朝刊:2020/10/05

トランプショックを受け株式、商品ともに軟調。ゴールドは反落。オイルは続落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前日比20銭円高・ドル安の1ドル=105円30~40銭で取引を終えた。トランプ大統領とメラニア夫人が新型ウイルス検査で陽性だったこと判明したことで、市場はリスク回避の雰囲気が強まっている。このニュースは東京時間に伝わったが、ドル円は一時104円台に下落する場面も見られていた。ただ、ロンドン、NYにかけて下げ渋る動きも出ており、105円台は確保している。トランプ大統領の症状が「軽度」と伝わったこともサポートしている模様。ただ、大統領選まであと1カ月ほどのタイミングでの衝撃的なニュースに市場は不安感を強めているようだ。ホワイトハウスは既に2日のフロリダ州での集会を含め、大統領の公的イベントを全てキャンセルした。トランプ大統領は少なくとも10日間は遊説を行えない可能性があり、今回の陽性判明はパンデミックへの対応の問題を巡り、何らかの影響が出そうだ。市場では円高を予想する動きが見られ、オプション市場では年内に103円台まで下落する確率を80%弱まで高めている。一方、朝方に米雇用統計が発表され、非農業部門雇用者数(NFP)は66万人と予想を下回ったものの、前回分が上方修正されたほか、失業率が7.9%と8%を下回ったことから、少なくとも、ネガティブな反応はなかった。きょうのユーロドルは上値の重い展開となり、1.17ドル台前半での取引となっている。ドル買い・円買いが強まる中で、ユーロは売り優勢の展開。トランプ大統領の陽性が伝わった東京時間には1.16ドル台に下落する場面もみられた。ただ、市場の一部からは、きょうの動きを見た限りでは、ユーロドルの下値不安は後退しているとの見方も出ている。1.16ドル台のベースラインは維持しており、本日1.1770ドル付近に来ている21日線の回復を試す動きに、まだ変化はないという。

NYダウ

米株式相場は3営業日ぶりに反落した。ダウ工業株30種平均は前日比134ドル09セント(0.5%)安の2万7682ドル81セントで終えた。終値はナスダック総合指数が251.49安の1万1075.02、S&P500が32.36安の3348.44。トランプ大統領とメラニア夫人が新型ウイルス検査で陽性だったことが判明したことで、市場はリスク回避の雰囲気が強めている。寄り付きから売りが先行し、ダウ平均は400ドル超下落して始まった。ただ、その後は買戻しもみられ、ダウ平均は下げ渋る動きも出ている。トランプ大統領の症状が「軽度」と伝わったことがサポートとなっている模様。ただ、大統領選まであと1カ月ほどのタイミングでの今回の衝撃的なニュースに市場は不安感を強めているようだ。ホワイトハウスは既に2日のフロリダ州での集会を含め、大統領の公的イベントを全てキャンセルした。トランプ大統領は少なくとも10日間は遊説を行えない可能性があり、今回の陽性判明はパンデミックへの対応を巡り、選挙戦に何らかの影響が出そうだ。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が8.9~8.2ドル安、中心限月の12月限が8.7ドル安、銀が23.8~22.0セント安、中心限月の12月限が22.5セント安。金12月限は反落。時間外取引では、米国の追加経済対策の協議難航からリスク回避のドル高となったことを受けて売り優勢となった。その後はトランプ米大統領の新型コロナウイルス感染を受けて株価が急落したが、ドル安に転じたことを受けて地合いを引き締めた。日中取引では、米雇用統計がまちまちの内容となるなか、ドル小幅高を受けて戻りが一服した。外国為替市場でリスク回避目的で買われやすいドルがユーロに対して上昇。ドルの代替投資先とされる金に売りを促した。銀12月限は、ドル高や金の戻りが売られたことを受けて反落した。ニューヨーク金12月限は反落。時間外取引では1895.2~1923.6ドルのレンジで推移、前日比2.4ドル安の1913.9ドルとなった。12月限は、安寄りしたのち、米国の追加経済対策の協議難航からリスク回避のドル高となったことを受けて売り優勢となった。その後はトランプ米大統領の新型コロナウイルス感染を受けて株価が急落したが、ドル安に転じたことを受けて地合いを引き締めた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が続落した。WTIで期近の11月物は前日比1.67ドル(4.3%)安の1バレル37.05ドルで終えた。終値の前営業日比は、期近2限月はともに前日比1.67ドル安。その他の限月は1.64~1.39ドル安。トランプ米大統領が新型コロナウィルス陽性の判定を受けたとの報で、アジアの時間の時間外取引から崩れ出し、急落した前日の安値を下回ると、さらにチャート面からの売り圧力も強まった。米雇用統計はあまりインパクトはなかったが、そのまま米国の時間帯までリスクオフ動きが強く、下値を試す展開が続いた。ただ、ダウ平均株価がそのあと安値から大きく切り返したこともあり、後半は週末前の売り方の買い戻しも入り下げ一服となった。11月限は、アジアの時間帯の時間外取引では、午後1時台までは38ドル台で推移していたが、トランプ米大統領の新型コロナウィルス陽性判明が伝えられると売り圧力が強まり、37ドル台に突入して、前日の安値37.61ドルを下回ると、さらに下げ足を加速した。米国の時間帯前半にこの日の安値となる36.63ドルを付けたあと、後半は戻して37ドル台を回復した。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて反落。終値の前営業日比は3.00セント安~変わらず。中心限月の12月限は3.00セント安の379.75セント。大豆は総じて下落。終値の前営業日比は4.00セント安~3.75セント高。中心限月の11月限は2.75セント安の1020.75セント。  トランプ米大統領が新型コロナウィルス陽性の判定を受けたとの報で、アジアの時間帯の時間外取引で軟化したが、大豆ほどには崩れず、米コーンベルト北部での凍結報告や、大きく崩れて始まったダウ平均株価が安値から大きく切り返したことが下支え要因となった。12月限は、アジアの時間帯の午前は380セント台で推移していたが、トランプ米大統領の新型コロナウィルス陽性判明が伝えられると、380セント台を割り込んだ。しかし、大豆ほどには崩れず、安値も欧州の時間帯に付けた377.25セントまでだった。米国の時間帯にやや戻したが、引けで380セント台を回復することはできなかった。


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