朝刊:2020/08/13

本日ダウは大幅反発。ゴールドは小幅高。オイルは反発。ドル円は一時107円台に。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は4日続落し、前日比40銭円安・ドル高の1ドル=106円85~95銭で取引を終えた。ドル自体は依然として上値は重いものの、株高、原油高の中で円安がドル円をサポートしている。ただ、107円台を一旦回復したことで達成感も出たのか、急速に戻り売りに押される場面もみられた。ムニューシン米財務長官の発言が戻り売りのきっかけとなったのかもしれない。同長官は「トランプ大統領が要望しているキャピタルゲイン課税の減税は法制化が必要」との認識を示した。同減税については、インフレ調整を通じた減税であれば、議会の承認が必要ない大統領令で可能ととも見られていた。しかし、法制化が必要ということは議会の承認が必要ということであり、与野党が対立する中で成立は困難とも考えられる。ただ、その後に取引が始まった米株式市場が堅調に推移し、ドル円相場の動向に大きく影響する米国債利回りも上昇したことから、ドル円の戻り売りは一時な動きに留まった。ドル安の流れの中で、ユーロドルは再び1.18ドル台に戻す場面も見られた。東京時間には過熱感からの調整も見られ、1.17ドル台前半まで値を落としていたものの、1.16ドル台後半に来ている21日線を試すことなく反転している格好。ただ、最近のユーロドルの上昇は終わりに近づいているとの見方も出ている。今週、米国債利回りが上昇しており、ドルに関心が戻って来つつある。市場は第3四半期のデータへの期待を高めているが、その発表により市場の楽観ムードは急速に冷え込む可能性があるという。資金は安全資産への急速な戻りを見せ、それに伴いドルに資金が戻るとみているようだ。タイミングとしては流動性が通常レベルに戻る9月の可能性もあるという。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反発した。前日比289ドル93セント(1.0%)高の2万7976ドル84セントと、2月21日以来、約半年ぶりの高値で終えた。一時2万8000ドル台を回復する場面もみられた。終値はナスダック総合指数が229.42高の1万1012.24。ドル安・原油高が株式相場を支援しているほか、きょうはIT・ハイテク株も買いが先行し全体をサポートした。市場は引き続き追加経済対策の行方を見守っている。依然として与野党は突破口が見出せないようで、失業給付金の上乗せ、州や地方政府への支援で意見が割れているようだ。民主党は3兆ドル規模の対策を望んでおり、失業給付金の上乗せもこれまで同様に600ドルを主張しており譲らないようだ。前日は終盤に急速に売りが強まり株式市場は失速した。株価指数が最高値圏に再び接近する中で、高値警戒感からのテクニカルな売りが入ったとの見方も出ていた。しかし、きょうの市場はその流れを引き継いでおらず、上値へのモメンタムは依然として強いとの安心感に繋がった模様。決算も峠を通過し、市場は次の材料探しの面も大きい。秋の大統領選が日々近づく中で、そのリスクへの準備も始まっているのかもしれない。産業やエネルギー、銀行などのセクターには戻り売りも見られたものの、IT・ハイテクが力強さを維持し、相場全体をけん引している。

NY貴金属

ニューヨーク金は小反発、銀は続落。終値の前日比は、金が0.4~2.7ドル高、中心限月の12月限が2.7ドル高、銀が9.6~7.0セント安、中心限月の9月限が7.0セント安。金12月限は小反発。時間外取引では、テクニカル要因の売りやドル高を受けて軟調となり、7月22日以来の安値1874.2ドルを付けたが、欧州時間に入ると、ドル安に転じたことを受けて下げ一服となった。日中取引では、押し目を買われて堅調となったが、買い一巡後は手じまい売りに上値を抑えられた。12日未明にかけては売りが膨らみ、一時1874.2ドルまで下落し、中心限月として7月下旬以来ほぼ3週ぶりの安値を付けた。銀9月限は金急落やドル高を受けて軟調となり、7月31日以来の安値2358.0セントを付けた。ただ売り一巡後はドル安に転じたことを受けて下げ一服となった。ニューヨーク金12月限は小反発。時間外取引では1874.2~1956.4ドルのレンジで推移、前日比8.8ドル安の1937.5ドルとなった。12月限は、安寄りしたのち、テクニカル要因の売りやドル高を受けて軟調となり、7月22日以来の安値1874.2ドルを付けた。欧州時間に入ると、ドル安に転じたことを受けて下げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反発した。WTIで、期近の9月物は前日比1.06ドル(2.5%)高の1バレル42.67ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.06~1.08ドル高。その他の限月は0.45~1.05ドル高。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、原油や石油製品の在庫の取り崩しが始まりつつあることが相場を押し上げた。新型コロナウイルスの流行によって積み上がった過剰在庫が減少に向かう兆候がある。EIA週報で、戦略石油備蓄(SPR)を除く原油と石油製品在庫の合計は6月以来の低水準となった。原油在庫は5億1408万4000バレルと、4月以来の水準まで取り崩されている。石油製品需要や製油所稼働率がコロナショック後の最高水準を塗り替えたほか、原油生産量が前週比30万バレル減の日量1070万バレルとなったことが在庫の引き締まりに寄与した。石油輸出国機構(OPEC)が発表した月報で需要見通しが下方修正されたことは重し。今年の4-6月期以降、需要は上向くと想定されているが、今年通年の需要は日量9072万バレルから同9063万バレルに引き下げられた。来年の需要見通しも日量9772万バレルから同9763万バレルに下方修正された。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近が続伸。終値の前営業日比は変わらず~3.75セント高。中心限月の期近12月限は3.75セント高の327.25セント。大豆は期近が続伸。終値の前営業日比は4.25セント~12.50セント高。中心限月の期近11月限は9.50セント高の883.00セント。20/21年度の米国のコーン生産量は過去最大規模との見通しを米農務省(USDA)は月例需給報告で示し、これが弱材料視される場面も見られたが、弱材料織り込み感が強まったことで買い戻す動きが広がった。また、11日に強風に見舞われたことで米産地の一部のコーンに倒伏が見られていること、エタノール在庫の減少も強気材料視された。323.25セントで取引を開始した12月限は、アジアから欧州の時間帯はUSDA月例需給報告待ちで様子見ムードが強まるなか、322.75~324.25セントと固定されたレンジ内で高下。シカゴの時間帯を迎えると月例需給報告が発表される時間に向かって軟化し、月例需給報告での生産量予測上方修正が明らかになると320.00セントの安値まで売られた。ただ、7月半ば以降、米産地では生育に適した天気が広がっていたことでイールドの上方修正は事前から見込まれていたため需給報告の発表で弱材料織り込みとなり、その後は買い戻す動きが広がってプラスサイドに浮上し、引け間際にこの日の高値327.75セントを付けた後、ほぼ高値で取引を終えている。


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