朝刊:2020/10/06

トランプ大統領の病状回復期待からダウ、オイルともに大幅反発。ゴールドも反発し市場は悲観ムード脱出か。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前週末比40銭円安・ドル高の1ドル=105円70~80銭で取引を終えた。先週の高値に顔合わせしている。きょうの上げで21日線を上抜ける気配も見せており、明日以降の動きが注目。トランプ大統領がきょうの夕方に退院すると発表したこともサポートとなった模様。きょうはドル高の動きは見られておらず、円安がドル円をサポートしている。市場では大統領選前の追加経済対策の合意への期待が高めており、米株も大幅に上昇する中、リスク選好の円安が出ているようだ。一部報道では、ペロシ下院議長とムニューシン米財務長官が、協議についてパウエルFRB議長に相談したとの報道も流れていた。具体的な中身については不明だが、第1弾の対策の時にもFRBが役割を果たしていたことから、市場では思惑が高まっている模様。今週の合意発表まではまだ市場は織り込んでいないとの声まで出ている。週末にトランプ大統領が入院治療中の病院から車で外出し、車内から支持者に手を振ってあいさつを行っていた。メディアからは非難の声も出ているものの、症状は「軽度」との先週末の情報が確認できたとして、市場は冷静に見ているようだ。トランプ大統領の入院が逆に、追加経済対策の合意に向けた引き金になるかもしれないとの見方も出ている。外資系のネット証券の調べでは、顧客が先週、ネットでのショートポジションを増やしており、9月10日以来初めて、ショートの割合がロングを上回ったという。9月10日のドル円のレートは106円台前半。ただ、現在のセンチメントを考慮すれば、このショートの増加が逆にショートカバーを生みやすいとも指摘している。ユーロドルは買い戻しの動き。ロンドン時間からの買いが持続しており、1.18ドルを試す動きもみられた。きょうの上げで21日線を上回って来ており、明日以降の動きが注目される。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前週末比465ドル83セント(1.7%)高の2万8148ドル64セントで終えた。終値はナスダック総合指数が257.47高の1万1332.48、S&P500が60.18高の3408.62。取引開始から買いが先行した。市場では大統領選前の追加経済対策の合意への期待が高まっている。一部では、ペロシ下院議長とムニューシン米財務長官が、協議についてパウエルFRB議長に相談したとの報道も流れていた。具体的な中身については不明だが、第1弾の対策の時にもFRBが役割を果たしていたことから、市場では思惑が高まっている模様。今週の合意発表まではまだ市場は織り込んでいないといった声まで出ている。週末にトランプ大統領が入院治療中の病院から車で外出し、車内から支持者に手を振ってあいさつを行っていた。メディアからは非難の声も出ているものの、症状は「軽度」との先週末の情報が確認できたとして、市場は冷静に見ているようだ。午後になってトランプ大統領の退院が伝わっており、本日の夕方に退院する見通し。バイデン候補が勝利しても、選挙結果をトランプ大統領が受け入れず、選挙後も政治的に不透明な情勢が続くのではとの不安が台頭している。しかし、一部からは、選挙が間近に迫る中で、市場はさほど心配していない雰囲気も出ているとの指摘も聞かれる。トランプ大統領の入院が逆に、追加経済対策の合意に向けた引き金になるかもしれないとの見方もあるようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は、金が12.3~12.6ドル高、中心限月の12月限が12.5ドル高、銀が52.8~53.5セント高、中心限月の12月限が53.1セント高。金12月限は反発。時間外取引では、新型コロナウイルスに感染した米大統領の退院見通しが伝えられるなか、株高などを受けて軟調となった。欧州時間に入ると、ドル安を受けて押し目を買われた。日中取引では、米国の追加経済対策の合意期待を背景としたリスク選好のドル安を受けて堅調となった。外国為替市場でドルがユーロなどに対して売られ、ドルの代替投資先とされる金先物は買いが優勢になった。銀12月限は、欧州時間から金の押し目が買われたことやドル安を受けて堅調となった。ニューヨーク金12月限は反発。時間外取引では1891.2~1910.9ドルのレンジで推移、前日比0.8ドル安の1906.8ドルとなった。12月限は、高寄りしたのち、新型コロナウイルスに感染した米大統領の退院見通しが伝えられるなか、株高などを受けて戻りを売られて軟調となった。欧州時間に入ると、ドル安を受けて押し目を買われた。日中取引は、リスク選好のドル安を受けて堅調となった。予想以上の米ISM非製造業総合指数(NMI)や米国の追加経済対策の合意期待を受けてリスク選好の動きとなるなか、1924.9ドルまで上昇した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は3営業日ぶりに反発した。WTIで期近の11月物は前週末比2.17ドル(5.9%)高の1バレル39.22ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比2.16~2.17ドル高。その他の限月は1.14~2.15ドル高。新型コロナウイルスの陽性反応を示したトランプ米大統領が退院すると発表したことで、先週から高まった懸念がかなり後退した。退院後も治療を続ける見通しだが、職務の執行や来月の米大統領選についての不透明感がほぼ解消されている。ノルウェーのストライキによる減産や、熱帯性暴風雨「デルタ」が米メキシコ湾岸へ向かうと予報されていることも支援要因。ノルウェーでは給与をめぐるストが拡大しており、減産規模は日量33万バレルとなる公算。先週30日に始まったこのデモは今のところ解決の目処が立っていない。平常時のノルウェーの生産量は日量400万バレル。ジャマイカの南西部を移動している「デルタ」は米メキシコ湾岸へ向かい、カテゴリー2のハリケーンまで勢力を強める見通し。一部の石油生産施設では避難が始まっている。現状の予報では現地時間の金曜日の夜にルイジアナ州ニューオーリンズ付近に上陸する見通し。

シカゴコーン・大豆

コーンは小幅まちまち。終値の前営業日比は0.25セント安~1セント高。中心限月の期近12月限は0.25セント安の379.50セント。大豆は総じて小幅続伸。終値の前営業日比は0.50セント安~4.00セント高。中心限月の期近11月限は0.75セント高の1021.50セント。  小麦市場の堅調な足取りや米産地での寒波が買いを支援する一方、米産地での収穫進行に伴うハーベストプレッシャー(収穫期の売り圧力)が上値を抑制する要因となった。なお、米農務省(USDA)が発表した週間輸出検証高も事前予測の範囲内だったため、市場の反応は限られた。12月限は前週末の取引レンジ内での高下にとどまった。378.75セントで取引を開始した後に値位置を切り上げた後のアジアの時間帯は378.75~379.75セントのレンジ内でこう着。欧州の時間帯を迎えると買われて382.50セントの高値に達したものの転売が入って値を落とし、シカゴの時間帯も大口成約が伝えられたことや小麦の上昇が手掛かりになって買われる場面は見られたが、379セント台を中心にしての足取りにとどまった。USDAが発表した10月1日までのコーン週間輸出検証高は86万3995トンで前週改定値の82万6995トンを上回った。なお、前年同期は47万3409トンだった。今年度(20年9月~21年8月)の累計は366万7612トンで、前年同期の202万5672トンを81%上回っている。


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