朝刊:2020/09/25

貴金属は久方ぶりの反発。ダウは高いも引けで上げ幅削る。オイルは続伸。ドル円は105円台半ばで堅調。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に4日続落した。前日比05銭円安・ドル高の1ドル=105円35~45銭で取引を終えた。きょうで4日続伸しており、今週はドル円の買い戻しが活発化しているようだ。ロンドン時間の朝方に105.20円付近まで値を落としていたが、その水準では買いオーダーも活発に入るようだ。FRBがゼロ金利政策を実施する中で、日米の短期金利差がほぼなくなり、ドルのヘッジコストが低下している。下値では、日本の機関投資家による為替ヘッジ付きドル建て資産への投資に絡んだオーダーが入っているのかもしれない。ただ一方、リスク回避の円買いの動きもあることから、上値を積極的に追って行く動きにも乏しい。本日の21日線が105.65円付近に来ているが、その付近での上値抵抗は強そうだ。なお、朝方に米新規失業保険申請件数が発表になっていたが、予想は下回っていたものの、雇用の回復の鈍さを示しており、FRBの低金利長期化姿勢を正当化している。ユーロドルはロンドン時間に1.16ドル台前半まで下落する場面が見られたものの、NY時間に入って、1.1675ドル近辺まで戻す展開が見られている。きょうは米株式市場が下げ止まっており、この日発表の米住宅指標も強い内容だったことから、リスク回避のドル買いも一服している。

NYダウ

米株式相場は小幅に反発した。ダウ工業株30種平均は前日比52ドル31セント(0.2%)高の2万6815ドル44セントで終えた。終値は、ナスダック総合指数が39.28高の1万0672.27、S&P500が9.67高の3246.59。序盤は前日の流れを引き継いで売り先行で始まったものの、下値ではIT・ハイテク株中心に買い戻しも見られ、ダウ平均は上げに転じた。この日発表の米新築住宅販売件数が強い内容となったことも買戻しのきっかけとなったようだ。ムニューシン米財務長官の発言もムードを改善させていたようだ。長官は追加景気対策の妥協案を巡り、ペロシ下院議長(民主党)との協議を再開する意向を示している。長官はきょう、上院銀行委員会の公聴会で証言。新型ウイルス危機に対応するための的を絞った救済パッケージは「なお必要だ」と言明。「民主党側に話し合う用意があるのなら、こちらも超党派の法律制定を目指しいつでも協議する意向だ。早急に成立させようではないか」と述べた。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は、金が7.6~8.5ドル高、中心限月の12月限が8.5ドル高、銀が4.2~10.4セント高、中心限月の12月限が9.1セント高。金12月限は反発。時間外取引では、ドル高を受けて軟調となり、7月21日以来の安値1851.0ドルを付けた。日中取引では、株高を背景にドル高が一服したことを受けて地合いを引き締めた。ただ株高が一服すると、上げ一服となった。ドルの代替投資先とされる金先物相場の重荷となっていた。24日はドルがユーロなどに対して売られた局面で金先物への買いを誘った。銀12月限は7月21日以来の安値2181.0セントを付けたのち、ドル高一服や金反発を受けて下げ一服となった。ニューヨーク金12月限は反発。時間外取引では1851.0~1871.9ドルのレンジで推移、前日比7.0ドル安の1861.4ドルとなった。12月限は、安寄りしたのち、押し目を買われる場面も見られたが、ドル高を受けて戻りを売られた。その後は序盤の安値を割り込み、7月21日以来の安値1851.0ドルを付けた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続伸した。WTIで期近の11月物は前日比0.38ドル(1.0%)高の1バレル40.31ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.36~0.38ドル高。その他の限月は0.21~0.41ドル高。主要国の一角が新型コロナウイルスの再流行に見舞われていることが需要下振れ懸念を高めている一方で、米国の需給が改善を続けていることが相場を支えた。前日の米エネルギー情報局(EIA)の週報では、過剰在庫の取り崩しが続いた。米石油大手コノコフィリップスは世界の石油需要が従来の日量1億バレルに回帰し、拡大を続けるとの認識を示した。英石油大手BPは需要がパンデミック前の水準に戻ることはないかもしれないとの見通しを示している一方で、コノコフィリップスは楽観的。欧州では新型肺炎の再流行が拡大している。フランス当局は新型ウイルスの感染者数が過去最多の1万6096人増となったと発表した。米ジョンズ・ホプキンス大学の調査によると、23日の英国の感染者数は6000人超となり、第1波の水準を越えて過去最多となった。ただ、英国でもフランスでも死者数は目立って増えていない。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近が続落。終値の前営業日比は5.25セント安~変わらず。中心限月の12月限は5.00セント安の363.50セント。大豆は大幅続落。終値の前営業日比は16.25セント安~1.00セント高。中心限月の11月限は14.50セント安の1000.00セント。天候に恵まれた米産地での収穫進行とこれに伴うハーベストプレッシャー(収穫の売り圧力)が引き続き弱材料となった。また、新型コロナウイルスの感染拡大第2波に対する警戒感から安全な投資先としてのドル買い、そしてドル高が輸出量を後退させる要因になるとの懸念が重石となった。12月限は序盤こそ底堅い足取りを演じたが、その後は安もみに終始した。368セントで取引を開始した直後に368.25セントを付けたが、これがこの日の高値となり、その後は下値を探る足取りに転じた。アジアの時間帯の序盤を終えると取引を終えるまで365.75セントを上値抵抗線として意識するなかでの低迷場面を演じた。


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