朝刊:2020/08/07

米雇用統計を睨みダウは五日連続続伸。ゴールドも大幅続伸。オイルは五日ぶりに反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に3日続伸し、前日比5銭円高・ドル安の1ドル=105円50~60銭で取引を終えた。特に材料も見当たらなかったが、明日の米雇用統計や、追加経済対策を巡ってのホワイトハウスと民主党の協議の行方を見守りたい雰囲気も出ているようだ。この日は米新規失業保険申請件数が発表され、3週間ぶりに件数は減少していた。予想も下回っている。感染第2波が拡大する中で再び企業が人員を絞っており、申請件数も増加が続いていた。明日は米雇用統計が発表になるが、失業率は低下が見込まれている。ただ、第2波の影響で上昇してもおかしくはないとの声も出ている状況。前日にトランプ大統領が「大きな数字が出てくる」との期待感を示す発言をしていたが、いずれにしろ、結果を見極めたい雰囲気が強い。米追加経済対策については、失業給付の上乗せ措置が既に期限切れとなる中、協議は難航しており、きょうも夕方からホワイトハウスと民主党が協議を行うようだ。お互い譲歩を見せずに協議は難航しているものの、市場は比較的落ち着いた対応を見せており、行方を見守っているといった状況。ただ、中盤からはドル売りが再び強まった。トランプ大統領が給与税減税と立ち退き猶予で大統領令の発令を計画していると表明した。大統領令には、失業保険給付と学資ローンも含まれ、金曜日か土曜日にも署名する意向だという。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は5日続伸した。前日比185ドル46セント(0.7%)高の2万7386ドル98セントで終えた。終値は、ナスダック総合指数が109.67高の1万1108.07、S&P500が21.39高の3349.16。序盤は様子見が広がり、前日付近での上下動が続いた。決算も峠を過ぎ、市場はやや様子見姿勢を強めていたのかもしれない。この日発表の米新規失業保険申請件数は予想よりも少なく3週間ぶりに減少した。感染拡大の中で、米労働市場への警戒感が強まっているが、今回の数字に懸念を一服させていたようだ。明日は米雇用統計が発表される。失業率の低下が見込まれているが、感染第2波で若干上昇してもおかしくはないとの声もある。しかし、前日にトランプ大統領は「大きな数字が出てくる」と期待感を示す発言もしていた。いずれにしろ、結果を見極めたい雰囲気のようだ。追加経済対策の行方にも引き続き注目。失業給付の上乗せ措置が既に期限切れとなる中、協議は難航している。きょうも夕方からホワイトハウスと民主党が協議を行うようだ。株式市場は冷静に見ているといった印象だが、期待感も高まっているようで、株式市場は後半になって次第に買いを強めている。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は大幅続伸。終値の前日比は、金が20.1~21.9ドル高、中心限月の12月限が20.1ドル高、銀が151.0~155.4セント高、中心限月の9月限が151.0セント高。金12月限は大幅続伸。時間外取引では、米国の労働市場の回復失速などを背景としたドル安を受けて堅調となった。欧州時間に入ると、ドル安が一服し、上げ一服となったが、押し目は買われた。日中取引では上値を伸ばし、一代高値2081.8ドルを付けたのち、上げ一服となった。米長期金利が低下し、金利が付かない資産である金の先高観が強まった。外国為替市場でドルがユーロなどに対して売られた局面で、ドルの代替投資先とされる金先物が買われた。銀9月限はドル安や金堅調を受けて一代高値2898.0セントを付けた。ニューヨーク金12月限は大幅続伸。時間外取引では2049.0~2072.4ドルのレンジで推移、前日比22.6ドル高の2071.9ドルとなった。12月限は、高寄りしたのち、米国の労働市場の回復失速などを背景としたドル安を受けて堅調となった。欧州時間に入ると、ドル安が一服し、上げ一服となったが、押し目は買われた。日中取引は、一代高値を更新し、2081.8ドルまで上昇した。買い一巡後は上げ一服となったが、ドル安再開を受けて2061.0ドルで押し目を買われて堅調となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は5営業日ぶりに反落した。WTIで期近の9月物は前日比0.24ドル(0.6%)安の1バレル41.95ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.24~0.23ドル安。その他の限月は0.20ドル安~0.22ドル高。前日に3月以来の高値を更新した反動で上値が重かった。今月から石油輸出国機構(OPEC)加盟国を中心とした産油国が日量200万バレルの減産目標の縮小を開始したことが重しとなっている。世界的に石油需要は回復に向かっているが、コロナショック後に積み上がった過剰在庫が解消に向かうのか不透明。減産目標を遵守していなかったイラクが8月に日量で約40万バレルの穴埋め減産を行うと発表しているものの、積極的な反応は乏しかった。米新規失業保険申請件数が118.6万件まで減少したことは支援要因。コロナショック後の最低水準を更新している。ただ、本件数は依然として高水準であり雇用市場の先行きについて楽観論は限定的。追加景気刺激策の協議がまとまらないなかで、トランプ米大統領が家賃未払いによる立ち退き猶予や、失業給付についての大統領令を策定していると明らかにしたことは下を支えた。大統領令には学資ローンの返済猶予や給与税減税も含まれるという。時間外取引で9月限は41.61ドルまで下落。通常取引序盤にかけて42.65ドルまでプラス転換したが上値は重く、マイナス圏に押し戻されて引けた。改質ガソリンは続伸。ヒーティングオイルは反落した。原油相場の動意が限定的だったことから、石油製品の足並みは揃わなかった。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近の主要限月は小幅続伸。終値の前営業日比は0.50セント安~0.75セント高。中心限月の12月限は0.50セント高の323.75セント。大豆は期近の主要限月が続落。終値の前営業日比は2.50セント安~0.50セント高。中心限月の11月限は0.75セント安の878.00セント。前日に続いて方向性に乏しい足取りとなった。米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高報告は、200万トンを大きく超えたものの、事前予想のレンジ内だったため、市場の反応は一時的なものにとどまったうえ、米産地で好天が続き順調な生育が見込まれることで上値を抑制されたため上げ幅は限られている。12月限は、322.75セントで取引を開始した後は概ね様子見にとどまった。この日の取引レンジは321.25~324.75セントの3.50セント。米農務省(USDA)発表の週間純輸出報告に対する反応は一時的なものに限られる一方、米産地での生育に適した天候が上値抑制要因となった


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