朝刊:2020/09/02

今週米末雇用統計を控えているがナスダック、ダウはともに堅調。ゴールドは小幅高。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に続落し、前日比05銭円安・ドル高の1ドル=105円90銭~106円00銭で取引を終えた。ストップを巻き込んで106.15円付近まで上昇する場面も見られた。この日のISM製造業景気指数が好調だったことがドル買い戻しのきっかけとなった。8月のISM製造業景気指数は56.0と2ヵ月連続で改善し、景気判断の分岐点である50を3ヵ月連続で上回った。米製造業のセンチメント改善が安定化していることが示されている。特に驚きだったのが、新規受注や生産が60を超える強さを維持したこと。前回7月分も60台に上昇し、今回はその反動が出る可能性も警戒されていた。一方、雇用指数については、依然として50を下回る水準で推移しており、米製造業が採用に慎重になっている様子を示しているが、4ヵ月連続の改善ではある。今週末に米雇用統計を控えているが、期待できそうな内容ではある。ただ、ドル円は106円台に入ると上値が重く、本日の21日線は106.05円付近に来ているが、その水準を上回ると売り圧力も強まる模様。きょうのISM指数は好調な内容となったものの、市場は先週のパウエルFRB議長の講演以降、FRBの低金利長期化への期待が強まっており、ドル安期待は根強い。株式市場が堅調で円安も期待できるものの、ドル安を相殺するだけの勢いはないようだ。オイルは反発。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比215ドル高の2万8645ドルで終えた。終値はナスダック総合指数が164.21高の1万1939.67、S&P500が26.34高の3526.65。序盤は下げて始まったものの、売りが一巡すると買い戻しも見られプラスに転じた。この日発表になった8月のISM製造業景気指数が好調だったことが株式市場をサポート。8月のISM製造業景気指数は56.0と2ヵ月連続で改善し、景気判断の分岐点である50を3ヵ月連続で上回った。米製造業のセンチメント改善が安定化していることが示されている。特に驚きだったのが、新規受注や生産が60を超える強さを維持したこと。前回7月分も60台に上昇し、今回はその反動が出る可能性も警戒されていた。一方、雇用指数については、依然として50を下回る水準で推移しており、米製造業が採用に慎重になっている様子を示しているが、4ヵ月連続の改善ではある。エネルギーや銀行、産業株はまちまちな値動きが見られるものの、IT・ハイテク株が依然として好調な動きを見せており、相場をサポートしている。きょうはズームビデオが決算を受けて大幅高となったほか、アップルが5Gアイフォーンへの期待で上昇している。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は小幅続伸。終値の前日比は、金が0.3ドル安~0.6ドル高、中心限月の12月限が0.3ドル高、銀が2.5~5.1セント高、中心限月の12月限が5.1セント高。金12月限は小幅続伸。時間外取引では、ドル安を受けて堅調となり、8月19日以来の高値2001.2ドルを付けた。日中取引では、ドル安一服を受けて上げ一服となると、予想以上の米ISM製造業景気指数を受けて売り圧力が強まった。銀12月限はドル安や金堅調を受けて8月11日以来の高値2923.5セントを付けたのち、日中取引でのドル安一服を受けて上げ一服となった。ニューヨーク金12月限は小幅続伸。時間外取引では1971.3~2001.2ドルのレンジで推移、前日比18.3ドル高の1996.9ドルとなった。12月限は、安寄りしたのち、ドル安を受けて押し目を買われた。戻り高値を突破すると、テクニカル要因の買いが入って急伸し、8月19日以来の高値2001.2ドルを付けた。日中取引は、2000.5ドルを付けたのち、ドル安一服を受けて上げ一服となった。その後は予想以上の米ISM製造業景気指数を受けてドル高に転じたことから、売り圧力が強まり、1969.2ドルまで下落した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は4営業日ぶりに反発した。WTIで期近の10月物は前日比0.15ドル(0.4%)高の1バレル42.76ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.15~0.18ドル高。その他の限月は0.20~0.36ドル高。8月の米ISM製造業景気指数が56.0まで一段と上向いたことが石油需要の回復期待を高めた。コロナショック後の最高水準を更新している。内訳の新規受注が一段と上昇し生産も追随しているほか、在庫の減少、受注残の増加もみられた。ただ、雇用の回復鈍く、46.4にとどまっており、景気判断の分岐点である50に達していない。今週の米エネルギー情報局(EIA)の週報でも原油在庫の取り崩しが続くとみられている。市場予想は前週比200万バレルの減少。取り崩しが続けば6週連続となる。ただ、EIA週報の内容にはハリケーン「ローラ」の一時的な影響が現れる見通し。石油の消費大国である米国で、新型コロナウイルスの新規感染者数が鈍化する傾向にあることも支援要因。米ジョンズ・ホプキンス大学の調査によると、31日の新規感染者数は約3万4000人だった。水準的にはまだかなり多いものの、7月以降はピークアウトしている。時間外取引から通常取引序盤にかけて10月限は堅調に推移。一時43.43ドルまで上げた。ただ、その後は流れが反転し、上げ幅を縮小。引け近くには42.72ドルまで押し戻された。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて小幅反発。終値の前営業日比は変わらず~1.75セント高。中心限月の12月限は0.25セント高の358.00セント。大豆は続伸。終値の前営業日比は1.25~9.25セント高。中心限月の11月限は1.25セント高の954.75セント。この日は前日に急伸しながらも値を落とした流れを引き継いで一時は大きく値を落としたが、その後、持ち直したことで目先の安値確認感が強まった。この日の買い支援材料は、前日の日中取引終了後に発表された米農務省(USDA)作柄報告での作柄引き下げや米産地のうち土壌水分の乾燥が進行しているアイオワ州での少雨傾向観測、そして中国向けの大口成約。ただ、米産地での降雨予測が上値抑制要因となったため12月限は僅かな上げ幅での終了となった。


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