朝刊:2020/09/28

ダウは大幅続伸。貴金属は反落。オイルは小反落。ドル円は105円後半で推移。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は5日続落した。前日比15銭円安・ドル高の1ドル=105円50~60銭で取引を終えた。特段の材料は見当たらないが、ドル買いが根強く出ている。このまま行けば、今週のドルは4月以来の好パフォーマンスとなりそうだ。ドル円は105.60円付近に21日線が来ているが、その水準での推移。上昇トレンドが明確に出るか、来週は重要指標が目白押しの中で、動向が注目される。欧米で再び感染拡大が加速しており、特に欧州では過去最多の新規感染者数を記録している。夏までに見られた早期景気回復への期待も一旦後退しており、市場は先行き不安を強めつつあるようだ。追加景気対策が期待されるところではあるが、米国では対策の規模を巡って対立しており、与野党の協議に前進がみられていない。最高裁判事の後任を巡る指名承認もあり、追加景気対策は11月の大統領選以降になるのではとの声も聞かれる。その大統領選も情勢が不透明な中で、投資家のリスク許容度は高まらないようだ。ユーロドルは戻り売りが続き、1.16ドル台前半まで下げ幅を拡大。21日線から下放れる動きが続いている。ただ、ポンドドルや豪ドル/ドルとは違い、まだ200日線や100日線からは、かなり上にあり、逆に下げ余地があるとも言える。欧州で感染第2波の拡大が顕著になっており、ユーロ圏の景気回復に不安感が強まり始めているようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸した。前日比358ドル52セント(1.3%)高の2万7173ドル96セントで終えた。終値はナスダック総合指数が241.30高の1万0913.56、S&P500が51.87高の3298.46。リスク回避の雰囲気の中で序盤は売りが先行した。ダウ平均も一時180ドル安まで下げ幅を拡大したが、下値ではIT・ハイテク中心に押し目買いもみられ、プラスに転じている。ただ、特段の材料もなく、投資家のリスク許容度が改善の気配まではまだ見せていない。欧米で再び感染拡大が加速しており、特に欧州では過去最多の新規感染者数を記録している。夏までに見られた早期景気回復への期待も一旦後退しており、市場には先行き不安が広がりつつあるようだ。追加景気対策が期待されるところではあるが、米国では対策の規模を巡って対立しており、与野党の協議に前進がみられていない。最高裁判事の後任を巡る承認もあり、議会が追加景気対策を承認するのは11月の大統領選以降になるのではとの声も聞かれる。その大統領選自体も情勢が不透明な中で、投資家のリスク許容度は高まらないようだ。ただ、きょうはIT・ハイテク株への押し目買いが活発に出ており、相場全体を押し上げている。下落していた銀行やエネルギー、産業株も下げ渋る動きが見られているようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が11.1~10.0ドル安、中心限月の12月限が10.6ドル安、銀が10.3~9.6セント安、中心限月の12月限が10.3セント安。金12月限は反落。英国やフランスなど欧州の一部で新型コロナウイルスが再流行しいることや、米国の追加景気対策の不透明感が逃避的なドル需要を高めていることが重し。ドルインデックスは7月24日以来の高値圏まで上昇した。外国為替市場でドルが対主要通貨で上昇し、ドルの代替投資先とされる金相場の重荷となった。コロナショック後の景気回復を支援するため、米国の共和党と民主党は追加の景気刺激策が必要であるという点では一致しているものの、刺激策の規模について依然として隔たりが大きい。米下院民主党は2兆4000億ドル規模の経済対策案の策定を開始したと伝わっている一方、トランプ大統領は1兆5000億ドル規模までなら受け入れる用意があると示唆している。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は小反落した。WTIで期近の11月物は前日比0.06ドル(0.1%)安の1バレル40.25ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.07~0.06ドル安。その他の限月は0.31~0.09ドル安。英国やフランスなどで新型コロナウイルスが再流行していることが需要の下振れ懸念を高めている。世界最大の石油消費国である米国では、一日あたりの新規感染者数が減少に向かわないほか、第3位の消費国であるインドでは感染者数の伸びが高止まりしており、世界経済はコロナ禍から抜け出せていない。一時停戦中のリビアで輸出が再開していることや、9月のイランの輸出量が急増したと伝わっていることも重し。イランの輸出量は米国が制裁を開始する前の日量250万バレル超から大きく減少しているものの、9月は前月比で倍増したもよう。ただ、タンカーの捕捉が困難であることから輸出量の推計値にはかなり幅がある。9月の輸出量は日量40万~150万バレルと見通されている。8月の推計値は日量30万~75万バレル。ただ、サウジアラビアを中心とした石油輸出国機構(OPEC)は先週の会合で原油安を容認しない構えを見せており、下値は限定的だった。OPECプラスは日量770万バレルの減産目標を年末まで維持する。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて反発。終値の前営業日比は変わらず~1.75セント高。中心限月の12月限は1.75セント高の365.25セント。12月限は前日とほぼ同じレンジ内での高下となった。この日はこれまでの下落の後に週末を迎えたことで修正のための買い戻しが先行した。米産地で収穫日和が続いていることでハーベストプレッシャー(収穫期の売り圧力)が高まっており、上値は抑制された。12月限はアジアの時間帯の時間外取引では上値圧迫感が強いなか狭いレンジ内で高下。欧州の時間帯に地合いを引き締めてこの日の高値となる367.50セントを付けた。その後は前日の高値に届かなかったことで、転売が膨らんだが、シカゴの時間帯を迎えると再び買い戻されて367セント台に浮上。しばらくこの水準でのもみ合いが続いたが引け前に手仕舞い売りが入り、値位置を落として終えている。


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