朝刊:2020/09/01

ダウは下げるもナスダックは高値更新。ゴールドは続伸。オイルは続落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前週末比55銭円安・ドル高の1ドル=105円85~95銭で取引を終えた。ただ、きょうは買い戻しが優勢となり106円台を回復する場面も見られた。先週末は安倍首相の突然の辞任が伝わり、日本株が下落したこともあり、ドル円はリスク回避の円買いから105円台前半まで下落していた。ただ、きょうはその日本株も買い戻され、ドル円も追随した格好。安倍首相の後任を巡り政局も活発化しているようだが、菅官房長官が支持を集めているといった報道も流れており、長官が次期首相であれば、アベノミクス路線に変更はないとの見方もあるのかもしれない。岸田氏や石破氏であれば緊縮路線も懸念される。しかし、ドル安が根強く、ドル円の上値は重い。先週のジャクソンホールでのFRBの年次シンポジウムで行われたパウエルFRB議長の講演を受けて、市場はFRBの低金利長期化の見方を強めている。議長は今後の金融政策の枠組みについて、インフレ目標の平均2%に言及し、景気低迷期にはインフレが2%超に上昇しても、しばらく容認する姿勢を滲ませていた。金融政策をインフレから雇用重視にシフトし、景気配慮型に変更したい意向を示している。株高が円安を誘発し、ドル円の下値を支えている面もあるものの、市場では105円を再び割り込むとの見方が多いようだ。本日の21日線は106.05円付近に来ており、きょうはその水準で上値を止められている。今週は週末に米雇用統計の発表を控えており、その結果を見極めたい雰囲気も強いようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落した。前週末比223ドル82セント(0.8%)安の2万8430ドル05セントで終えた。前日比は、ナスダック総合指数が111.71高の1万1807.34。きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。月末要因もあり利益確定売りが見られている。この日から新たに採用銘柄となったセールスフォースとアムジェン、ハネウェルが戻り売りに押されておりダウ平均を圧迫していた。ダウ平均は一時290ドル安まで下げ幅を拡大したものの、新規3銘柄の売りが一巡すると、ダウ平均は下げ渋る動きも見られ、アムジェンはプラスに転じている。中国の短編動画投稿アプリ「TIKTOK」の米事業の売却を巡り、ウォルマートとマイクロソフトが下げたこともダウ平均を圧迫。一部報道では早ければ明日にも売却先が決定されると報られている。ただ、売却には中国政府から新たに承認を得る必要があるとも伝えられている。新規制は、中国政府が売却を遅らせることが狙いで、売却先が決定したとしても手続きは遅れる可能性が大きく、場合によては妨げられる恐れもあるという。中国政府の審査は時間がかかるため、売却完了は11月の米大統領選挙の後にずれ込む可能性もあるという。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が3.0~8.2ドル高、中心限月の12月限が3.7ドル高、銀が78.9~82.7セント高、中心限月の12月限が80.4セント高。金12月限は続伸。時間外取引では、ドル安一服を受けて戻りを売られて軟調となった。日中取引では、米連邦準備理事会(FRB)の低金利長期化の見方を背景にドル安が再開したことを受けて押し目を買われた。外国為替市場でドルがユーロに対して下落し、ドルの代替投資先とされる金に買いを誘った。銀12月限は急伸して始まると、日中取引でのドル安や金堅調を受けて上値を伸ばした。ニューヨーク金12月限は続伸。時間外取引では1962.3~1985.8ドルのレンジで推移、前日比41.4ドル安の1973.5ドルとなった。12月限は、安寄りしたのち、押し目を買われる場面も見られたが、ドル安一服を受けて戻りを売られて軟調となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が3日続落した。WTIで期近の10月物は前週末比0.36ドル(0.8%)安の1バレル42.61ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.39~0.36ドル安。その他の限月は0.54~0.35ドル安。世界的に新型コロナウイルスの流行が収まらず、需要の下振れ懸念がつきまとっていることが相場を圧迫した。米ジョンズ・ホプキンス大学の調査によると、世界全体の日々の感染者数は20万人超で推移しており、流行が下火になる兆候はまだみられない。石油需要は回復しており、コロナショックで積み上がった過剰な在庫は取り崩されつつあるが、警戒感は根強い。米エネルギー情報局(EIA)が発表した6月の米原油生産量が増加に転じたことは圧迫要因。6月は前月比で日量42万バレル増加し、同1043万6000バレルとなった。コロナショックによる供給減少が一巡した。先週、米メキシコ湾岸を襲ったハリケーン「ローラ」後、月曜日の時点で米国の海上油田の生産が53%停止したままであることは支援要因。米内務省が発表した。ただ、甚大な被害は伝わっておらず、生産は順次再開される見通し。時間外取引で10月限は43.57ドルまで堅調に推移。ただ、通常取引開始を控えて伸び悩むと、その後はマイナス圏に沈んだ。一時42.56ドルまで下落。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて反落。終値の前営業日比は2.25セント安~2.50セント高。中心限月の12月限は1.50セント安の357.75セント。大豆は続伸。終値の前営業日比は0.75~5.75セント高。中心限月の11月限は3.00セント高の953.50セント。29~30日にかけての週末に米産地で降雨が発生したが、最も雨が必要とされているアイオワ州でまとまった量の雨量が観測されておらず、同州での土壌水分の乾燥とこれに伴う作柄及びイールドの低下観測が買いを支援したうえ、米農務省(USDA)が中国向けの大口成約を発表したことを受けて12月限は一時は7月の高値363.00セントを上抜いて3月下旬の水準まで上昇していたが、これで買い一巡感が強まったことで修正の動きが加速化し、マイナスサイドに値を落として終えた。この日、12月限は360セントで取引を開始した後に浮上したが、アジアの時間帯は概ね362~363セントの狭いレンジ内での高下に終始した。欧州の時間帯を迎えると364セントを前後する水準に値位置を引き上げて3月下旬に記録した値位置に達したものの上値警戒からその後は再びこう着状態となった。


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