朝刊:2020/09/14

FOMCを前に様子見ムードか。ナスダックは反落もダウは反発。ゴールドは反落。オイルは小幅上昇。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小反落し、前日比5銭円安・ドル高の1ドル=106円10~20銭で取引を終えた。週末ということもあり、東京市場から比較的落ち着いた動きが続いた。寄り付きからプラス圏でしっかり始まった米株式市場であったが、IT・ハイテク関連を中心に売りが優勢となりナスダックが一時1%以上の下げに。寄り付き後250ドル超の上昇を示していたダウ平均も一時マイナス圏に値を落とす展開となる中で、リスク警戒からのドル高円高が優勢となりドル円は106円00銭台を付ける動き。ユーロドルはロンドン市場の高値から調整の動きも値幅は限定的。昨日のECB理事会後の会見でラガルド総裁はユーロ高についてユーロ相場を注意深く監視としたものの、ECBは為替レートをターゲットとせずと発言。ユーロ高を容認するものとの思惑が広がり、買われやすい地合いとなっている。もっともリスク警戒のドル高が進む中で突っ込んだユーロ買いにも慎重姿勢が見られ。来週米FOMCを控えており、積極的な取引がやりにくい面も。ポンドはロンドン市場での振幅を経て、やや頭の重い展開に。EUとの通商交渉難航が重石。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比131ドル06セント(0.5%)高の2万7665ドル64セントで終えた朝方は米株の買いが目立ち、午前中にダウ平均が250ドル超の上昇を見せるなどの場面が見られたが、その後ハイテク関連を中心に売りが入り、プラス圏で始まっていたナスダックがマイナスに転じ、さらに1%を超える下げと売りが優勢に。ダウ平均も一時マイナスに転じる展開となった。その後ダウ平均はプラス圏を回復、ナスダックも下げ幅を縮める展開に。 終値はダウ工業株30種平均が131.06ドル高の2万7665.64ドル、ナスダック総合指数が66.05安の1万0853.55、S&P500が1.78高の3340.97。ダウ平均は22銘柄がプラス、8銘柄がマイナス。ハイテク関連の下げが目立つ中で、セールスフォース、アップルがともに1%を超える下げ。ディズニーも軟調。建設機器大手キャタピラーや化学品のダウインク、スポーツ用品のナイキなどが強い。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が16.5~15.6ドル安、中心限月の12月限が16.4ドル安、銀が44.6~42.3セント安、中心限月の12月限が43.4セント安。金12月限は反落。今週の欧州中央銀行(ECB)理事会で追加緩和が見送られたことが重しとなった。コロナショック後、主要国の中銀は景気下支えのため前例のない金融緩和を実施し、主要国通貨の価値が低減している一方で、通貨的な金の価値が相対的に上向いているが、金融緩和策がほぼ出尽くしとなっていることが金の上値を抑えている。ただ、世界経済の景気見通しは依然不透明であり、金融緩和が長期化するとみられていることから、金は最高値更新後のレンジを維持。来週、米連邦公開市場委員会(FOMC)が行われることは売買手控え要因。他の中銀と同様に米連邦準備制度理事会(FRB)も有効な金融緩和策をほぼ使い尽くしており、利用可能な手段はあまり残されていない。ただ、コロナショックで崩壊した米雇用市場の回復は順調ではなく、追加緩和観測は根強い。世界的に新型コロナウイルスの流行が収まっていないことは支援要因。長期的な経済成長が期待されるインドでは一日あたりの感染者数の伸びが加速し、10万人の大台に迫っている。フランスやスペインなど欧州の一部で感染拡大の第2派が発生している。今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。市場では来週の重要イベントを控え、利益確定や持ち高調整の売りが優勢になったとの見方があった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は小反発した。WTIで期近の10月物は前日比0.03ドル(0.1%)高の1バレル37.33ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.01ドル安~0.03ドル高。その他の限月は0.24~0.03ドル安。世界的に過剰在庫の拡大傾向が続くと見通されていることが上値を抑えた。新型コロナウイルスの流行は収まっておらず、世界第3位の石油消費国であるインドでは一日あたりの感染者数の伸びが加速している。フランスやスペインで感染拡大の第2派がみられることも懸念要因。ただ、新型コロナウイルスの流行は沈静化していないものの、世界的に経済活動が正常化に向かっていることから、石油市場は底堅く当限は小幅高で引けた。来週、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国による会合が行われることも模様眺めムードを後押しした。16日に共同技術委員会(JTC)、17日に共同閣僚監視委員会(JMMC)が開催される。日量770万バレルの減産目標を年末まで維持す方針に変更はない見通し。減産目標を遵守できていない産油国に対して、合意の履行を引き続き求めていくようだ。ただ、減産の一時的な免除を巡ってイラク政府の足並みが乱れていることは、過剰在庫の削減を目指すOPECプラスにとって不透明な要因。

シカゴコーン・大豆

コーンは概ね続伸。終値の前営業日比は変わらず~7.75セント高。中心限月の期近12月限は3.50セント高の368.50セント。米農務省(USDA)発表の月例需給報告では事前に予測されていたように、20/21年度のイールド予測と同時に生産量が下方修正され、これを受けて期末在庫量予測は引き下げられたものの、事前予測を上回っていたことが弱材料視された。ただ、大豆市場が大幅反発となったことや、強気な週間純輸出成約高報告が手掛かりとなるなか買いの手が広がり高値に近い水準で取引を終了。365セントで取引を開始した12月限はアジアの時間帯から欧州の時間帯にかけて緩やかに値位置を切り上げる足取りを展開したが、欧州の時間帯後半からシカゴの時間帯前半にかけてはUSDA月例需給報告の発表待ちのなか、様子見ムードが強いなかでのこう着状態となった。同日発表のUSDA週間純輸出成約高の強気な内容を受けて買われ369セント台に値を乗せながらも月例需給報告の発表を受けて大きく高下するなかで363.75セントの安値に達したが、大きく値を崩したのはごくわずかの時間ですぐに持ち直した。


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