朝刊:2020/09/11

ECB理事会は特段の変化はなし。ダウは売り優勢の反落。ゴールドは続伸。オイルは反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に反発した。前日比10銭円高・ドル安の1ドル=106円05~15銭で取引を終えた。NY為替市場でドル円は106円台前半を中心としたレンジ取引が続いた。ECB理事会後にラガルド総裁が為替レートをターゲットにしないと発言したことなどを受けてユーロ高ドル安が進む局面で、ドル円も106円割れまでドル売りが入る場面が見られたが、その後値を戻した。その後は比較的しっかりで106円20銭台を回復する場面も、午後に入って米債利回りの低下などが見られ、ドル円も頭を抑えられる格好となった。ユーロドルはラガルド発言後に急騰も、その後の調整に上昇分を解消し、午後は売りが目立つ展開に。ラガルド総裁発言後1.1840前後から1.1917まで上値を伸ばす展開に。もっとも1.19台の買いには慎重姿勢が見られると、一転して売りが出ると、ラガルド発言前の水準を割り込んで売りが加速。NY市場夕方には1.1810台まで売りが出ている。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比405ドル89セント(1.5%)安の2万7534ドル58セントで終えた。終値はナスダック総合指数が221.97安の1万0919.59、S&P500が59.77安の3339.19。朝方は前日に続いて買い戻しの動きが優勢となったが、その後IT・ハイテクなどを中心に再び売りが強まる展開となった。前々日に21%下げた後、昨日は反動もあって10.92%の上昇を見せたテスラは、本日朝方に6%超まで続伸となったが、その後上げ幅をかなり縮めた。その他GAFA関連銘柄では、ネットフリックスが3.90%安と軟調。エヌビディアの下落率も3%を超えている。フェイスブック、アマゾンなども軟調。共和党が提案した5000億ドル規模の経済対策案を事実上否決した。与野党は超党派合意に向けた作業を放棄しており「11月の米大統領選前の成立は難しいかもしれない」との声が聞かれた。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が9.2~10.7ドル高、中心限月の12月限が9.4ドル高、銀が16.8~20.8セント高、中心限月の12月限が20.8セント高。金12月限は続伸。時間外取引では、買い一巡後に上げ一服となったが、ユーロ高が下支えとなった。日中取引では、欧州中央銀行(ECB)理事会で政策変更がなかったことや、高水準の米新規失業保険申請件数からドル安に振れたことが支援要因となって上値を伸ばした。ただユーロに利食い売りが出ると、上げ一服となった。銀12月限はドル安や金堅調が支援要因となったが、ユーロ高が一服すると上げ一服となった。ニューヨーク金12月限は続伸。時間外取引では1950.5~1960.4ドルのレンジで推移、前日比0.7ドル高の1955.6ドルとなった。12月限は、高寄りしたのち、欧州中央銀行(ECB)理事会を控えて手じまい売りが出たことに上値を抑えられた。ただユーロ高が下支えとなった。ドルがユーロなどに対して売られた局面で、ドルの代替投資先とされる金先物の買いが入った。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反落した。WTIで期近の10月物は前日比0.75ドル(2.0%)安の1バレル37.30ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.75ドル安。その他の限月は0.76~0.09ドル安。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫が増加したことが重しとなった。ハリケーン「ローラ」が米メキシコ湾岸に襲来した後、季節的な定期改修に入る製油所が増えていることが原油在庫の積み増しの背景。製油所稼働率は76.7%から71.8%までさらに低下した。EIA週報で、石油製品需要が前週比で日量169万9000バレル増の同1867万8000バレルとなったものの、4週間移動平均の上昇は8月をピークに頭打ちとなっている。コロナショック後の石油製品需要の回復は一巡したとみられている。石油製品需要の約半分を占めるガソリン需要は2週連続で減少。ドライブシーズンが終了し、ガソリン需要は伸び悩んでいる。世界第3位の石油消費国であるインドで新型コロナウイルスの新規感染者数の増加がさらに加速していることも重し。9日の新規感染者数は約9万5000人となり、過去最多を更新している。

シカゴコーン・大豆

コーンは概ね反発。終値の前営業日比は0.25セント安~7.25セント高。中心限月の期近12月限は4.75セント高の365.00セント。大豆は総じて反落。終値の前営業日比は4.75セント安~5.25セント高。中心限月の期近11月限は1.25セント安の977.50セント。中国での台風被害発生の可能性や、欧州最大の豚肉輸出国であるドイツでのアフリカ豚発生とこれに伴う米国産豚肉需要の拡大期待、そしてエタノールの増産および在庫の減少など強気要因が浮上したことで買い優勢で運ばれた。12月限は8月26日以来の350~360セントのもちあい圏を上抜き、3月27日以来の水準まで浮上しており、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う価格低迷圏を上に脱しつつある形となった。この日、12月限は360セントで取引を開始した後に値位置を切り上げたものの、欧州の時間帯の後半までは361.75セントを上値抵抗にする膠着状態となった。


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