朝刊:2020/09/17

FOMCは金利据え置き発表もダウの伸びはいまいち。ゴールド、オイルともに続伸。ドル円は104円台へ。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続伸した。前日比50銭円高・ドル安の1ドル=104円90銭~105円00銭で取引を終えた。午後になってFOMCの結果が発表され、パウエル議長の会見も行われた。FOMCメンバーの金利見通しでは2023年までのゼロ金利据え置きが示され、パウエルFRB議長が会見で「予想よりも早い回復が持続するかどうかはわからない」と述べていた。また、政策指針の枠組み見直しについても言及がほぼ無かった。概ね予想通りではあったものの、ドルショートが積み上がっている為替市場は改めてドルの買い戻しを強めている。ドル円は円高の動きもあって序盤は心理的節目の105円を割り込み、104.80円近辺まで下落した。105円を割り込むと輸入企業やオプション絡みの買いも観測され、それ以上下押しする動きまでは見られない中、FOMCを受けてドルの買い戻しが強まり、ドル円は105円ちょうど付近まで戻している。序盤の円高については、この日新首相に就任した菅首相が会見で「規制改革を政権のど真ん中に置いている」と述べたことが円高を誘発したとの見方が一部に出ていた。また、人民元が上昇しており、円も連れ高しているとの見方も聞かれる。なお、この日の米小売売上高は予想を下回ったが、市場はさほど警戒感を示していない。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸し、前日比36ドル78セント(0.1%)高の2万8032ドル38セントで終えた。終値はナスダック総合指数が139.86安の1万1050.47、S&P500が15.71安の3385.49。IT・ハイテク株中心に戻り売りが強り、株式市場を圧迫したようだ。午後になってFOMCの結果が発表され、FOMCメンバーの金利見通しでは2023年までのゼロ金利据え置きが示されたが、パウエルFRB議長が会見で「予想よりも早い回復が持続するかどうかはわからない」と述べたことを嫌気しているようだ。また、政策指針の枠組み見直しについても言及がほぼ無かったことも失望感に繋がっている模様。ダウ平均は一時369ドル高まで上昇していたものの、FOMC後に前日付近まで急速に伸び悩んだ。エネルギーや産業、銀行株は上昇したものの、IT・ハイテク株が一斉に下げ、株価指数を圧迫した。なお、取引開始前に発表された8月の米小売売上高は予想を下回ったものの、株式市場への影響は限定的だった。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が3.9~4.3ドル高、中心限月の12月限が4.3ドル高、銀が0.2セント安~1.2セント高、中心限月の12月限が1.2セント高。金12月限は続伸。時間外取引では、ドル安を受けて押し目を買われて堅調となった。日中取引では、1日以来の高値1983.8ドルを付けたのち、ドル高に転じたことを受けて上げ一服となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)後はドル高を受けて軟調となった。緩和的な金融政策の長期化で金市場への資金流入が続くとの見方が金先物相場の支えとなった。銀12月限は続伸したが、ニューヨーク市場でドル高に転じたことに上値を抑えられた。ニューヨーク金12月限は続伸。時間外取引では1957.2~1978.0ドルのレンジで推移、前日比6.2ドル高の1972.4ドルとなった。12月限は、安寄りしたのち、ドル安を受けて地合いを引き締めた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続伸した。WTIで期近の10月物は前日比1.88ドル(4.9%)高の1バレル40.16ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.86~1.88ドル高。その他の限月は0.24ドル安~1.79ドル高。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫の取り崩しが続いたことが背景。7月に統計開始以来の最高水準まで積み上がった原油在庫は4月以来の水準まで減少した。季節的な定期改修で低調に推移するとみられていた製油所稼働率がしっかりと回復し、原油在庫の取り崩しにつながった。製油所稼働率は71.8%から75.8%まで上向いた。ただ、ドライブシーズンが終了していることもあって、8月以降の石油製品需要は引き続き頭打ち。米メキシコ湾岸に上陸したハリケーン「サリー」によって海上油田の生産量が減少していることは、原油在庫の取り崩しを後押しするとみられている。当局の発表によると、米国の海上油田の生産量は日量50万8000バレルほど減少している。ただ、ハリケーンが上陸したことで石油製品需要も抑制される公算。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近の主要限月が反発。終値の前営業日比は2.00~5.75セント高。中心限月の期近12月限は5.75セント高の371.75セント。大豆は概ね反発。終値の前営業日比は出来高が少ない期先3限月は2.00セント安~変わらずだが、それ以外は3.75~19.75セント高。堅調な大豆市場の足取りがけん引役となった。低調で寄り付きながらも大豆市場が急反発となり、高値更新となったことで引けにかけて値位置を切り上げる足取りを展開。3月16日以来の高値に達した後、ほぼ高値で引けを迎えた。365.50セントで取引を開始した12月限は序盤で361.75セントの安値まで値を落とした。その後、すぐに値を戻しながらも。欧州の時間帯を終えるまでは概ね362~365.50セントのレンジ内での高下にとどまった。シカゴの時間帯を迎えると大豆高に追随した買いが入って一段高となり、その後もけにかけて値位置を切り上げる強い足取りを展開。終了間近に372セントの高値を付けた後、371.75セントとほぼ高値で取引を終えている。


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