朝刊:2020/10/01

ダウは終盤伸び悩むも大幅反発。ゴールドは反落。オイルは反発。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小反発し、前日比25銭円高・ドル安の1ドル=105円40~50銭で取引を終えた。朝方はドル買いの反応が見られた。この日の米経済指標が強い内容だったこともあり、米株式市場に買い戻しが強まり、リスク選好の雰囲気もみられる。これまでであれば、為替市場はドル売りで反応してもおかしくはないが、ある意味、素直にドル買いで反応していた。理由は定かではないが、きょうは月末および期末ということもあって、それに絡んだリバランスの動きが主体となっているのかもしれない。今月に入ってリスク選好の動きが後退し、為替市場はドル買い戻しが強まっていた。しかし、米商品先物協会(CFTC)が発表したIMM投機筋の建玉報告によると、投機筋のドル・インデックスのポジションは差し引きでショートが積み上がったままで、顕著な巻き戻しの動きは出ていない。そのような中、月末および期末ということもあり、さすがにドルのショートカバーが出ているのかもしれない。そのような中でドル円は、前日同様に105円台での狭い範囲での上下動に終始している。本日の21日線は105.60円付近に来ているが、その水準を挟んでの一進一退が繰り広げられている状況。週末の米雇用統計を見極めたい雰囲気もあるのかもしれない。なお、前日は第1回米大統領選討論会が開催されていたが、両候補は非難合戦を繰り広げていた。トランプ大統領は郵便投票が詐欺に満ちている可能性を示唆したことで市場では、バイデン候補が勝利した場合でも、トランプ大統領はそれを受け入れず、11月3日の投票を経ても情勢が不透明な可能性が警戒されているようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比329ドル04セント(1.2%)高の2万7781ドル70セントで終えた。終値はナスダック総合指数が82.26高の1万1167.51、S&P500が27.53高の3363.00。前日の第1回米大統領選討論会では、両候補が非難合戦を繰り広げていたが、市場は、トランプ大統領は郵便投票が詐欺に満ちている可能性を示唆したことで、バイデン氏が勝利した場合でも、トランプ大統領はそれを受け入れず、11月3日の投票を経ても情勢が不透明な可能性を警戒しているようだ。討論会を受けて、取引開始前の時間外取引で米株式市場は売りが優勢となっていたが、取引開始直後から買いが先行した。この日発表のADP雇用統計やシカゴPMI、そして、取引開始後に発表になった住宅指標が強い内容となったことが、買い戻しのフォローとなっていた模様。しかし、終盤に入って急速に伸び悩む動きが見られた。米共和党のマコネル上院院内総務の発言に反応したようだ。同氏は「景気対策の交渉は隔たり大きいと言って差し支えない」と述べていた。また、ペロシ米下院議長の協議を終えたムニューシン米財務長官が「景気対策の合意はまだない」と述べたことも戻り売りを呼び込んだようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が7.8~6.8ドル安、中心限月の12月限が7.7ドル安、銀が95.1セント安~変わらず、中心限月の12月限が95.1セント安。金12月限は反落。時間外取引では、米大統領選のテレビ討論会後のドル高を受けて売り優勢となった。日中取引では、株高やドル安を受けて押し目を買われた。好調な米経済指標を受けてリスク選好の動きとなった。追加経済対策の成立が早まるとの思惑が強まり、リスク資産が買われる一方で相対的に安全資産とされる金先物は売りが優勢になった。銀12月限は、米大統領選のテレビ討論会後のドル高が圧迫要因になった。日中取引ではテクニカル要因の売りが出て軟調となった。ニューヨーク金12月限は反落。時間外取引では1885.8~1904.6ドルのレンジで推移、前日比13.8ドル安の1889.4ドルとなった。12月限は、変わらずで寄り付いたのち、米大統領選のテレビ討論会後のドル高を受けて売り優勢となった。討論会は異例の非難合戦となり、リスク回避の動きとなった。日中取引は、好調な米経済指標を受けて株高・ドル安に転じたことから、押し目を買われた。時間外取引の高値を上回り、1908.2ドルまで上昇した。ただドル安が一服したことから、上げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反発した。WTIで期近の11月物は前日比0.93ドル(2.4%)高の1バレル40.22ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.91~0.93ドル高。その他の限月は0.38~0.91ドル高。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫の取り崩しが続いたことが相場を押し上げた。コロナショックによる需要減で6月に原油在庫は過去最高水準を記録したが、4月以来の低水準まで減少している。例年であれば定期改修の時期であり、製油所稼働率が低下し原油消費量は減るものの、今年は新型コロナウイルスの流行を背景に稼働率は十分に低く、季節的な原油需要の減少は今のところみられない。製油所稼働率は前週比1.0%増の75.8%。米原油生産量は日量1070万バレルと前週比横ばい。米国の追加景気刺激策の合意が期待されていることも支援要因。協議の進展は伝わっていないが、ムニューシン米財務長官とペロシ米下院議長は連日で話し合いを行っている。合意期待を背景に米株式市場が上昇したことは、リスク資産の一角である原油を押し上げた。ただ、米共和党のマコネル上院院内総務が「景気対策の交渉は隔たりが大きいと言って差し支えない」と述べたことは重しとなった。

シカゴコーン・大豆

コーンも大幅反発。終値の前営業日比は3.75~14.25セント高。中心限月の12月限は14.25セント高の379.00セント。大豆は揃って大幅反発。終値の前営業日比は4.75セント~30.50セント高。中心限月の期近11月限は30.50セント高の1023.50セント。米農務省(USDA)が発表した9月1日時点の四半期在庫量が事前予想を下回ったことを受けて需給引き締まり観測が強まったため、買い優勢で運ばれた。また、大豆高や中国の強気な経済指標、米株高も買いを支援する要因となった。なお、場中で発表された週間エタノール生産量の減少は、在庫の減少で相殺されたため市場の反応は限られた。364.25セントで取引を開始した12月限は四半期在庫報告の発表を控えるなか様子見ムードが強まりアジア~欧州の時間帯の時間外取引では362~364セントのレンジ内で高下。シカゴの時間帯を迎えるとやや取引レンジを拡大しながらも依然として様子見で運ばれていたが、USDA発表の四半期在庫が事前予想を下回ったことで急激に値を伸ばして一気に377セント台後半まで上昇。


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