朝刊:2020/08/19

ダウは小反落でナスダックは高値更新。ゴールドは続伸でオイルは小幅安。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続伸し、前日比60銭円高・ドル安の1ドル=105円35~45銭で取引を終えた。ドル円の下値を支えていた株高・円安のフォローもきょうはなく、米国債利回りも下げる中で、ドル円はドル売り圧力が直撃している。感染第2波が依然として収束を見せず、米追加経済対策で与野党の対立が続く中、市場は米経済の早期回復期待を後退させている。FRBの低金利政策の長期化や財政赤字拡大も見込まれる中で、為替市場ではドル売りが止まらない状況。きょうのドルインデックスは2018年5月以来の水準に低下した。大統領経済諮問委員会(CEA)のグッドスピード委員長代理が米CNBCのインタビィーで「大統領は必要なら的を絞った刺激策法案を検討」と述べていたこともドル売りを加速させていたようだ。先週末に米商品先物協会(CFTC)が発表したIMM投機筋の建玉報告でもドルショートが記録的な水準に積み上がっている。これまでドルは高過ぎたとの指摘も聞かれる半面、目先は過熱感が高まっているものの、ドル安は一向に止まらないようだ。ドル円は再び心理的節目である105円をうかがう展開を見せている。ユーロドルは買いが加速。今月6日の直近高値1.1915ドル付近と1.1950ドル付近にあったストップを巻き込んで1.1965ドル付近まで上昇する場面もみられた。2018年5月以来の高値水準。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は続落した。前日比66ドル84セント(0.2%)安の2万7778ドル07セントで終えた。終値はナスダック総合指数が81.12高の1万1210.84、S&P500が7.79高の3389.78。取引開始前に発表になったウォルマートとホーム・デポの決算は好調だったものの、両銘柄が下げており、ダウ平均を圧迫している。ウォルマートは決算発表後の説明会で、政府の支援プログラムの影響が弱まったため、先月の既存店売上高の伸びが鈍化したことを明らかにした。アナリストの調査によると、米国民の4人に3人がすでに給付金を利用しており、市場は今後の個人消費に懸念を強めている模様。ただ、IT・ハイテクには選別買いが続いている。利益確定売りに押される場面が見られたものの、下値での押し目買いが依然として根強い。感染第2波はなお収束を見せず、追加経済対策も与野党の対立で依然として難航している。米中対立もエスカレートが続く中で、株価指数はパンデミック後の下げをほぼ取り戻しているものの、IT・ハイテク株を除けば、更に上値を追って良いのか慎重になっている面もあるようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が14.0~15.1ドル高、中心限月の12月限が14.4ドル高、銀が39.8~44.0セント高、中心限月の9月限が40.8セント高。金期近12月限は続伸。時間外取引では、ドル安や世界的な新型コロナウィルスの感染拡大、米中の対立から金を安全資産、リスクヘッジとして買う動きが強く、2ケタ高で推移し、15ドル以上の上げ幅を維持して推移。日中取引では、7月の米住宅着工件数が事前予想より強気の数字となったこと、米株式市場でナスダックが続伸したことから、前半で上げ幅を削り、1985.2ドルまで軟化する場面があった。しかしドル安から押し目買い意欲は強く、地合いを引き締め、再度2ケタ高となり、2010ドル台を維持して引けた。ドルの総合的な価値を示すドル指数が2018年5月以来、約2年3カ月ぶりの水準に下落。ドルと逆の動きになりやすい金先物には買いが入った。銀期近9月限は時間外取引から買い優勢となり、一時2850セント超えとなった。日中取引は金が一時軟化につれ安となり、2719セントまで値を崩したが、後半から堅調な値動きを取り戻した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は横ばい。WTIで期近の9月物は前日と同じ1バレル42.89ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.05ドル安~横ばい。その他の限月は0.31ドル安~0.03ドル高。新型コロナウイルスの世界的な流行が続いていることが需要の下振れを警戒させ、上値を抑えている。世界第3位の石油消費国であるインドでは1日あたりの感染者数や死者数は拡大傾向にある。流行が広がりやすい冬場の需給を見据える時期に入っていることも圧迫要因。米国など主要国の一部では夏場にかけて流行が一段と拡大しており、冬場の需要は不透明。ただ、下値は限定的。需要回復が一段と鮮明となり過剰在庫の取り崩しが始まることが期待されている。コロナショック後、米国では石油需要の回復が続いており、積み上がった在庫が減少に転じる兆候がある。需要が回復しているなかでも、石油輸出国機構(OPEC)加盟国を中心とした産油国が日量770万バレルの減産目標を年末まで遵守する見通しであることも支援要因。本日はOPECプラスの共同閣僚監視委員会(JMMC)がオンラインで行われているが、今のところOPECは会合終了後の声明文を公表していない。時間外取引で10月限は43.29ドルまで上昇し前日高値をやや上回ったが、その後は伸び悩んだ。通常取引開始後は売りが強まり42.40ドルまで下落。ただ、引けにかけては下げ幅をほぼ消した。

シカゴコーン・大豆

コーンは出来高の薄い期先以外が反落。期先3限月は変わらず~0.25セント高だが、それ以外は4.00~0.25セント安。中心限月の12月限は3セント安の341.75セント。大豆はまちまち。期近の主要限月は小幅反落。終値の前営業日比は1.75セント安~1.25セント高。中心限月の11月限は1.50セント安の913.75セント。クロップツアーにおいて米産地でのイールドが予想を上回る可能性が示されたことが弱材料となった。前日に米産地の高温乾燥懸念を受けて上昇した後で転売が入りやすい状況だったことも売りを呼ぶ要因となった。ただ、12月限は前日とほぼ同じ値位置での高下にとどまっている。12月限は、343.75セントで取引を開始した後は欧州の時間帯を終えるまで342.75~344.50セントのレンジ内での高下に終始。


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