朝刊:2020/09/24

貴金属、株式ともに大幅安。オイルは小幅高。為替は105円半ばまで戻す。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続落し、前日比40銭円安・ドル高の1ドル=105円30~40銭で取引を終えた。ドル円も買いが優勢となり、105.50円近辺まで上昇。ドル円は週明けに104円ちょうど付近まで下落する場面が見られたが、米株の下げが落ち着いたことで、リバウンドの動きが見られている。ドル円は心理的節目の105円を回復しているが、先行きの不透明感が払拭されない中で、リバウンドに積極的になる雰囲気でもなさそうだ。ドル買いが続く中でユーロドルはロングポジションの解消が続いており、1.16ドル台に再び下落している。米国でも感染拡大の兆候が見られている一方、欧州でも感染第2波が本格化しており、欧州経済への不安が台頭しているようだ。一部からは、これまで強いサポートとなっていた1.17ドルを割り込んで来ていることで、下値警戒感を高めている。1.14台が潜在的なターゲットとして、さらに売りを誘発する可能性があり、良い兆候ではないとの指摘も出ているようだ。ポンドドルは逆にNY時間にかけて買い戻しが優勢となり、1.2740ドル付近まで一時戻した。ロンドン時間には1.2680ドル近辺まで下落し、200日線を割り込む動きも見られていた。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反落した。前日比525ドル05セント(1.9%)安の2万6763ドル13セントで終えた。終値はダウ工業株30種平均が525.05ドル安の2万6763.13ドル、ナスダック総合指数が330.65安の1万0632.98、S&P500が78.65安の3236.92。ナイキの決算が良好だったことで、序盤のダウ平均は上昇して始まったものの、買い一巡後は戻り売りに押されている。IT・ハイテク株の調整が依然として続いており、全体の雰囲気を圧迫。ダウ平均は寄り付き後に176ドル高まで上昇したものの、午後になって下げを加速させ、ダウ平均の下げ幅は500ドルを超えた。感染が再度拡大を見せ始める中で、先行き不透明感が強まっている。米大統領選に向けた政治的不透明感や、追加経済対策も依然として協議が難航する中で、市場のリスク許容度は高まらず、慎重な雰囲気が続いているようだ。ダウ採用銘柄は28銘柄が下落。シェブロンやセールスフォース、アップルが下落しているほか、ボーイング、ディズニー、マイクロソフトも軟調。ホームデポ、ゴールドマンも売りに押されている。一方、ナイキは6-8月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益が予想の2倍以上だったほか、売上高も予想を上回った。北米や欧州が予想以上の売り上げを示している。市場はナイキが危機を克服している証拠を探していたが、今回の決算はそれを示した格好となった。ウイルス感染の影響により実店舗での販売が苦戦する中、Eコマースによる直販が12%伸び、利益率が改善したことも奏功した。

NY貴金属

ニューヨーク金は大幅続落、銀は急反落。終値の前日比は、金が40.8~38.7ドル安、中心限月の12月限が39.2ドル安、銀が144.5~141.8セント安、中心限月の12月限が141.8セント安。金12月限は大幅続落。時間外取引では、ドル高を受けて軟調となり、21日の安値を割り込むとテクニカル要因の売りが出て下げ幅を拡大した。欧州時間に入ると、ドル高一服を受けて下げ一服となった。日中取引では、株価急落を背景にドルが買い戻されたことを受けて軟調となり、7月21日以来の安値1856.0ドルを付けた。ドルが対主要通貨で上昇し、ドルの代替投資先とされる金は売られた。銀12月限はドル高や金急落を受けて売り優勢となり、7月28日以来の安値2272.5セントを付けた。ニューヨーク金12月限は大幅続落。時間外取引では1876.1~1909.9ドルのレンジで推移、前日比21.3ドル安の1886.3ドルとなった。12月限は、安寄りしたのち、押し目を買われたが、ドル高を受けて戻りを売られた。その後は21日の安値を割り込むとテクニカル要因の売りが出て下げ幅を拡大した。欧州時間に入ると、ドル高一服を受けて下げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は小幅に上昇した。WTIでこの日から期近となった11月物は前日比0.13ドル(0.3%)高の1バレル39.93ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.13ドル高。その他の限月は0.03ドル安~0.13ドル高。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油や石油製品の在庫が減少したことが相場を支えた。夏場にかけてのドライブシーズンで米国のガソリン需要はピークアウトしており、コロナショック後の石油製品需要の回復は頭打ちとなっているが、石油製品需要は前週比で日量141万2000バレル増の同1843万9000バレルと底堅かった。ハリケーン「サリー」の影響で米原油生産量は前週比・日量20万バレル減の同1070万バレルとなった。製油所稼働率は前週の75.8%から74.8%まで低下。英国やフランス、スペインなど主要国の一部で新型コロナウイルスの流行の第2波が確認されていることは重し。石油需要の回復見通しを曇らせている。英国では1日あたりの新規感染者数が5000人近くに達し、第1波のピークに近づきつつある。ノルウェーの海上油田の労働者が、来週30日からストライキを計画していることは支援要因。ストライキは給与交渉の結果次第。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近が小幅続落。終値の前営業日比は1.75~0.25セント安。中心限月の12月限は0.75セント安の368.50セント。大豆は総じて続落。終値の前営業日比は5.75セント安~0.50セント高。中心限月の11月限は5.25セント安の1014.50セント。米産地では収穫日和の天気が続くなか収穫が進行していることで日増しにハーベストプレッシャー(収穫期の売り圧力)が強まっていることに加え、欧州の新型コロナウイルスの感染拡大第2波とこれを受けたユーロ売り・ドル買いの動きが重石となった。また、前週からは減産となったにもかかわらず、エタノール在庫が増加していたことも弱材料となった。368.25セントで取引を開始した後に370.25セントまで上昇したが、これがこの日の高値となった。その後はドルが買われるなかで次第に圧迫感が強まり欧州の時間帯後半にかけて値を落とすなか、365.75セントまで下落。ただ、前日の安値に達したことで目先の売り一巡感が強まるなか買い戻す動きが広がり、シカゴの時間帯後半は368セント台での高下となり、この水準で引けを迎えた。


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