朝刊:2020/08/21

ナスダックは最高値更新。ダウは反発。ゴールドは大幅反落でオイルも反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前日比35銭円高・ドル安の1ドル=105円75~85銭で取引を終えた。NY時間に入って再びドル安が強まっており、ドル円も上値を圧迫された状況。特段のドル売り材料は出ていないものの、原油相場が急速に買い戻され、欧州通貨や資源国通貨が対ドルで買い戻されていることが、ドル安の流れを復活させたようだ。この日の米新規失業保険申請件数が再び100万件を超えたことで、米雇用の先行き不透明感が強まっている。8月のフィラデルフィア連銀指数も予想を下回った。前日のFOMC議事録では5月、6月は急回復を見せたものの、感染第2波の拡大の影響から、それ以降は回復が鈍化している可能性に言及していた。きょうの指標はその指摘を裏付けた格好となった。前日のFOMC議事録で、FRBがイールドカーブコントロール(YCC)導入に否定的な見解を示していたことで、追加緩和期待が後退した格好となり、下げ過ぎ感が高まっていたドルは活発に買い戻されていた。しかし、FRBの低金利政策は当面続くことが想定される中で、市場のドル安期待は根強いようだ。ドル円は再び21日線を下回る展開を見せおり、明日以降の動きが警戒される。ユーロドルは1.18ドル台半ばに買い戻されている。一時1.18ドルちょうど付近まで下落し、本日1.1780ドル付近に来ていた21日線をうかがう動きも見せている。

NYダウ

米株式市場ダウ工業株30種平均は4日ぶりに反発し、前日比46ドル85セント(0.2%)高の2万7739ドル73セントで終えた。終値はナスダック総合指数が118.49高の1万1264.95、S&P500が10.66高の3385.51。朝方発表になった米新規失業保険申請件数が110万件と再び100万件を超えて来たことで、米労働市場への不安感が高まっている。また、8月のフィラデルフィア連銀指数も予想を下回った。前日のFOMC議事録は、5月、6月は急速に回復したものの、感染第2波の拡大が影響し、それ以降は回復が鈍化している可能性に言及していた。きょうの指標はその指摘を裏付けた格好となった。ただ、寄り付きこそ売りが先行し、ダウ平均は166ドル安まで下げて始まったものの、IT・ハイテク株中心に押し目買いも旺盛で下げ渋る展開が見られた。前日はFOMC議事録で、FRBがイールドカーブコントロール(YCC)導入に否定的な見解を強調していたことで、追加緩和策への期待が後退し、株式市場もネガティブな反応を見せていた。しかし、FRBの低金利政策は当面続くことが予想される中で、株式市場の下げは一時的との見方が根強かった。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続落。終値の前日比は、金が25.2~23.0ドル安、中心限月の12月限が23.8ドル安、銀が19.6~18.5セント安、中心限月の9月限が19.3セント安。金12月限は続落。時間外取引では、米国債の利回り低下などを受けて安値を買い拾われたが、欧州時間に入ると、ドル高などを背景に戻りを売られた。日中取引では、米経済指標の悪化やドル高一服を受けて下げ一服となった。低金利環境が金利が付かない金の投資妙味を増すとの見方がやや後退し、金先物相場の重荷となった。銀9月限は菌軟調につれ安となったが、ドル高一服を受けて下げ一服となった。ニューヨーク金12月限は続落。時間外取引では1928.9~1962.6ドルのレンジで推移、前日比26.3ドル安の1944.0ドルとなった。12月限は、安寄りしたのち、米国債の利回り低下などを受けて安値を買い拾われた。しかし、欧州時間に入ると、ドル高などを背景に戻りを売られた。日中取引は、米経済指標の悪化やドル高一服を受けて下げ一服となった。時間外取引の高値を上回り、1963.1ドルまで戻した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反落した。WTIで期近の9月物は前日比0.35ドル(0.8%)安の1バレル42.58ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.35~0.29ドル安。その他の限月は0.30~0.07ドル安。改善を続けていた米新規失業保険申請件数が100万件超の水準に悪化したことが重しとなった。新型コロナウイルスの流行が収まらないなかで米国の雇用環境の回復は遅れており、上向いている石油需要の伸び悩みが警戒された。中国商務省が数日以内に米国と通商協議を行い、第1弾合意の進捗状況を検証すると発表したものの、前向きな反応は見られなかった。トランプ大統領は15日に予定されていた通商協議の延期を決めており、先送りが発表された際に同大統領は「今は中国と話したくなかった」と語った。カリブ海で米メキシコ湾岸に向かう可能性がある熱帯性低気圧が発生していることは下支え要因。まだ名付けられていないこの熱帯性低気圧は熱帯性暴風雨に勢力を強めつつ、テキサス州やルイジアナ州など石油関連施設が集中する地域へ向かう見通し。ただ、ハリケーンへ成長するとは予報されていない。

シカゴコーン・大豆

コーンは軒並み小幅続落。終値の前営業日比は3.00~0.25セント安。中心限月の12月限は0.50セント安の339.25セント。大豆は軟調。終値の前営業日比は9.50~2.50セント安。中心限月の11月限は8.75セント安の905.25セント。先週の強風による被害に対する懸念もクロップツア―によって良好な作柄と高水準イールド見通しが示されたことで相殺された。12月限は、339セントで取引を開始した後のアジアの時間帯はしばらく339.75セントを上値抵抗にしての足取りとなり、その後、買われて340.75セントの高値を付けたが、伸び悩んだことで転売が入り再び339セント台に値を落とした。その後、欧州の時間帯には米産地の高水準イールド見通しを手掛かりにした売りが入って値を落とし8月14日の安値に迫る335.50セントを付けたが、この水準に達すると買い戻す動きが広がり値位置を切り上げた。


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