朝刊:2020/09/30

ダウは四日ぶりの反落。米大統領選TV討論会まで様子見か。ゴールドは続伸。オイルは反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は下落し、前日比15銭円安・ドル高の1ドル=105円65~75銭で取引を終えた。ユーロは上昇した一方で、ポンドは上値の重い動き。そのような中で、ドル円は105円台の狭い範囲での値動きに終始したものの、底堅い推移を堅持した。きょうの米株式市場はここ数日の上げを一服させているものの、下押す動きまでは見られていない。本日は現地時間の夜(日本時間30日午前)に米大統領選の第1回テレビ討論会が予定されており、それを待ちたい雰囲気も出ていたようだ月末に絡んだ円売りフローがドル円を下支えしているとの指摘も聞かれた。日本株が他国の株式をアウトパフォームしており、それを考慮すると、月末のリバランスに伴う円売りフローが出てもおかしくはないという。一方で複数の投資銀行モデルがドル買いを推奨していることもドル円のサポートになっているとも指摘している。一方、ドル円には106円を試す可能性もあるものの、クロス円の買いはリスクを伴うという。目先は105.80円が上値メドとして意識され、その水準を突破できれば、106.50円を試す可能性もありそうだ。本日は21日線が105.60円付近に来ているが、その水準を試す動きが続いている。一方、下値サポートは105.20/30円水準が意識される。ユーロドルはきょうも買い戻しが続き、1.17ドル台を回復。1.17ドル台前半の水準も回復しており、更なる上値期待を高める展開が見られている。1.17ドル台前半は8月には強い下値サポートとして意識されていただけに、その水準を回復して来たことはリバウンドに向けて弾みとなっていたようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落した。前日比131ドル40セント(0.5%)安の2万7452ドル66セントで終えた。終値はダウ工業株30種平均が131.40ドル安の2万7452.66ドル、ナスダック総合指数が32.28安の1万1085.25、S&P500が16.13安の3335.47。現地時間の夜(日本時間30日午前)に行われる第1回米大統領選テレビ討論会に注目が集まる中、株式市場はここ数日の急速な買戻しを一服させた。原油相場が急速に戻り売りに押され、エネルギー株が下落しているほか、このところ急速に買い戻しが強まっていた銀行や産業株も上げを一服させた。その米大統領選に関し世論調査では、全米および激戦州でバイデン候補がリードしている。ただ、世論調査に対する信頼性に疑問符も出る中で、情勢は混とんとしているとみてよいであろう。米大手証券からは、バイデン氏が勝利し、同時に実施される議会選挙で上下両院とも民主党が支配した場合、2024年までのS&P500企業の業績には若干の利益になるとのレポートも流れていた。市場では、バイデン氏が勝利すれば、より強力なグリーンエネルギー政策の推進が、環境や再生可能エネルギー関連株を後押しするとの見方の一方、トランプ大統領が再選なら、法人税減税など税制変更の可能性が株式市場を後押しするとの声も聞かれる。一方、トランプ大統領は11月3日の選挙結果を受け入れることを保証することを拒否したことで、市場に不安も出ているようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が20.8~21.5ドル高、中心月の12月限が20.9ドル高、銀が83.7~86.0セント高、中心限月の12月限が84.1セント高。金12月限は続伸。時間外取引では、前日の上昇でテクニカルから底入れ感が出たこと、ドル安を受けて買い優勢となり、一時2ケタ高となった。上げ幅を縮小も堅調に推移。日中取引では、序盤の取引で1880ドル台前半まで上げ幅を削る場面があった。しかし月末接近や、米大統領選のテレビ討論会を控えて買い戻しの動きもあり、堅調地合いは変わらず。中盤からユーロの買い戻しから、ドルが対ユーロで下落したことに支援され、上げ幅を拡大し、今月23日以来の高値となる1904.8ドルまで上昇。戻り売りを吸収し、1900ドル台を回復して引けた。ドルは対ユーロで1週間ぶりの安値まで下落。ドルの代替投資先とされる金先物の買いが優勢だった。29日夜に米大統領候補の討論会を控え、リスク回避の際に上昇しやすい金先物が買われた面もあった。銀12月限は、時間外取引から続伸し、24ドル(2400セント)の大台を回復する上昇。日中取引は金がドル安から続伸したことで一段高となった。2454.5セントまで上昇し、金と同様に今月23日以来の高値をつけた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反落した。WTIで期近の11月物は前日比1.31ドル(3.2%)安の1バレル39.29ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.31ドル安。その他の限月は1.30~1.03ドル安。新型コロナウイルスが再流行していることによる需要の下振れ懸念が重し。北半球が感染症の広がりやすい冬場に向かっていることで警戒感が高まっている。ただ、米国では新規感染者数の再拡大は抑制されている。9月後半にかけて過去最多を更新した英国の新規感染者数の伸びはピークアウトした。米大統領選のテレビ討論会を控えた慎重なムードは売りにつながった。終盤に入った米大統領選の行方を決定づける可能性のある討論会であることから注目度が非常に高い。世論調査で優勢が続いているバイデン氏が形勢を維持するようだと、クリーンエネルギー政策を掲げていることもあって石油市場には逆風が吹く見通し。イランやベネズエラに対するタカ派的な政策の巻き戻しが警戒されている。ただ、エネルギーのなかでの化石燃料の相対的な優位性を削ぐには価格上昇が必要であるとの指摘もある。米週間石油在庫統計で原油在庫の増加が見通されていることも圧迫要因。米国では夏場のガソリン需要がピークアウトしており、石油需要全体が頭打ちとなっていることで原油消費量が減少する時期に入っている。米原油在庫の市場予想は前週比150万バレル増。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて反落。終値の前営業日比は2.75~0.25セント安。中心限月の12月限は2セント安の364.75セント。大豆は総じて続落、コーンは反落。共にハーベストプレッシャーと四半期在庫方向前の玉整理の動きが弱材料に。この日の12月は前日のレンジ内での高下となった。米産地での収穫進行とこれに伴う供給量の増加が重石となった。また、月末に四半期在庫報告の発表を控えていることで玉整理基調が強まったが、9月18日に379セント台まで値を伸ばした後で修正の動きが続いていることも上値抑制要因になった。ただ、前日、この日と360セントが近づくと買い戻されているため、下げ一巡感も強まっている。366.75セントで取引を開始した12月限はその後は下値を探る足取りを展開。シカゴの時間帯には361セントまで値を落としたが、その後は下げ幅縮小の動きに転じた。ユーロ買い・ドル売りの動きが買い戻しを促す一因になったが、前日も360セント台に達したところで買い戻されたことで、目先の下値確認感が強まっている。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。