朝刊:2020/09/07

雇用統計の数字は悪くはないもののダウは続落。ゴールドも続落。オイルは三日続落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に下落し、前日比05銭円安・ドル高の1ドル=106円20~30銭で取引を終えた。前日に引き続き106.50円付近まで一時上昇。朝方に米雇用統計が発表になったが、非農業部門雇用者数(NFP)は国勢調査の臨時雇用が含まれているものの、137万人増と予想を上回った。また、失業率は8.4%まで急低下している。米労働市場の回復基調が持続していることを裏付ける内容ではあったものの、歴史的に見れば依然として高水準で、今夏は各州が経済活動を再開したことを受けて雇用は増加したもののペースは鈍化しているといった指摘も出ていた。一方、ドル円の上値は重い印象。クロス円が下落するなど、円高が上値を圧迫している。米株式市場がきのうに引き続きIT・ハイテク株を中心に調整色を強め、ダウ平均は一時500ドル超急落した。そのような中でリスク回避の円高・ドル高の動きが見られ、ドル円は106円台で水準を保っている状況。終盤になると米株が下げ幅を縮小する動きが見られ、ドル買いの動きも一服したものの、ドル円は106円台前半で変わらず。ユーロドルは米雇用統計発表後から売りが強まり、きのうに引き続き、一時1.17ドル台まで下落した。しかし、1.17ドル台に入ると押し目買いも出るようで、1.18ドル台半ばまで下げを取り戻す展開が見られた。きょうの米雇用統計で米労働市場の回復傾向が続いていることが示されたとはいえ、FRBの低金利長期化期待に変化はない。いずれドル安基調に戻し、ユーロドルは再び大きな心理的節目である1.20ドルを試しに行くとの期待が根強いのかもしれない。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は続落した。前日比159ドル42セント(0.6%)安の2万8133ドル31セントで終えた。終値はナスダック総合指数が144.97安の1万1313.14、S&P500が28.10安の3426.96。朝方発表になった米雇用統計が予想を上回る内容だったことで、銀行や航空、旅行関連など出遅れ感のある銘柄には買いも見られたものの、IT・ハイテク株への売りが全体を圧迫していた。米雇用統計については、非農業部門雇用者数(NFP)は国勢調査の臨時雇用が含まれていたものの、137万人増と予想を上回った。また、失業率は8.4%まで急低下している。労働市場の回復基調が持続していることを裏付ける内容ではあったものの、市場からは、歴史的に見れば依然として高水準で、今夏は各州が経済活動を再開したことを受けて雇用は増加したもののペースは鈍化しているといった指摘も出ていた。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続落。終値の前日比は、金が4.0~3.2ドル安、中心限月の12月限が3.5ドル安、銀が20.3~15.3セント安、中心限月の12月限が16.3セント安。金12月限は続落。時間外取引では、ドル安を受けて押し目を買われたが、買い一巡後はもみ合いとなった。日中取引では急伸する場面も見られたが、米雇用統計で失業率が低下し、ドル高に振れたことを受けて軟調となった。その後は株安一服を受けてドル安に転じたことから下げ一服となった。ドル高が進んだ場面で、ドルの代替投資先とされる金先物が売られた。銀12月限はドル高や金軟調が圧迫要因になったが、ドル高が一服すると下げ一服となった。ニューヨーク金12月限は続落。時間外取引では1932.1~1949.3ドルのレンジで推移、前日比12.5ドル高の1946.8ドルとなった。12月限は、高寄りしたのち、ドル安を受けて押し目を買われたが、買い一巡後はもみ合いとなった。日中取引は急伸し、1956.6ドルまで上昇した。ただ米雇用統計で失業率が低下し、ドル高に振れたことから戻りを売られて軟調となった。時間外取引の安値を割り込むと、テクニカル要因の売りが出て1921.6ドルまで下落した。その後は株安一服を受けてドル安に転じたことから下げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は3日続落した。WTIで、期近の10月物は前日比1.60ドル(3.9%)安の1バレル39.77ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.60~1.57ドル安。その他の限月は1.52~0.13ドル安。米雇用統計で失業率が低下したが、株価が急落し、需要減少に対する懸念が高まったことが圧迫要因になった。米国では来週月曜のレイバーデーでドライブシーズンが終了する。また米国の原油掘削装置(リグ)数が増加しており、今後の生産増加に対する懸念も出て40ドルの節目を下回り、テクニカル要因の売りも圧迫要因になった。ロシアのエネルギー相のアレクサンドル・ノヴァクは、2020年の石油需要は前年から日量900万~1000万バレル減少するとの見通しを示した。国際エネルギー機関(IEA)が8月半ばに発表した月報で、日量810万バレル減少すると予想したが、それ以上に減少するとの見方が示され、原油市場で悲観的な見方が広がった。米株価が急落したこともあり、原油の売り圧力が強まった。米株価はIT・ハイテク株の売りが圧迫要因となって急落し、ダウ平均株価が一時500ドル安となった。ただ終盤に3連休を控えた買い戻しなどが入って下げ一服となった。原油10月限は続落。時間外取引で買い戻され、41.87ドルまで上昇した。しかし、通常取引では株価急落や需要減少見通しを受けて戻りを売られて急落し、中心限月として7月30日以来の安値39.35ドルを付けた。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて反発。終値の前営業日比は0.75~4.25セント高。中心限月の期近12月限は4.25セント高の358.00セント。大豆は期近の主要限月は続伸。終値の前営業日比は0.75セント~2.00セント高。中心限月の11月限は2.00セント高の968.00セント。反落後で買い戻しの動きが見られたほか、大豆市場の堅調な足取りが買い支援材料となった。また11日には米農務省(USDA)発表の月例需給報告を控えるなか、生産量の下方修正観測が強まっていること、週末を控えるなかでの玉整理基調のなか買い戻す動きが広がったことも強気要因になった。12月限は354.00セントで取引を開始した後は欧州の時間帯中盤にかけて上値を探る足取りを展開。359.25セントの高値に達した後は欧州の時間帯を終えるまで高値圏でのもちあいとなったが、シカゴの時間帯に値位置を落とした。ただ、354.50セントに達したところですぐに買い戻されるなど、355セント割れに対する抵抗を窺わせる動きを見せ、終盤は357セントを下値支持線として意識するなかでのもちあいとなった。この日の動きで前日の下落を概ね相殺されている。


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