朝刊:2020/09/18

ゴールド、ダウともに反落。ドル安の影響か。オイルは三日連続続伸。ドル円は104円台後半で推移。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は4日続伸し、前日比20銭円高・ドル安の1ドル=104円70~80銭で取引を終えた。前日のFOMCを受けてドルに買い戻しが見られ、東京時間のドル円は105円台に戻していたものの、その水準を維持できずに戻り売りに押されている。上値の重さを印象付ける動きではあった。前日のFOMCは大方の予想通りであったこともあり、積み上がっていたドルショートを巻き戻すきっかけとなったようだが、先週からある程度、事前に巻き戻しの動きが出ていたことから、ドル買いは続いていない。一方、米株に調整が入っており、それを受けた円高の動きがドル円を圧迫していた。FOMCに市場はドル買いの反応を見せたものの、FOMCメンバーの17人中13人が2023年末までゼロ金利政策が続くと予想していた。FRBが雇用とインフレが目標水準に達するまで低金利政策を継続するとの意志が示される中で、ドル高は続かないとの見方が強まっている。そのような中で、一部からはドル円は100円までの下落の可能性も意識され始めているようだ。ユーロドルはNY時間に入っても買い戻しが続き、1.18ドル台を回復。前日のFOMCは大方の予想通りであったこともあり、積み上がっていたドルショートを巻き戻すきっかけとなった。しかし、先週からある程度、巻き戻しが出ていたこともありドル買いは続いていない。ユーロロングの調整もある程度一服して来ているのかもしれない。東京時間に一時1.1740ドル近辺まで値を落とし、強いサポートとなっていた1.17ドルを維持できるか注目されたが、いまのところ、その水準は維持されているようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反落した。前日比130ドル40セント(0.5%)安の2万7901ドル98セントで終えた。終値は、ナスダック総合指数が140.19安の1万0910.28、S&P500が28.48安の3357.01。前日はFOMCを受けてIT・ハイテク株中心に急速に伸び悩む動きを見せていたが、きょうもその流れを継続し、序盤は売りが先行した。ダウ平均も一時384ドル安まで下落。前日のFOMCでは、FOMCメンバーの金利見通しは2023年までのゼロ金利据え置きが示され、パウエルFRB議長も会見で「予想よりも早い回復が持続するかどうかはわからない」と述べていた。市場が注目していた政策指針の枠組み見直しについても言及がほぼ無かった。市場が決定打として期待しているワクチンについても、当局者の間でいつ利用可能になるのか、相反するシグナルが発せられており、不安感に繋がっているようだ。取引開始前に発表になった米新規失業保険申請件数も期待ほどは改善を見せていないことも嫌気されていたようだ。ただ、FRBが低金利の長期化を示唆する中で株式市場はサポートされ、現在の下落はあくまで調整との見方も根強い。下値では押し目買いも出て、朝方の売り一巡後は買い戻しの動きも見られ、ダウ平均はプラス圏を回復する場面もみられた。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が21.7~20.2ドル安、中心限月の12月限が20.6ドル安、銀が38.2~36.4セント安、中心限月の12月限が37.6セント安。金12月限は反落。時間外取引では、米オラクルとTIKTOK(ティックトック)米国事業の提携案について、米国の国家安全保障上の懸念からリスク回避のドル高に振れたことを受けて軟調となった。日中取引では、9日以来の安値1938.2ドルを付けたのち、ドル高一服を受けて押し目を買われた。金相場は緩和期待から上げてきたため、利益確定の売りが優勢となった。銀12月限はリスク回避のドル高や金軟調が圧迫要因になったが、日中取引ではドル高一服を受けて下げ一服となった。ニューヨーク金12月限は反落。時間外取引では1943.1~1969.3ドルのレンジで推移、前日比15.3ドル安の1955.2ドルとなった。12月限は、安寄りしたのち、米オラクルとTIKTOK(ティックトック)米国事業の提携案について、米国の国家安全保障上の懸念からリスク回避のドル高に振れたことを受けて軟調となった。欧州時間に入ると、ドル高一服を受けて下げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が3日続伸した。WTIで期近の12月物は前日比0.81ドル(2.0%)高の1バレル40.97ドルで終えた。主要産油国が協調減産を順守する姿勢を示し、需給が改善するとみた買いが入った。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.81ドル高。その他の限月は横ばい~0.81ドル高。石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国による共同閣僚監視委員会(JMMC)がオンラインで行われ、減産目標を遵守できていない産油国に対して合意を履行するように繰り返し促したことが支援要因。コロナショックで積み上がった過剰在庫の取り崩しに向けて、主要産油国は連携して取り組みを続ける。現行の減産目標である日量770万バレルは据え置かれた。サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相の発言が伝わり、原油安が続いた場合にOPECプラスの臨時総会を来月開く可能性が示唆されたことも相場を支えた。同エネルギー相は会見で、「(合意の)完全な遵守は慈善行為ではない」、「(減産は)各メンバーの利益を最大化するために必要不可欠」、「石油市場の投機筋には地獄のような苦しみを味合わせる」と述べ、口調はかなりきつかった。JMMC後に公表された声明文によると、次回の共同技術委員会(JTC)と共同閣僚監視委員会(JMMC)は来月15日と19日に行われる。

シカゴコーン・大豆

コーンは軒並み続伸。終値の前営業日比は変わらず~3.50セント高。中心限月の期近12月限は3.50セント高の375.25セント。大豆は概ね大幅続伸。終値の前営業日比は出来高が少ない期先3限月は0.50~0.25セント安だが、それ以外は0.75~17.25セント高。中心限月の期近11月限は17.25セント高の1028.50セント。米農務省(USDA)が新たに大口成約を発表したことが買いを支援した。大豆市場の堅調な足取りも強気材料視されたことで一時は3月13日以来の高値に達し、転売で値を落としながらも高値付近を維持して引けを迎えた。なお、この日発表されたUSDAの週間純輸出成約高は事前予想の範囲内だったため、市場の反応は薄かった。12月限はアジア~欧州の時間帯は369.50セント~373セントのレンジ内で高下。その後、シカゴの時間帯を迎えると、シカゴ市場では拡大が期待されていたにもかかわらず、中国政府発表の2021年度の輸入割り当て量が前年度と同量に据え置かれたことが弱材料視されて値を落とす場面も見られたが、USDAによる大口成約の発表と大豆高が手掛かりとなって引けにかけて上昇。


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