朝刊:2020/09/09

連休明けは乱高下。ダウ、ナスダックは大幅安。ゴールドは下げからの反発。オイルは4営業日続落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に反発した。前週末比25銭円高・ドル安の1ドル=105円95銭~106円05銭で取引を終えた。木曜日から続く大幅な株安の流れが継続する中で、リスク警戒の動きが広がる展開となった。ドル高円高の動きが広がる中、円高の動きが一時優勢に。ドル円はNY朝方に106円30銭台から105円台に値を落とす場面が見られた。もっとも105円86銭までの下げにとどまるなど、下値しっかり感が継続、NY午後には買い戻しが入る展開で、106円台を回復している。ユーロドルではドル高の勢いが勝り、NY午前に1.18台から1.1766を付ける動き。もっともNY午後にかけてドル円の買い戻しもあって1.18台を一時回復。ただ、午後に米株は売りが目立ち、リスク回避のドル買いからユーロドルもやや頭が重くなって1.17台後半推移。ロンドン市場で大きく値を落としたポンドはNY市場でも軟調な地合いに。ロンドン市場で1.3150台から1.3000台まで下落。その後1.3050台まで買い戻しが入ったものの、午後に入っても米株安を受けてのリスク警戒のドル買いが止まらず1.3000の大台を割り込んで1.2980台まで。対円ではロンドン市場朝の139円70銭台から、137円60銭近辺まで値を落としている。

NYダウ

米株式相場は3日続落した。ダウ工業株30種平均は前週末比632ドル42セント(2.3%)安の2万7500ドル89セントと、約1カ月ぶりの安値で終えた。スマートフォンのアップルなど主要ハイテク株への売りが続いた。引き続きIT・ハイテク株中心の売りが目立つ展開。ハイテク中心のナスダックの下げが厳しく、終値ベースで4%を超える下げとなった。S&Pも8月5日以来の安値圏。 終値はナスダック総合指数が465.44安の1万0847.69、S&P500が95.12安の3331.84。米自動車大手GMが新興EVトラック製造の二コラに対して20億ドルの出資と技術・製造提携を行うことが発表され、その影響を強く受けるテスラ株が急落。同社株は期待されていたS&P500指数への参入が見送られており、その点でも大きな下げとなって、終値ベースで21%安と、上場以来最大の一日当たり下げ率を記録。この動きが主導する形でIT・ハイテク全般に軟調な地合いが見られた。なお二コラ株は40%を超える上昇となった。ダウ平均採用銘柄では、セールスフォースとマイクロソフトが5%以上の下げ、シスコシステムズやインテルが2%超の下げとIT・ハイテクの売りが目立つ展開。NY原油の下げもあって石油メジャーの一画シェブロンが3.6%安となった。銀行株なども大きく下げている。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は、金が8.7~9.2ドル高、中心限月の12月限が8.9ドル高、銀が27.9~28.8セント高、中心限月の12月限が27.9セント高。金12月限は反発。時間外取引では、ドル高を受けて売り優勢となり、2ケタ安。日中取引は、時間外取引で軟調な展開を引き継いだが、欧米株の下落から押し目買いで下値を切り上げ、さらに反転の流れになった。ドルが堅調に推移に戻りを抑えられたが、小高い状態を維持した。米株安でリスク回避目的の金買いが優勢となった。銀12月限は時間外取引はドル堅調を背景にした金軟調につれ安。日中取引では金の反転につれ安となり、20セントを超える上昇となった。9月4日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比17万4157オンス減の3673万1683オンス、銀は180万6333オンス増の3億5347万6637オンス。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が4日続落した。WTIで期近の10月物は3連休前の前週末比3.01ドル(7.6%)安の1バレル36.76ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比3.01~2.96ドル安。その他の限月は2.88~1.36ドル安。レイバーデー前までの軟調な流れを引き継いだ。世界第3位の石油消費国であるインドで新型コロナウイルスの流行が更に拡大し、石油需要の回復見通しが曇っている。英国やスペインなど欧州の一部で再流行の兆しが顕著となっていること警戒感を高めた。ただ、米国では7月以降の新規感染者数は減少傾向にある。一年間で需要が最も盛り上がる北半球の夏場が終了し、コロナショック後の消費回復が鈍化すると見通されていることも圧迫要因。米国では過剰な原油在庫が取り崩されているものの、再び増加に転じるリスクが意識されている。米国内の製油所は定期改修の時期となるほか、冬場に需要が強まるヒーティングオイルを含んだ留出油の在庫は過剰であり、改修作業が例年より長引く余地がある。株式市場に流れ込んでいた資金が逆流していることや、英国が欧州連合(EU)から離脱した後の協議が難航しており、移行期間で自由貿易協定(FTA)がまとまらない可能性があることも相場を圧迫した。

シカゴコーン・大豆

コーンは揃って続伸。終値の前営業日比は変わらず~3.75セント高。中心限月の期近12月限は3.75セント高の361.75セント。大豆は総じて続伸。終値の前営業日比は1.75~5.00セント高。中心限月の期近11月限は5.00セント高の973.00セント。米農務省(USDA)による大口成約報告が強気材料視されるなか買い優勢で運ばれた。ただ、11日にはUSDA月例需給報告の発表を控えているため様子見ムードが強まったほか、ドル高傾向が重石となり伸び悩む場面も見られたが、作柄報告での作柄引き下げ予想を受けて終盤に買いの手が膨らみ、360セント台を回復し、前日までの取引レンジを上抜いて終えている。この日、12月限は358セントで取引を開始した後に浮上し、アジアの時間帯は概ね362~363.50セントとこの日の高値付近でのもちあいとなったが、欧州の時間帯を迎えると軟化し、360セントを割り込んだ。欧州の時間帯を迎えると364セントを前後する水準に値位置を引き上げて3月下旬に記録した値位置に達したものの上値警戒からその後は再びこう着状態となった。


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