朝刊:2020/10/12

米大統領選の不透明感あるもののダウは三日続伸。ゴールドも大幅続伸。オイルは反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反発した。前日比45銭円高・ドル安の1ドル=105円55~65銭で取引を終えた。米株式市場は買いが続いており、市場の雰囲気は悪くはない。円高の動きは見られておらず、リスク選好のドル売りがドル円を押し下げているようだ。きょうから中国勢が連休から戻ってきているが、人民元が対ドルで買われており、それがドル売りを誘発しているとの指摘も聞かれる。本日の21日線は105.45円付近に来ているが、それまでの間には押し目買いオーダーも観測されている。ただ、今週の動きから106円台の重さも意識されており、上値は重そうだ。FRBがゼロ金利の長期化を決め込む中で、市場は先行きに楽観的ではあるものの、上値でのドル売り圧力は根強く、ドル円の上値は重い。きょうは、トランプ政権が追加対策案の規模を1.8兆ドルまで拡大したと伝わっていた。報道通りであれば、共和党案は当初1兆ドル規模だったが、その後、1.6兆ドルまで拡大とも伝わり、それをさらに1.8兆ドルまで拡大した格好となる。民主党案は2.2兆ドル。市場の一部からは、世論調査でリードしているバイデン候補の勝利を市場は織り込み始めているとの声も聞かれる。ただ、市場からは両候補の支持は拮抗しているとの声もあり、依然として情勢は不透明。ユーロドルは1.18ドル台を回復。今週に渡って上値を抑えていた水準であった1.18ドルを突破してきている。チャート的には21日線を突破した気配を見せており、上昇トレンド継続を示唆する動きではある。

NYダウ

米株式相場は3日続伸した。ダウ工業株30種平均は前日比161ドル39セント(0.6%)高の2万8586ドル90セントと9月2日以来ほぼ1カ月ぶりの高値で終えた。2週連続で週足陽線となった。間近に迫った米大統領選への不透明感は根強いものの、市場には楽観的なムードが続いている。トランプ大統領は追加経済対策の協議を大統領選挙後まで一時停止すると発表したものの、大統領は議会に対して、1200ドルの特別給付金や、航空業界、小規模企業への的を絞った支援策は協議するよう要請しており、ムニューシン米財務長官とペロシ米下院議長は協議は継続している。トランプ政権が追加対策案の規模を1.8兆ドルまで拡大したと伝わっていた。報道通りであれば、共和党案は当初1兆ドル規模だったが、その後、1.6兆ドルまで拡大とも伝わり、それをさらに1.8兆ドルまで拡大した格好となる。民主党案は2.2兆ドル。ペロシ米下院議長からは「包括的支援策なしに航空支援法案のみの通過はない」との発言も出てたものの、市場の期待は温存されている。市場の一部からは、大統領選でどちらが勝利したとしても、追加経済対策は大規模なものになるとの安心感も持っているようだ。11月3日の投票日を経てもまだ次期大統領が決まらないリスクも指摘されてはいるのの、まだ、警戒感を強めている気配はない。市場の一部からは、世論調査でリードしているバイデン候補の勝利を市場は織り込み始めているとの声も聞かれる。ただ、市場からは両候補の支持は拮抗しているとの声もあり、依然として情勢は不透明。

NY貴金属

ニューヨーク金は大幅続伸、銀は大幅高。終値の前日比は、金が30.5~31.1ドル高、中心限月の12月限が31.1ドル高、銀が123.2~127.2セント高、中心限月の12月限が123.2セント高。金12月限は大幅続伸。時間外取引では、ドル安から買い優勢となり、1920ドル台まで上げ幅を拡大し推移。スペインの首都マドリッドで新型コロナウイルス感染拡大を受け、非常事態宣言が出されるなど、金の実物資産、リスクヘッジとしての側面が再認識された。 日中取引では、9月21日以来の高値1935.8ドルまで上昇。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長が「トランプ大統領は修正した追加対策案を承認した」との発言を好感し、米国株が堅調に推移し、高値を離れた。しかしドルが戻り鈍く軟調に推移したことから、大幅高状態を維持した。外国為替市場でドルが対主要通貨で売られ、ドルの代替投資先とされる金先物の買いが優勢となった。銀12月限は、金高、ドル安を背景に時間外取引から買い先行となり、60セント以上の上昇で推移。日中取引ではテクニカル要因にも支援され、一段高となり、9月22日以来の高値をつけるまで値を飛ばした。上げ幅を幾分、縮小したが、120セントを超える上げ幅を維持して引けた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反落した。WTIで期近の11月物は前日比0.59ドル(1.4%)安の1バレル40.60ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.59~0.56ドル安。その他の限月は0.54~0.49ドル安。米メキシコ湾で猛威を振るった大型ハリケーン「デルタ」が湾岸に上陸したが、ハリケーンによる生産への悪影響は限定的との見方から今後、生産は回復するとの観測から手じまい売り先行ムードとなった。国慶節明けの中国株、欧米の株価は堅調に推移したが、スペインの首都マドリッドで新型コロナウィルスの感染拡大から非常事態宣言が出されるなど、感染拡大による需要減少も警戒され、週末前の手じまい売りが優勢となった。午後に明らかになった米石油掘削リグの稼働数が増加していることもあり、後半から終盤の戻りは鈍く引けた。 米ベーカー・ヒューズによると、米国内の稼働中の原油掘削装置(リグ)数は193基と、前週から4基増加した。改質ガソリンとヒーティングオイルは総じて反落。ヒーティングオイルの期近11月限が小高くなったのを除き、原油の反落から売り優勢。需要期を迎えるヒーティングオイルの下げは小幅にとどまったが、ガソリンは軟調に推移。

シカゴコーン・大豆

コーンも総じて反発。終値の前営業日比は2.00~8.00セント高。中心限月の期近12月限は8.00セント高の395.00セント。大豆は急反発。終値の前営業日比は、7.50~25.75セント高。中心限月の期近11月限は15.50セント高の1065.50セント。  米農務省(USDA)月例需給報告での20/21年度の期末在庫率の下方修正、大豆市場の堅調な足取りが買いを支援した。一時は今年1月24日以来の水準まで上昇。高値では修正動きが広がったものの堅調地合いを維持して終えた。なお、2番限は終値ベースでの400セント(4ドル)台を示現している。387セントで取引を開始したシカゴコーンは緩やかに地合いを引き締めながらも、欧州の時間帯を迎えると392セントを上値抵抗線にする足取りを展開。シカゴの時間帯を迎えるとUSDA月例需給報告を控えて玉整理基調が強まるなかで高下したが、需給報告で20/21年度の期末在庫量引き下げが明らかになったことに加え、大豆市場が大幅な需給引き締まり観測を受けて急伸したことが買いを支援したため398.25セントまで上昇。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。