朝刊:2020/08/20

ナスダック、ダウともに反落。ゴールドも大幅安。オイルはまちまち。ドルは買い戻し優勢。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は4営業日ぶりに反落し、前日比75銭円安・ドル高の1ドル=106円10~20銭で取引を終えた。午後にFOMC議事録が発表され、イールドカーブコントロール(YCC)に否定的だったことで、追加緩和策への期待が後退させている格好。FRBは利回りの上限と目標は僅かな利益しか得られないと判断しているようだ。また、5月、6月に見られた雇用の急速な回復は恐らく鈍化しており、労働市場のさらなる大幅な改善は事業活動の広範囲かつ持続的な再開にかかっていると指摘した。ドル円は東京時間に105円割れをうかがう動きも見せていたものの105円台が維持され、106円台まで一気に戻す展開となった。21日線も回復して来ており、明日以降の動きが注目される。ただ、ドル安期待は根強い。米追加経済対策を巡って与野党の対立は一向に出口が見えない状況だが、米民主党が若干スタンスを緩和させた兆候も見られている。ただ、対策が経済浮揚に不十分な内容であれば、いまのドル安の流れが止まることはないであろう。また、米大統領選の不透明感もドルを圧迫しているものと思われる。いずれにしろ、きょうのドル買い戻しは一時的な動きと捉えている向きも多いようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落し、前日比84ドル64セント安の2万7693ドル43セント(速報値)で終えた。終値はナスダック総合指数が64.38安の1万1146.46、S&P500が14.93安の3374.85。午後にFOMC議事録が発表され、イールドカーブコントロール(YCC)に否定的だったことで、追加緩和策への期待が後退した格好。利回りの上限と目標は僅かな利益しか得られないと判断。また、5月、6月に見られた雇用の急速な回復は恐らく鈍化しており、労働市場のさらなる大幅な改善は事業活動の広範囲かつ持続的な再開にかかっていると指摘した。きょうのFOMC議事録は、過熱感が高まっていたIT・ハイテク株への利益確定売りのきっかけを提供したようだ。序盤はダウ平均も反発して始まっていた。取引開始前に発表になった、ターゲットやロウズといった小売り企業の決算が予想外に強かったことがサポート。これらの決算は、米政府やFRBによるパンデミック対策が反映されたようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は急反落。終値の前日比は、金が44.1~41.1ドル安、中心限月の12月限が42.8ドル高、銀が75.7~73.0セント安、中心限月の9月限が73.5セント安。金12月限は急反落。時間外取引では、ドル安一服などを背景に手じまい売りが出て軟調となった。日中取引ではドル高を受けて急落すると、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で金融政策の微調整が検討されたことも圧迫要因となって一段安となった。銀9月限はドル安一服や金急落を受けて売り優勢となった。ニューヨーク金12月限は急反落。時間外取引では1988.0~2015.6ドルのレンジで推移、前日比19.9ドル安の1993.2ドルとなった。12月限は、安寄りしたのち、押し目を買われたが、ドル安一服を背景に手じまい売りが出ると、軟調となった。日中取引は、押し目を買われる場面も見られたが、ドル高を受けて軟調となった。時間外取引の安値を割り込むと、テクニカル要因の売りが出て一段安となった。その後は米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で金融政策の微調整が検討されたことも圧迫要因となって1941.1ドルまで下落した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は小幅に上昇した。WTIで期近の9月物は、前日比0.04ドル高(0.1%)の1バレル42.93ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.01ドル安~0.04ドル高。その他の限月は0.08ドル安~0.34ドル高。サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相が需要は早ければ今年10-12月期に新型コロナウイルスが大流行する前の水準をほぼ回復するとの認識を示したことが支援要因となった一方、世界的な流行が収まっていないことから需要の下振れが引き続き警戒されている。米ジョンズ・ホプキンス大学の調査によると、18日の世界の新規感染者数は約25万5000人と高水準を維持。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報では新型肺炎のパンデミックで積み上がった過剰在庫の取り崩しが続いた。原油在庫は4週連続で減少した。製油所稼働率が80.9%とコロナショック後の最高水準を維持したことが原油在庫の取り崩しにつながった。一方、石油製品需要は前週比で日量221万バレル減の同1715万9000バレルとなり、強弱が対立した。ただ、輸出が増加したことで石油製品の在庫増加は抑制されている。ガソリン在庫は2週連続で減少した。

シカゴコーン・大豆

コーンは軒並み軟調。終値の前営業日比は2.00~1.00セント安。中心限月の期近12月限は2セント安の339.75セント。大豆はまちまち。期近の主要限月は小幅反発。終値の前営業日比は3.75セント安~1.00セント高。中心限月の11月限は0.25セント高の914.00セント。クロップツアーが進められるなか、ネブラスカ、インディアナ州のイールドが過去3年間の平均を上回るとの見通しが強まったことが弱材料視された。なお場中で発表された週間エタノール生産量は増加していたが、その一方で在庫も増加していたことに相殺され、市場の反応は乏しかった。340.50セントで取引を開始した12月限は欧州の時間帯後半まで340.50セントを上値抵抗線にする頭重い足取りを展開しながらも、欧州の時間帯後半にかけて買われて341セント台まで上昇。前日の下落の後で修正のためと見られる買い戻しや、米産地の乾燥観測が買いを促す要因となった。


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