相場を押し上げた。ペロシ下院議長は追加策の合意を確信していると語った。ただ、法案が成立する時期は不確かであるとも述べた。EIA週報でガソリンや留出油の在庫が高水準で推移しているうえ、夏場のドライブシーズンの終わりが見えていることは圧迫要因。今回の週報で製油所稼働率は79.6%まで上昇し、コロナショック後の回復を続けているが、時期的な定期改修によって原油在庫の取り崩しは一巡するとみられている。冬場に需要が高まるヒーティングオイルを含んだ留出油の在庫は約38年ぶりの高水準を更新した。ガソリン在庫も過去5年のレンジ上限を越えて推移。過剰な原油在庫が縮小する兆候はあるが、石油製品の在庫は過剰なままとなっている。時間外取引で9月限は43.52ドルまで上昇し、3月以来の高値を更新した。ただ、通常取引開始後は値動きが反転し、上げ幅を縮小して引けた。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて反発。終値の前営業日比は1.25~3.50セント高。中心限月の12月限は3.00セント高の323.25セント。大豆は期近の主要限月が続落。終値の前営業日比は3.50セント安~1.75セント高。中心限月の11月限は3.00セントの878.75セント。前日に一代の安値を更新した後で下値警戒感から買い戻し主体の展開となった。ただ、エタノール減産と在庫増が伝えられたこともあって上値は抑制され、12月限はわずか2.75セントのレンジ内での高下にとどまるなど、動意には乏しい動きだった。12月限はこの日は方向性に乏しい足取りにとどまった。321セントで取引を開始した後は欧州の時間帯を終えるまで321.25~322.50セントのレンジ内で高下。シカゴの時間帯を迎えると値幅は広がったものの、それでも320.75~323.50セントのレンジ内での動きにとどまった。


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