朝刊:2020/10/14

ダウは5営業ぶりに反落。ゴールドは大幅反落。オイルは反発。ドル円は105円半ばで推移。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に続伸した。前週末比10銭円高・ドル安の1ドル=105円45~55銭で取引を終えた。東京時間には105円台前半まで下落していた。きょうはリスク回避のドル買いが優勢となっている模様。ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)がワクチンの臨床試験の中断を発表したことで、ワクチンの早期開発への期待が後退している。また、米追加対策の協議に依然として出口が見えないことも市場のモメンタムを後退させているようだ。ただ、ドルと円の方向感が同じ中で、ドル円に方向感はない。上値は105.80円の水準が意識され、下値も105円割れを試そうという気配まではないようだ。105円台前半がサポート水準として機能しており、105円台での上下動が続いている状況に変化はない。このところドル円と米国債利回りの正の相関は小さくなっている。市場では11月3日の大統領選でのバイデン候補の勝利を織り込もうという動きも見られているが、市場からは、民主党が大統領選を勝利し、更に上院も過半数を獲得。ホワイトハウスも議会も席捲した場合、米国債の利回りは上昇すると見られている。民主党は大規模な経済対策を打ち出しており、その分、国債の供給も膨らむとの見通しからだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反落し、前日比157ドル安の2万8679ドルで終えた。終値はナスダック総合指数が12.36安の1万1863.90、S&P500が22.29安の3511.93。取引開始前にJPモルガンやシティグループなど大手銀が決算を発表した。7-9月期の決算シーズンが開始となる中、本日は上昇が一服している。医薬品のイーライリリーが抗体薬の臨床試験を停止すると発表したことで、ダウ平均も下げ幅を拡大する動きが見られたが、終盤にかけて下げ渋る動きも見せた。イーライリリーは安全性に問題の可能性があるとしている。大手銀の決算はパンデミックに伴う貸倒引当金が予想を大きく下回った。しかし、最近の銀行幹部のコメントからは、パンデミックに伴う引当金の大幅増が次の四半期には繰り返される可能性が低いことを示唆されていたこともあり、驚きはなかったようだ。9月下旬以降、買い戻しが続いていたこともあり、決算発表に伴う利益確定売りも出ていた模様。その中でもシティグループの下げが銀行株を圧迫。コスト急増と米景気回復の見通しを下方修正したことが売りを誘っているとの声も聞かれる。規制当局による制裁金の影響で営業費用が約3年ぶりの高水準に膨れ上がったほか、米失業率の見通しを引き上げた一方で、来年の米GDP見通しを下方修正していた。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は急反落。終値の前日比は、金が34.3~34.0ドル安、中心限月の12月限が34.3ドル安、銀が115.0~112.3セント安、中心限月の12月限が114.2セント安。金12月限は急反落。時間外取引では、ドルしっかりから売り優勢も下値を切り上げ、底堅さが感じられる動きだった。日中取引では、ドルが対ユーロ中心に上昇したことを嫌気し、序盤から手じまい売り先行ムードとなり、下げ足を速めた。時間外取引の安値、1900ドルの節目、9日の安値1898ドルを割り込む下落となった。中盤から終盤は米国株が売り優勢で推移したが、ドルが堅調に推移から押し目買いに慎重な投資家が多く、この日の安値圏で低迷した。外国為替市場でドルが主要通貨に対して上昇し、ドルの代替投資先とされる金に売りを促した。相場上昇が続いたため、利益確定売りも出やすかった。銀12月限も、急反落。時間外取引から売り優勢も下値を切り上げる動きとなった。日中取引はドル高を背景に急落した金の動きに歩調を合わせ、序盤から下げ幅を拡大し、2400セント(24ドル)の節目に接近する下落となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が3営業日ぶりに反発した。WTIで期近の11月物は前日比0.77ドル(2.0%)高の1バレル40.20ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.76~0.77ドル高。その他の限月は0.08~0.74ドル高。9月の中国の貿易統計で原油輸入量が前年比17.5%増の日量1180万バレルとなったことが相場を押し上げた。中国は世界最大の原油輸入国であり、米国に次ぐ第2位の石油消費国。ただ、中国の原油輸入量の拡大は6月以降は一巡している。石油輸出国機構(OPEC)が月報で2020年の需要見通しを引き上げたことも支援要因。従来の日量9023万バレルから同9029万バレルに上方修正されている。ただ、2021年については日量9686万バレルから同9684万バレルに下方修正された。経済協力開発機構(OECD)加盟国の8月の商業在庫は前月比2070万バレル減の32億400万バレルとなったが、5月以降は高止まりしており、過剰在庫の取り崩しは限定的。

シカゴコーン・大豆

コーンも小幅反発。終値の前営業日比は0.25~2.50セント高。中心限月の期近12月限は2.25セント高の391.25セント。大豆は反発。終値の前営業日比は、4.00~11.50セント高。中心限月の期近11月限は10.25セント高の1044.00セント。  前日の下落で388セントが下値支持線として意識されていることが確認されるなか、売り修正のための買戻しが見られたことに加え、米農務省(USDA)が大口成約を発表したことが強気材料視され、買い優勢となった。また、ヨーロッパでのコーン生産量予測の下方修正も輸出用需要増加観測を強める一因となり、12月限は終値ベースでの390セント台を回復した。12月限は389セントで取引を開始した直後に388セントまで値を落としたが、前日にこの水準が下値支持線となっていたことから買い戻す動きが膨らんで浮上し、アジアの時間帯中盤には390セント台を回復した。392.75セントに達すると転売が入って値を落としたが、一時的に大きく値を落とす場面が見られながらもシカゴの時間帯を終えるまで概ね390~392.50セントのレンジ内で高下。


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