朝刊:2020/09/03

ゴールドは大幅反落。ダウは大幅続伸。オイルは反落。ドル円は106円前半で推移。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続落し、前日比25銭円安・ドル高の1ドル=106円15~25銭で取引を終えた。そのような中でドル円は買いが優勢となり、106円台前半に上昇。一時106.30円付近まで上昇する場面も見られた。ただ、ユーロ円やポンド円は下落するなど円高の動きも見られ、ドル円も上値を抑えられている。朝方に8月のADP雇用統計が発表になっていたが、雇用増加数は42.8万人と予想を大きく下回る内容となった。感染第2波が拡大する中で企業が採用に慎重になっている気配もうかがえる。雇用回復に減速傾向が見られる中で、週末の米雇用統計に暗雲が立ち込める内容ではある。しかし、米雇用統計とADP雇用統計は速報段階で必ずしも傾向は一致しない。ただ、FRBの低金利長期化への期待からドル安観測は根強い。そのような中できょうの市場は、週末の米雇用統計を控えたポジション調整が中心と思われる。ドル円は21日線の水準を再び上回って来ているものの、上昇トレンドへの期待は薄いようだ。ユーロドルは利益確定売りが優勢となっており、1.18ドル台前半まで下落する場面も見られた。本日の21日線は1.1840ドル付近に来ているが、その水準を一時割り込んでいる。ユーロドルはきのう、大きな心理的節目である1.20ドル台に到達し、達成感も出たのか、その後は急速に戻り売りに押されていた。市場では1.20ドル台に上昇するとECBがけん制を強めてくるとの見方も広がっていたが、レーンECB専務理事が「ECBは為替レートを目標にしていないが、ユーロドルのレートは重要な問題」と述べていたことに敏感に反応した面もあったようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸した。前日比1.6%高の2万9100ドルだった。終値はナスダック総合指数が116.78高の1万2056.45、S&P500が54.19高の3580.84。きょうの市場は全体的にポジションの巻き返しの動きが出て、株式市場では上げが鈍かった出遅れ銘柄を中心に買いの動きが見られた。一方、これまで上げをリードして来たIT・ハイテク株には利益確定売りが活発に入っていたが、売りが一巡すると買い戻しの動きが強まる展開となった。朝方に8月のADP雇用統計が発表になっていたが、雇用増加数は42.8万人と予想を大きく下回る内容となった。感染第2波が拡大する中で企業が採用に慎重になっている気配もうかがえる。雇用回復に減速傾向が見られる中で、週末の米雇用統計に暗雲が立ち込める内容ではある。しかし、米雇用統計とADP雇用統計は速報段階で必ずしも傾向は一致しない。景気回復への不透明感が高まりつつあるものの、FRBの低金利政策の長期化への期待もあって、株式市場の先行きには楽観的な雰囲気が強い。2021年には企業業績も回復すると見ているようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は急反落。終値の前日比は、金が35.0~33.8ドル安、中心限月の12月限が34.2ドル安、銀が126.2~108.5セント安、中心限月の12月限が125.0セント安。金12月限は急反落。時間外取引では、ドル高を受けて軟調となった。欧州時間に入ると、押し目を買われたが、ドル高を受けて戻りを売られた。日中取引では、全米雇用報告が事前予想を下回ったが、ドル高を背景に戻りを売られて下げ幅を拡大した。ドル高を受け、ドルの代替投資先とされる金先物は売りが優勢となった。銀12月限はドル高や金軟調を受けて急落した。ニューヨーク金12月限は急反落。時間外取引では1961.8~1980.4ドルのレンジで推移、前日比12.8ドル安の1966.1ドルとなった。12月限は、安寄りしたのち、ドル高を受けて軟調となった。欧州時間に入ると、押し目を買われたが、ドル高を受けて1978.9ドルで戻りを売られた。日中取引は、全米雇用報告が事前予想を下回ったが、ドル高を背景に1976.6ドルで戻りを売られた。序盤の安値を割り込むと、テクニカル要因の売りを巻き込んで一段安となり、1938.9ドルまで下落した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は大幅に反落した。WTIで、期近の10月物は前日比1.25ドル(2.9%)安の1バレル41.51ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.25~1.23ドル安。その他の限月は1.19~0.58ドル安。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で石油製品需要が落ち込んだことが重しとなった。ハリケーン「ローラ」の影響で製油所の稼働率が急低下し、石油製品需要は前週比で日量264万バレル減の同1697万9000バレルとなった。製油所稼働率は前週比5.3%減の76.7%。EIA週報では製油所から送り出した石油製品を需要として測定しており、天候要因で一部の製油所の操業が停止すると統計上は需要が減少することになる。EIA週報では原油やガソリン、留出油の在庫が減少した。製油所への原油投入量が減少したことは在庫の押し上げ要因だが、原油生産量が日量970万バレルまで減少したことや、輸入が減少し輸出が増加したことは石油在庫の引き締まりにつながった。時間外取引で10月限は堅調。一時43.21ドルまで強含んだ。ただ、通常取引開始後は売りが強まり、41.23ドルまで下落。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて小幅続伸。終値の前営業日比は0.25~2セント高。中心限月の期近12月限は0.75セント高の358.75セント。大豆は続伸。終値の前営業日比は7.25~10.00セント高。中心限月の11月限は7.25セント高の962.00セント。12月限は下落に対する抵抗を改めて窺わせる足取りとなった。一時はこれまでの上昇後の修正や、金、原油の軟調な足取りを受けて値を沈め前日の安値に迫る場面も見られたが、そこから米産地の乾燥懸念が手掛かりとなり買い戻され、僅かながらプラスサイドで取引を終えた。この日、12月限は358セントで取引を開始した後に買われて359.50セントまで値を伸ばした後に軟化し、欧州の時間帯は356セントを上値抵抗にしての低迷場面を演じたが、シカゴの時間帯を迎えると買い戻す動きが広がった。


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