朝刊:2020/08/18

ナスダックは高値更新。ダウは反落。ゴールドは急反発。オイルも反発。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、前週末比60銭円高・ドル安の1ドル105円95銭~106円05銭で取引を終えた。先週まではドル安にもかかわらず、円安が下値を支え、ドル円は107円台を回復する場面もみられていた。しかし、週明けの市場はダウ平均が上げを一服させ、米国債利回りも低下していることから、ドル円は上値が重い。本日の21日線は106.10円付近に来ているが、その水準を下回っており、明日以降の動きが警戒される。米国での感染第2波が収束を見せず、米追加経済対策で与野党の協議も依然として難航。さらに直近の指標は早期回復期待を後退させる内容も見受けられ始めており、ドル円を支えていた楽観ムードもきょうは一服しているようだ。東京時間に日本の4-6月期のGDP速報値が発表され、前期比年率換算で27.8%急減していた。パンデミックで巣ごもりを余儀なくされる中で、GDPの半分余りを占める個人消費が前期比で8.2%急減しており、全体を圧迫した。輸出も大幅に減少している。予想通りではあったものの、今回で3四半期連続のマイナス成長となった。昨年10月の消費増税の影響もあり、パンデミック前から個人消費中心に成長は落ち込んでいたが、今回はそれにさらに打撃が加わった格好となった。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は小反落した。前週末比86ドル11セント(0.3%)安の2万7844ドル91セントで終えた。終値はナスダック総合指数が110.43高の1万1129.73、S&P500が9.14高の3381.99。寄り付きはIT・ハイテク株中心に買いが先行し、ダウ平均も上昇して始まったものの、買いが一巡すると戻り売りに押され下げに転じている。ボーイングやゴールドマン、JPモルガンといった産業株や銀行株の下げが圧迫した。一方、ウォルマートやホームデポといった小売り株の一角には買いも見られた。今週は小売り大手の決算発表が控えており、決算に絡んだ買い戻しも出ているようだ。パンデミックの影響は想定されるものの、それはすでに織り込み済みで、むしろ、パンデミックによる巣ごもりに伴うEコマースの動向に市場は注目している模様。S&P500企業のうち457社が決算を終えている。悲観的な事前予想が多かったこともあり、その81%が市場予想を上回る利益を発表し、市場の安心感に繋がっていた。株価指数も再び最高値に向けて上昇しているものの、感染第2波が収束を見せず、追加経済対策で与野党の協議も依然として難航。さらに直近の指標は早期回復期待を後退させる内容も見受けられ始めており、更なる上値追いに慎重になっている様子もうかがえる。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は急反発。終値の前日比は、金が44.8~48.9ドル高、中心限月の12月限が48.9ドル高、銀が157.4~158.4セント高、中心限月の9月限が157.8セント高。金12月限は急反発。時間外取引では、手じまい売りが圧迫要因となる場面も見られたが、ドル安を受けて押し目を買われて地合いを引き締めた。日中取引では、米ニューヨーク連銀製造業業況指数の悪化などを受けて堅調となった。金利が付かない金の投資妙味が低下するとの見方がやや薄れ、買い直しが入った。ドル安もドルの代替投資先とされる金先物の買いを促した。銀9月限はドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。ニューヨーク金12月限は急反発。時間外取引では1939.1~1968.5ドルのレンジで推移、前日比15.7ドル高の1965.5ドルとなった。12月限は、高寄りしたのち、手じまい売りなどが出て軟調となったが、ドル安を受けて押し目を買われて地合いを引き締めた。日中取引は、米ニューヨーク連銀製造業業況指数の悪化などを受けて堅調となった。時間外取引の高値を突破し、11日以来の高値2000.8ドルを付けた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は3営業日ぶりに反発した。WTIで、期近の9月物は前日比0.88ドル(2.1%)高の1バレル42.89ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.86~0.88ドル高。その他の限月は0.54~0.81ドル高。石油輸出国機構(OPEC)を中心としたOPECプラスの7月の減産がしっかり伝わったことが相場を押し上げた。17日にはOPECプラスの共同技術委員会(JTC)がオンラインで開催され、ロイター通信が関係筋の発言や草案の内容を報道した。18日に予定されていた共同閣僚監視委員会(JMMC)は1日先送りされ、19日に行われるもよう。JMMCの日程が変更された背景は不明だが、ロシアが要請したとの報道がある。第1弾の米中通商合意に基づいて中国が米国産の原油を買い付けるとみられていることも支援要因。中国の石油会社は米国産原油を少なくとも2000万バレル輸入可能な隻数のタンカーを確保したと伝わった。米ジョンズ・ホプキンス大学の調査によると、米国における新型コロナウイルスの新規感染者数は16日に約4万2000人となった。まだ高水準だが、7月16日の約7万7000人からピークアウトしている。

シカゴコーン・大豆

コーンは軒並み堅調、期近の主要限月は反発。終値の前営業日比は4.50~7.50セント高。中心限月の12月限は6.75セント高の344.75セント。豆は総じて大幅反発。終値の前営業日比は7.50~17.25セント高。中心限月の11月限は16.50セント高の915.25セント。アイオワ州を中心に強風被害の調査や復旧作業が進行中となるなか、今後のイールド(単収)低下がほぼ必至との見方が買いを支える要因となった。また、クロップツアーで一部産地での乾燥が伝えられるなかで米産地で今後高温乾燥になるとの予測が発表されたことも強気材料視された。この日、12月限はしり上がりに値位置を切り上げる足取りとなった。欧州の時間帯を終えるまでは342セントを上値抵抗にしたうえで、狭いレンジ内での高下となったが、シカゴの時間帯を迎えるとこれを突破。


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