朝刊:2020/08/26

ゴールドは続落。ダウは四日ぶりの反落。オイルは続伸でドル円は106円半ばまで一時は上昇。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に続落した。前日比40銭円安・ドル高の1ドル=106円35~45銭で取引を終えた。ドル自体は依然として上値の重い展開が続いているものの、円安がドル円をサポート。月末が接近していることで、ポジション調整も出ていたようだ。米株式市場はダウ採用銘柄の大幅入れ替えというテクニカル的な要因もあって、ダウ平均は下げているものの、市場全体はリスク選好のムードが見られている。きのう、米中が閣僚級電話会談を開催し、第1段階の貿易合意を巡り双方が進展を確認し、合意の成功に向け必要な措置を取ることにコミットしていると発表したことがフォローとなった。会議にはムニューシン米財務長官、ライトハイザーUSTR代表、そして、中国からは劉鶴副首相が参加。ドル円はきょうの上げで21日線を上抜ける動きを見せており、リバウンド相場に入るか注目される。しかし、ドル安が依然として根強く、今週はパウエルFRB議長の「金融政策の枠組み見直し」についての講演も控える中で、上げは続かないとの見方も多い。目先は100日線が控えている107円ちょうど付近が上値抵抗として意識され、下値は21日線が105.90円付近に来ている。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落し、前日比60ドル02セント(0.2%)安の2万8248ドル44セントで終えた。終値は、ナスダック総合指数が86.76高の1万1466.47、S&P500が12.34高の3443.62。米中閣僚級の電話会談を好感し、寄り付きは買いが先行した。会談はムニューシン米財務長官、ライトハイザーUSTR代表、そして、中国からは劉鶴副首相が参加。第1段階の貿易合意を巡り双方が進展を確認し、合意の成功に向け必要な措置を取ることにコミットしていると説明していた。ただ、寄り付きの買いが一巡するとすぐにダウ平均は下げに転じている。前日まで5日続伸していたアップルが利益確定売りに押されたことや、ダウ採用銘柄の大幅入れ替えの影響もダウ平均を圧迫したようだ。ダウ平均の算出元のS&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズは、ダウ平均の構成銘柄を変更し、エクソンモービル、ファイザー、レイセオンを除外し、セールスフォース、アムジェン、ハネウェルをそれぞれ採用すると発表。過去7年で最も大幅な入れ替えとなる。入れ替えは31日の取引開始前に実施され、実質、来週から新たな構成銘柄で指数は算出される。構成銘柄の1つであるアップルが1株を4株に株式分割することで、ダウ式の計算では平均株価に占めるテクノロジー株のウエートが下がり、今回の変更がその埋め合わせにつながるという。この発表を受けて、エクソンモービル、ファイザー、レイセオンが下落し指数を圧迫した。採用の3銘柄は揃って上昇。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続落。終値の前日比は、金が17.2~15.9ドル安、中心限月の12月限が16.1ドル安、銀が36.7~33.3セント安、中心限月の12月限が34.2セント安。金12月限は続落。時間外取引では、米中の第1段階の貿易合意を巡る電話会談を受けてドル安に振れたことから堅調となったが、買い一巡後は戻りを売られた。日中取引では、好調な米住宅市場などが圧迫要因になった。ただ売り一巡後はドル安を受けて下げ一服となった。コロナの感染拡大や米中関係の悪化への懸念が後退し、リスク回避時に買われやすい金先物は売りが優勢となった。銀12月限は金軟調につれ安となった。ただ日中取引ではドル安や金の下げ一服を受けて安値から戻した。ニューヨーク金12月限は続落。時間外取引では1927.1~1944.1ドルのレンジで推移、前日比7.9ドル安の1931.3ドルとなった。12月限は、安寄りしたのち、米中の第1段階の貿易合意を巡る電話会談を受けてドル安に振れたことから堅調となった。ただ買い一巡後は戻りを売られた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続伸した。WTIで、期近の10月物は前日比0.73ドル(1.7%)高の1バレル43.35ドルで取引を終えた。終値の前営業日比は、期近2限月が前日比0.72~0.73ドル高。その他の限月は0.34~0.67ドル高。米ガルフ(メキシコ湾)で発生した熱帯性低気圧の1つ、「ローラ」がハリケーンに発達し、オフショアの石油施設、内陸の製油所ともに稼働停止が拡大していることで、買い意欲が強まった。ただ、ダウ平均株価が軟調なことや、指標の10月限が今月の高値に届かなかったことで、チャート面からの買い圧力はそれほど強まらず、上げ幅自体はあまり大きくならなかった。10月限は、アジアの時間帯~欧州の時間帯の時間外取引では、42ドル台前半~半ばでおおむね弱含みに推移して、この時に付けた42.31ドルがこの日の安値となった。そのあと米国の時間帯に入ると、一気に騰勢を強めて、43ドル台乗せから43ドル台半ばまで上昇した。しかしこの時に付けた43.57ドルが結局、この日の高値となり、5日に付けた今月の高値の43.68ドルには届かず、その後は一時42.80ドル台割れまで急落。ただ、すぐにV字型の切り返しとなり、43.30ドル台まで戻している。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近は大幅続伸。終値の前営業日比は4.50~9.50セント高。中心限月の12月限は9.50セント高の354.50セント。大豆は総じて大幅続伸。終値の前営業日比は8.25~14.50セント高。中心限月の11月限は14.50セント高の920.25セント。前日の日中取引終了後に発表された米農務省(USDA)作柄報告において良以上の割合が前週よりも5%引き下げられた64%と発表されたことを受けてイールド(単収)低下観測が強まったことに加え、中国向けの大口成約が発表されたことが買いを支援した。この日、期近12月限はこれまでのもちあい圏を上抜いて350セント台を回復。終値は7月9日以来の高値水準となった。12月限は、USDA作柄報告での作柄引き下げを受けて348.75セントと上放れて取引を開始した後、すぐに350セントを突破。その後は、じり高での推移となり、欧州の時間帯を終わる頃までは352セントを上値抵抗線として意識する足取りを展開したが、シカゴの時間帯を迎えると一段高となった。


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