朝刊:2020/08/31

ゴールドは急反発。ダウは三日続伸。オイルは小幅続落。ドル円は105円台前半へ。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は大幅に反発し、前日比1円20銭の円高・ドル安の1ドル=105円30~40銭で取引を終えた。東京昼過ぎに安倍首相の辞任観測報道が出て始まったドル売り円買いの流れは、その後の正式な辞任発表などを経て、東京朝までドル売り円買いにつながった。ドル円はNY朝方に105円20銭を付ける動きを見せた。東京昼過ぎに126円77銭を付けたユーロ円がNY午前に125円20銭を付けるなど、クロス円でも円高が進行。また、米債利回りの低下が見られ、こちらはドル売りに作用した。木曜日のパウエル議長講演後、低金利政策長期維持見通しによる金利低下よりも、株高期待や、期待インフレ率上昇期待などに米債利回りは上昇していたが、ロンドン市場からNY市場午前にかけて一転して低下傾向に。米株高の動きが落ち着いたことなどが米債の買い戻し(利回りの低下)につながった。ロンドン朝に0.7868%を付けていた米10年債利回りは、NY昼前後に0.7113%まで低下。午後に入って米株高の動きが強まったことで利回りは少し戻したが、引けにかけて再び下げるなど、やや低下傾向が見られ、ドル売りにつながっている。ユーロドルはユーロ円でのユーロ売りと、ドル安の動きに挟まれる中でややしっかり。ロンドン午前に続いてNY朝に1.1920近くまで上昇し、その後いったん値を落としたが、引けにかけて1.19台を回復している。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸した。前日比161ドル60セント(0.6%)高の2万8653ドル87セントで終えた。終値はナスダック総合指数が70.30高の1万1695.63、S&P500が23.46高の3508.01。木曜日のパウエル議長講演で緩和政策の長期維持姿勢が示されたこともあり、株高の流れが継続。もっとも、このところ上昇してきた後ということもあり、週末を前にしたポジション調整の動きに、朝方はわずかながら前日比マイナス圏を付けるなどの動きも見られた。年初来でプラス圏に浮上してきたことで、新型コロナウイルスからの経済の再開を期待しての株の買い戻しに一服感が出ていた面も。もっとも基調はまだしっかり。すぐに買い戻しが入ってプラス圏を回復すると、午後は一段高となり、夕方に一時28733.35ドルまで。引けにかけて少し調整も、地合いの強さを感じさせる展開となった。ダウ平均採用銘柄では、今週いっぱいで採用銘柄から外れるエクソンモービルとレイセオンが2%を超える上昇。インテル、マイクロソフトなどのハイテク関連、コカ・コーラ、ウォルマート、ディズニーなどもしっかり。昨日大きく上昇したトラベラーズに調整売り、ウォルグリーンなども安い。ナスダックは反発もGAFA銘柄はまちまち。エヌビディアが4%を超える大幅高も、朝方強かったテスラが1%超の下げ。SNS関連ではツイッターが上昇もフェイスブックは軟調という展開。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は急反発。終値の前日比は、金が37.7~42.3ドル高、中心限月の12月限が42.3ドル高、銀が55.7~59.2セント高、中心限月の12月限が40.6セント高。金12月限は急反発。時間外取引では、ドル安を受けて買い優勢となり、30ドルを超える上げ幅を維持して推移。日中取引では、序盤の取引で上げ幅を削る場面が見られた。しかし前日、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が講演でインフレ容認を示し、米国の長期金融緩和政策の維持が確認されたことや、ドル安を背景に買い意欲は強く、再上昇。後半から終盤の取引も月末を控えた利食い売りを吸収し。40ドルを超える上げ幅を維持して引けた。ドルが主要通貨に対して売られたのも、ドルの代替投資先とされる金先物の買いにつながった。米長期金利の低下も金先物への資金流入を誘った。銀12月限はドル安や金急反発を受けて買い先行となり、50セントを上回る上げ幅を維持して引けた。 金、銀とも取引所のホームぺージで公開されている推定出来高は前日より大幅減。31日のロンドンがサマーバンクホリディで休日となるため、売買が手控えられた可能性はあるが、実際の出来高はホームぺージ上の出来高より多いとみられる。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は小幅に続落した。WTIで期近の10月物は前日比0.07ドル(0.2%)安の1バレル42.97ドルで取引を終えた。終値の前営業日比は、期近2限月が前日比0.07~0.02ドル安。その他の限月は0.01~0.48ドル高。結局、ハリケーン「ローラ」の影響は軽微の見方から動意薄の展開。閉鎖されていた石油施設が順次稼働を開始される見込みで供給懸念が解消されつつあるなか、被害が軽微だったことで、今後の需要懸念も大きくならなかったため、週末を控えて玉整理中心にもみ合いとなった。ドル安や米株高を映して、小幅にプラス引けする限月が多くなったが、商いの多い期近2本は小幅安で引けた。10月限は42.69~43.42ドルと、43ドルの節目を挟んだもみ合いとなったが、引けは42.97ドルと、43ドル台を割り込んだ。海上施設の閉鎖で、米ガルフ(メキシコ湾)では日量155万バレル、率にして84.3%の原油生産が停止しているが、シェルは、被害を受けなかった海上施設へ従業員を配置を開始していることを明らかにした。また、内陸の9つの製油所(全体の精製能力=日量290万バレル、全米の15%)も閉鎖されているが、バレロ・エナジーはこの日、テキサス州ポートアーサーの製油所(精製能力=同33万5000バレル)の稼働を再開した。また、エクソン・モービルもテキサス州ビューモントの製油所(精製能力=同37万バレル)の再稼働の準備を開始した。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近2本が小幅高も他限月は小幅安。終値の前営業日比は1.00セント安~1.75セント高。中心限月の12月限は0.75セント高の359.25セント。大豆は続伸。終値の前営業日比は2.50~13.25セント高。中心限月の11月限は.8.50セント高の950.50セント。      大豆の騰勢に加えて、米農務省(USDA)がさらに仕向地不明で大口の輸出成約を表したことや、米コーンベルトのアイオワ州を中心とした干ばつ懸念が支援材料となったが、週末を控えて利食い売りも出やすくなり、期近2本を除くと、小幅安で引けた。また、小幅高で引けた12月限も目標となっている7月の高値の363.00セントには届かなかった。12月限は355.00~360.00セントと5セント幅で推移して、引けは359.25セントだった。直近の高値を小幅に更新したものの、上値目標となっている7月の高値の363.00セントに届かず、上げ幅は抑制された。USDAはこの日、2020/21年度積み仕向地不明で32万4032トンのコーンの大口の輸出成約が報告されたことを発表した。


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