朝刊:2020/10/08

ダウは力強く大幅反発。ゴールドは続落。オイルも反落。ドル円は106円を挟んでの攻防。

NY為替

外国為替市場で円相場は下落した。英国時間16時の時点では、前日の同時点と比べて40銭円安・ドル高の1ドル=106円ちょうど~10銭だった。強い上値抵抗となっていた105.80円の水準を突破。NY時間にかけて戻り売りに押されたものの、その105.80円の水準は維持しており、上値期待を高める動きがみられている。前日はトランプ大統領が民主党の景気対策案を拒否し、追加経済対策の協議を大統領選後まで一時停止すると発表したことが引き金となり、NY時間の終盤にリスク回避の雰囲気が強まった。米株も急速に下げる中で、ドル円も105円台半ばに伸び悩んでいた。ただ、市場は実に楽観的だ。トランプ大統領は協議の一時停止を発表したものの、大統領は議会に対して、1200ドルの特別給付金や、航空業界、小規模企業への的を絞った支援策は協議するよう要請した。また、自身が再選されれば、大規模な対策を打ち出すことにも言及している。目先は106円台半ばの水準が意識される。100日線が来ていることに加え、先月の高値水準でもある。きょうの動きで21日線をしっかりと維持し、106円台を回復したことで、上値期待が高まる展開となっている。ただ、ドル売り圧力から、上値は重いとの見方も一方で根強い。午後にFOMC議事録が公表された。FRBのスタッフは年内に追加財政政策を想定しているが、特に目新しい材料もなく、反応は限定的。FRBは、打てる金融刺激策は既に打っていると明らかに感じており、FOMCメンバーも目先の追加策実施を示唆していない。前日のパウエルFRB議長の講演でもマイナス金利導入には消極的な言及を行っていた。

NYダウ

米株式相場は反発した。ダウ工業株30種平均は前日比530ドル70セント(1.9%)高の2万8303ドル46セントと9月上旬以来、1カ月ぶりの高値で終えた。上げ幅は500ドルを超え、前日の下げを取り戻した。終値はナスダック総合指数が209.99高の1万1364.60、S&P500が58.50高の3419.45。前日はトランプ大統領が民主党の景気対策案を拒否し、追加経済対策の協議を大統領選後まで停止すると発表したことが引き金となり、引け間際に失望売りが強まった。ただ、市場は実に楽観的だ。トランプ大統領は協議の一時停止を発表したものの、大統領は議会に対して、1200ドルの特別給付金や、航空業界、小規模企業への的を絞った支援策は協議するよう要請した。また、自身が再選されれば、大規模な景気支援策を打ち出すことにも言及しており、追加経済対策への期待感を高めている。市場は米大統領にどちらが当選しても、規模を伴った対策が打ち出されるのではとみているようだ。住宅関連の一部には売りが見られたものの、銀行や産業、薬品などほぼ全面高の展開。IT・ハイテク株にも買い戻しが広がった。フェイスブックやアルファベットなどGAFAの一部は下げて始まったもののプラスに転じた。米下院の反トラスト小委員会が、GAFAの支配力の抑制を目指す反トラスト法改革案を提示した。議会で承認されれば、巨大IT企業の分割につながる可能性もあるという。

NY貴金属

ニューヨーク金は続落、銀は期近が小幅続落。終値の前日比は、金が18.1~16.6ドル安、中心限月の12月限が18.0ドル安、銀が2.0セント安~7.7セント高、中心限月の12月限が2.5セント安。金12月限は続落。時間外取引では、米大統領が追加経済対策の協議を大統領選後まで停止すると発表したことを受けて軟調となったが、個別法案について議会に可決するよう求めると、リスク回避の動きが一服して下げ一服となった。日中取引では、ドル安一服を受けて戻りが一服した。米長期金利が上昇し、金利が付かない金の投資妙味が薄れたとみた売りが出た。銀12月限は、金軟調につれ安となったが、リスク回避の動きが一服すると、下げ一服となり、日中取引で一時プラスサイドに転じた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が3営業日ぶりに反落した。WTIで期近の11月物は前日比0.72ドル(1.8%)安の1バレル39.95ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.72~0.70ドル安。その他の限月は1.06~0.66ドル安。新型コロナウイルスの流行が継続しているなか、トランプ米大統領が追加の景気刺激策についての協議を一時見送るよう指示したことで、石油需要の下振れ懸念が強まった。米経済は回復する方向にあるものの、足取りとしては不十分であり、追加支援が必要であるとの指摘は多い。米国では新型コロナウイルスの一日あたりの新規感染者数が高止まりしており、流行が沈静化する兆候はみられない。主要国で再流行が鮮明となっていることも圧迫要因。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫が増加し、取り崩しが一巡したことも重し。製油所稼働率は77.1%まで上昇し、原油消費量は堅調に推移したが、輸入の減少傾向が一巡したことや、生産量が日量1100万バレルまで回復したことが原油在庫を押し上げた。ただ、原油と石油製品を合計した全体の在庫水準は減少傾向を維持している。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて続伸。終値の前営業日比は1.00セント安~3.75セント高。中心限月の期近12月限は3.75セント高の388.75ント。大豆は期近の主要限月は続伸。終値の前営業日比は、期近2限月が6~7セント高で、3番限以降は6セント安~変わらず。中心限月の期近11月限は7セント高の1051セント。ブラジルの乾燥懸念や輸出用需要拡大期待を受けた大豆高、世界的に産地での乾燥が懸念される小麦の堅調な足取りが買いを支援した。また、米国内のエタノール生産量が増加する一方、在庫が僅かながら減少したことも強気要因となった。12月限は一時、今年2月下旬以来の高値まで上昇した後、やや上げ幅を縮小して終えている。384.50セントで取引を開始した12月限はアジアの時間帯は386セント台前半が上値抵抗線として意識される足取りとなったが、欧州の時間帯に強含み、欧州の時間帯を終える頃には389セント台に達した。シカゴの時間帯には大豆高、小麦高が買いを支援するなか392セントの高値まで上昇したが、独自の材料には乏しいこともあり転売が入って値位置を切り下げてすぐに390セントを割り込んだ。その後はシカゴの時間帯を終えるまで390セントを上値抵抗線にして高下するなど、頭重い足取りにとどまり、引けを迎えている。


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