朝刊:2020/08/25

ダウは三日連続続伸だがゴールドは続落。オイルは反発でドル円は106円を挟み攻防気配。

NY為替

きょうのNY為替市場、ドル円は買い戻しが入り、一時106円ちょうどを付けている。朝方はドル売り優勢で始まったものの、次第にドルは買い戻される展開となった。ドル円も買い戻されたものの、106円台には慎重なようだ。特段のドル買い材料はないが、月末接近に絡んだ動きも出ていたのかもしれない。きょうの市場はウイルス感染治療への期待感が高まっている。FDAが感染から回復した患者の血しょうを利用した治療法の緊急使用を許可した。これに対してトランプ大統領も「米国内のより多くの患者が血しょう療法による治療を受けられる」と期待感を示した。また、一部報道でトランプ政権が、英アストラゼネカとオックスフォード大学が開発しているワクチン候補について、米国内で大統領選前に実用化されるよう、通常の規制基準を迂回することを検討しているとも報じられている。米株式市場も堅調な推移が続いており、円安もドル円の下値を支えている。しかし、ドル安への意識は強く、106円台には慎重なようだ。今週は米ワイオミング州のジャクソンホールで毎年開催されるFRBの年次シンポジウムに市場の注目が集まっている。パウエルFRB議長が「金融政策の枠組み見直し」について講演する予定。次回9月FOMCでFRBは、目標である2%をある程度上回る水準のインフレも容認する指針を示し、それにより低金利政策の長期化を強調するのではと期待されている。議長の講演でそのヒントが示されるか注目されているようだ。目先は先週の高値106.20円が上値メドとして意識され、下値は105.50円が意識される。

NYダウ

米株式相場は3日続伸した。ダウ工業株30種平均は前週末比378ドル13セント(1.4%)高の2万8308ドル46セントと、2月21日以来ほぼ半年ぶりの高値で終えた。終値はナスダック総合指数が67.92高の1万1379.72、S&P500が34.12高の3431.28。NY時間の終盤に入ってダウ平均は上げ幅を拡大し、378ドル高まで上げ幅を拡大した。ボーイングが上昇しており、ダウ平均の上げをサポート。個別の材料は出ていないが、航空株と伴に買い戻しが膨らんだ。きょうはウイルス感染治療への期待感が高まっている。FDAが感染から回復した患者の血しょうを利用した治療法の緊急使用を許可した。トランプ大統領も「米国内のより多くの患者が血しょう療法による治療を受けられる」と期待感を示していた。加えて、一部報道でトランプ政権が、英アストラゼネカとオックスフォード大学が開発しているワクチン候補について、米国内で大統領選前に実用化されるよう、通常の規制基準を迂回することを検討していると報じられている。航空株、ボーイングの上昇のほか、銀行やエネルギー株も買い戻しが膨らんでいる。アップルが5日続伸し、最高値を更新したこともダウ平均をサポート。アナリストが上値余地がまだあるとして、目標株価を引き上げている。

NY貴金属

ニューヨーク金は反落、銀は続落。終値の前日比は、金が7.8~6.8ドル安、中心限月の12月限が7.8ドル安、銀が12.7~9.2セント安、中心限月の9月限が12.5セント安。金12月限は反落。時間外取引では、戻りを売られる場面も見られたが、ドル安を受けて地合いを引き締めた。日中取引では、新型コロナウイルス治療に対する期待感から株高に振れたことを受けて戻りを売られた。米長期金利の低下が一服し、金利の付かない金の投資妙味が増すとの見方が後退したのも相場の重荷だった。銀9月限は日中取引でのドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。ニューヨーク金12月限は反落。時間外取引では1937.6~1959.8ドルのレンジで推移、前日比11.0ドル高の1958.0ドルとなった。12月限は、高寄りしたのち、戻りを売られたが、ドル安を受けて地合いを引き締めた。日中取引は、時間外取引の高値を上回り、1970.3ドルまで上昇した。その後は、新型コロナウイルス治療に対する期待感から株高に振れたことを受けて戻りを売られた。ドル高も圧迫要因となって時間外取引の安値を割り込むと、1930.8ドルまで下落した。米食品医薬品局(FDA)が、コロナ感染症治療での血漿治療法の緊急使用を許可し、株高に振れたことが圧迫要因になった。株高を受けてドルが買い戻されたことも金の下げ要因となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反発した。WTIで期近の10月物は前週末比0.28ドル(0.7%)高の1バレル42.62ドルで取引を終えた。終値の前営業日比は、期近2限月が前日比0.28~0.31ドル高。その他の限月は0.34~0.52ドル高。米ガルフ(メキシコ湾)に2つの熱帯性低気圧が連続して襲来することが予報されるなか、すでに石油生産施設の58%が閉鎖され、当面原油生産量の削減が予想されることに支援されたが、新型コロナウィルス感染懸念が根強く、過去の例のようにパニック的な買いにはつながらず下支え要因にとどまった。値動きはこう着商状となり、日足ははらみ足(インサイドデー)。値幅は1ドルを大きく下回った。10月限は、アジアの時間帯の時間外取引では、42ドル台前半で小幅なもみ合い。結局、その時に付けた42.23ドルがこの日の安値となった。そのあと欧州の時間帯から米国の時間帯にかけて、42ドル台後半まで上昇したが、高値も42.89ドルまでで、値動き幅はわずかに0.66ドルにとどまった。米ガルフには、2つの熱帯性低気圧、「マルコ」と「ローラ」が発生している。マルコは一時ハリケーンに勢力を強めていたが、24日の朝現在、再び勢力を弱めて熱帯性低気圧となっており、ミシシッピ川デルタの南南東240キロの海上に位置し、時速時速19キロで西北西に進んでおり、25日にニューオーリンズ辺りに上陸して、テキサス州の方向に西進する見込みとされている。最大風速は秒速29メートル。一方、ローラは現在、キューバ付近にあり、27日頃にニューオーリンズ付近に上陸して、ミシシッピ川を北進する見込みという。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近が続伸。終値の前営業日比は変わらず~4.75セント高。中心限月の12月限は4.50セント高の345.00セント。大豆は概ね反発。期近9月限以外がプラスサイドで終了。終値の前営業日比は1セント安~3.50セント高。中心限月の11月限は1.00セント高の905.75セント。強風によりアイオワ州で被害が発生していることを受けて、コーンのイールド予測の下方修正見通しや、24日のシカゴ日中取引終了後に発表される作柄報告での作柄引き下げ観測が強気材料となった。また、前週行われたクロップツアーの結果を受けたプロファーマによるコーン生産量予測が8月の米農務省(USDA)予測を下回っていたことも強材料視された。この日、12月限はアジア~欧州の時間帯にかけては概ね342~343セントの狭いレンジ内での高下にとどまったが、シカゴの時間帯を迎えると地合いを引き締めた。345セントに達したところで値を落としたものの、終盤にかけて再び買いの手が広がるなか引けにかけて値位置を切り上げる足取りを展開。引け前にこの日の高値345.50セントを付けた後、ほぼ高値となる345セントで取引を終えている。


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