朝刊:2020/10/09

市場は楽観ムードでダウ、ゴールド、オイルはしっかり。ドル円も106円を挟んでの攻防。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に続落し、前日比05銭円安・ドル高の1ドル=106円00~10銭で取引を終えた。NY時間に入ってややドル買いが見られたものの、円も売られており、相殺し合っている状況。ドルと円の方向感が同じであることから、ドル円は膠着した展開となっている。本日のレンジは17銭。下値は、これまで強いレジスタンスとなっていた105.80円水準が意識されているようだ。市場全体に楽観的ムードも見られる中で、105.80円から21日線が控える105円台半ばまでの間には押し目買いオーダーも観測されている。一方、上値は106.50円付近が意識されているようだ。100日線が来ており、9月高値の水準でもある。この水準を突破できれば、107円台半ばに来ている200日線への道が開けるとの声も聞かれる。どちらに向かうのか、次のアクション待ちの雰囲気も強い。トランプ大統領は追加経済対策の協議を大統領選後まで一時停止すると発表した。ただ、大統領は議会に対して、1200ドルの特別給付金や、航空業界、小規模企業への的を絞った支援策は協議するよう要請。また、自身が再選されれば、大規模な対策を打ち出すことにも言及している。ムニューシン米財務長官とペロシ下院議長の継続の方向で調整されているようだ。米大統領選が日々接近しており、大きな不透明要因ではあるものの、市場の一部からは、どちらが勝利したとしても、追加経済対策は大規模なものになるとの楽観ムードも聞かれる。11月3日の投票日を経てもまだ、次期大統領が決まらないリスクも警戒されるのの、まだ、意識を強めている気配はない。

NYダウ

米株式相場は続伸した。ダウ工業株30種平均は前日比122ドル05セント(0.4%)高の2万8425ドル51セントと9月2日以来、1カ月ぶりの高値で終えた。終値はナスダック総合指数が56.38高の1万1420.98、S&P500が27.38高の3446.83。トランプ大統領は追加経済対策の協議を大統領選挙後まで一時停止すると発表したものの、市場には楽観的なムードが続いている。大統領は議会に対して、1200ドルの特別給付金や、航空業界、小規模企業への的を絞った支援策は協議するよう要請。ムニューシン米財務長官とペロシ米下院議長は協議継続の方向で調整されているようだ。ペロシ米下院議長の発言で戻り売りが強まり、一時下げに転じる場面もみられた。ペロシ米下院議長は「包括的支援策なしに航空支援法案のみの通過はない」と述べていた。ただ、一時的な動きに留まった。米大統領選が日々接近しており、大きな不透明要因ではあるものの、市場の一部からは、どちらが勝利したとしても、追加経済対策は大規模なものになるとの楽観ムードも聞かれる。11月3日の投票日を経てもまだ次期大統領が決まらないリスクも指摘されてはいるのの、まだ、警戒感を強めている気配はない。取引開始前に米新規失業保険申請件数が発表になっていたが、申請件数は前回から減少したものの改善は鈍化傾向を示している。ただ、市場の反応は限定的。

NY貴金属

ニューヨーク金は反発、銀は小幅続落。終値の前日比は、金が4.2~6.0ドル高、中心限月の12月限が4.3ドル高、銀が6.9~0.1セント安、中心限月の12月限が2.0セント安。金12月限は反発。時間外取引では、米国の追加経済対策で個別法案の合意期待からリスク選好の動きとなったことを受けて堅調となった。日中取引では、ペロシ米下院議長が包括的な対策で合意しなければ単独法案の通過はないと述べたことを受けて上げ一服となったが、押し目は買われた。米経済への影響が大きい経済対策を巡る与野党協議の行方を見極めたいとして動意に乏しいなか、持ち高調整目的の買いがやや優勢となった。銀12月限は、リスク選好の動きや金堅調を受けて買い優勢となったが、日中取引でペロシ米下院議長の発言をきっかけに上げ一服となった。ニューヨーク金12月限は続落。時間外取引では1886.4~1899.8ドルのレンジで推移、前日比5.9ドル高の1896.7ドルとなった。12月限は、安寄りしたのち、米国の追加経済対策で個別法案の合意期待からリスク選好の動きとなったことを受けて堅調となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反発した。WTIで、期近の11月物は前日比1.24ドル(3.1%)高の1バレル41.19ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.24ドル高。その他の限月は0.14~1.22ドル高。石油輸出国機構(OPEC)の舵取り役であるサウジアラビアが来年からの減産目標の縮小を取りやめることを検討していると伝わった。ダウ・ジョーンズやウォール・ストリート・ジャーナルが報道している。サウジアラビアとロシアが軸となったOPECプラスは現在日量770万バレルの減産目標に沿って生産量を調整しており、来年からはこれを同200万バレル削減する予定。コロナショック後の需要の落ち込みが緩和しており、OPECプラスは8月から減産規模を削減している。ただ、世界的に新型コロナウイルスが再流行していることから、サウジアラビアは軌道修正を迫られている。来年1月からの増産を見送り、1-3月期終了後の増産を検討しているもよう。ハリケーン「デルタ」が米メキシコ湾岸に向かっており、生産量が一時的に減少していることも引き続き支援要因。「デルタ」は今週末に上陸する見通し。米国の海上油田の約80%の生産が一時停止している。

シカゴコーン・大豆

コーンは概ね反落。終値の前営業日比は3.00~1.75セント安。中心限月の期近12月限は1.75セント安の387.00セント。大豆は期近の主要限月は反落。終値の前営業日比は、9.50~0.50セント安。中心限月の期近11月限は1セント安の1050セント。前日の流れや、乾燥懸念を受けて急伸していた小麦市場が、ハリケーン「デルタ」の接近に伴う降雨期待や上げ修正の動きから大幅反落に転じたことが弱材料視されたほか、米農務省(USDA)月例需給報告を控えて玉整理基調が強まるなか転売が広がったことで軟化した。12月限は389セントで取引を開始した後のアジアの時間帯は概ね389~390セントの限られたレンジ内で高下。欧州の時間帯を迎えると次第に強含み、シカゴの時間帯には今年1月末以来の高い水準となる394.50セントの高値を付けた。大豆市場の堅調な足取りが買いを支援した。


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