朝刊:2020/08/14

ゴールドは大幅続伸。ダウは続落。オイルは反落。一時ドル円は107円台を付ける。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に5日続落し。前日比5銭円安・ドル高の1ドル=106円90銭~107円00銭で取引を終えた。ドル安の流れが依然として続いていることもあり、107円台に入ると売り圧力が強まるようだが、上値追いの流れに変化はない。市場からは第2波の拡大、米追加経済対策の交渉行き詰まり、そして、米中対立などの悪材料にもかかわらず、株高が維持されている、市場はネガティブ要因を看過している感もあるが、その株高がドル安を誘発しているとの指摘も聞かれる。株高は投資家のセンチメントが維持されている証拠でもあり、リスクマネーが米国から海外に向かうとの期待もあるのかもしれない。一方、株高はリスク選好の円安も誘発することから、ドル円は底堅い動きを見せている。米国債利回りも上昇しており、イールドカーブのスティープ化も見られる中で、ドル円にとっては追い風が吹いている状況。ただ一方で、米株式市場には高値警戒感も高まっており、継続性には疑問も出ているようだ。NY時間に入って伸び悩んだものの、ユーロドルは買いの流れが続いており、きょうは一時1.1860ドル近辺まで上昇した。引き続きドル安がユーロドルを押し上げている格好。8月に入って過熱感から一時1.17ドル台前半まで調整し、21日線を試すかにも思われたが、しっかりと21日線の上を維持し、上向きの流れを続けている。目先は直近高値の1.19ドル台前半の水準が上値メドとして意識される。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反落した。前日比80ドル12セント(0.3%)安の2万7896ドル72セントで終えた。一時187ドル安まで値を落とす場面も見られた。終値はナスダック総合指数が30.27高の1万1042.50、S&P500が6.92安の3373.43。取引開始前に発表になった米新規失業保険申請件数は96.3万件とパンデミック以降で初めて100万件を下回った。ただ、その週は週600ドルの失業給付上乗せ終了期限でもあり、それに関連した動きの可能性もあるとの見方も出ていたようだ。米株式市場は大胆な財政刺激策や金融緩和策に支えられ、決算も予想より良かったことで安心感からIT・ハイテク株中心に買いが続き、再び最高値圏を試す動きが見られている。しかし、市場は成立に向けて楽観的だが、追加経済対策で与野党が依然として歩み寄りを見せず、議論は混迷している。一方、秋の米大統領選挙が日々接近する中で、そのリスクを織り込む動きまではまだ見られていない。感染第2波も収束の気配を未だ見せない中で、市場からは、現段階ではそろそろ高値警戒感から、上値に慎重になってもおかしくはないとの声も出ているようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金は続伸、銀は反発。終値の前日比は、金が21.4~21.8ドル高、中心限月の12月限が21.4ドル高、銀が167.3~175.0セント高、中心限月の9月限が173.9セント高。金12月限は続伸。時間外取引では、ドル高一服などを受けて押し目を買われて堅調となった。日中取引では米新規失業保険申請件数の減少を受けて戻りを売られたが、米議会での追加経済対策の協議難航を受けて押し目を買われて堅調となったが、買い一巡後はドル高に上値を抑えられた。米株式市場でダウ工業株30種平均が下落したことも、実物資産の裏付けがあって資金の逃避先になりやすい金先物の買いを誘った。銀9月限は金堅調につれ高となった。ニューヨーク金12月限は続伸。時間外取引では1923.0~1952.8ドルのレンジで推移、前日比7.7ドル安の1941.3ドルとなった。12月限は、安寄りしたのち、ドル安を受けて押し目を買われたが、買い一巡後は上げ一服となった。日中取引は、米新規失業保険申請件数の減少を受けて戻りを売られた。ただドル安を受けて1928.5ドルで押し目を買われると、時間外取引の高値を突破し、テクニカル要因の買いが入って1974.8ドルまで上昇した。その後はドル高を受けて上げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反落した。WTIで期近の9月物は前日比0.43ドル(1.0%)安の1バレル42.24ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.43ドル安。その他の限月は0.41~0.06ドル安。国際エネルギー機関(IEA)が月報で需要見通しを下方修正したことが重しとなった。2020年の需要見通しは日量14万バレル引き下げられ、同9190万バレルとされた。世界的に新型コロナウイルスの流行が続いていることが背景。IEAは「新型肺炎による需要の不確実性と増産の可能性が継続していることから、石油市場のリバランスは依然として崩れやすい状況にある」と指摘している。ただ、前日に石油輸出国機構(OPEC)も月報で需要見通しを引き下げており、IEA月報に対する反応は限定的。世界全体の新型コロナウイルスの一日あたりの感染者数はパンデミック後の最高水準で推移しており、下方修正にあまり驚きはなかった。米国で協議されている追加経済対策に進展がみられないことや、香港を巡る西側諸国と中国の対立も圧迫要因だが、前日に米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で過剰在庫の取り崩しが始まりつつあることが示唆されており、下値は広がらなかった。来週、17~18日にOPECプラスの共同技術委員会(JTC)や共同閣僚監視委員会(JMMC)が行われる予定であることも値動きを限定した。時間外取引で9月限は前日終値を挟んで上下した。通常取引開始後は売りが優勢となり、42.09ドルまで下落。改質ガソリンとヒーティングオイルは反落。原油安が重しとなった。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近が続伸。終値の前営業日比は7.00~11.50セント高。中心限月の期近12月限は11.50セント高の338.75セント。大豆は期近が続伸。終値の前営業日比は4.00~17.50セント高。中心限月の期近11月限は16.50セント高の899.50セント。引き続き強風による被害が懸念されたことや、USDAが大口成約を発表したことが買いを支援した。また、大豆高や米産地での気温上昇予想も強気材料視された。12月限は一時は340セント台と7月20日以来の高値を示現する強い足取りを見せたが、前日とこの日の足取りで7月24日以来の下げ幅は完全に相殺された。12月限は、327.50セントで取引を開始した後に地合いを引き締めながらも欧州の時間帯後半までは330.50~332.50セントの限られたレンジ内でのこう着状態となったが、欧州の時間帯後半を迎えると強含み、シカゴの時間帯には後半にかけて値位置を切り上げる右肩上がりの足取りを展開。


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