朝刊:2020/10/15

ゴールドは反発でしっかり。ダウは続落。オイルは続伸。為替は一時105円割れ近くまで試す。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続伸し、前日比35銭円高・ドル安の1ドル=105円10~20銭で取引を終えた。円自体の方向感はなく、ドル売りがドル円を圧迫した模様。ムニューシン米財務長官が「包括的な景気対策取りまとめに依然努力はしているものの、大統領選前に何か成し遂げるのは難しい」との発言もあり、市場は早期合意への期待感を後退させていた。前日はジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)がワクチンの臨床試験の中断を発表したことで、ワクチンの早期開発への期待が後退。米追加対策の協議も依然として出口が見えない中で、市場のモメンタムは低下している。そのような中、きょうの市場は手掛かり材料に乏しく、前日買いが強まったドルを売り戻しているといった印象。市場からは、11月3日の米大統領選までは積極的に動き難いとの声も出ている。前日までのドル円は105円台前半がサポートとして機能していたが、その水準を割り込む動きが出ている。105円を下回ると買いオーダーも観測され、積極的に105円割れをトライする雰囲気まではない。しかし、きょうの下げで21日線を下放れする展開となっており、テクニカル的には下値警戒感を強める動きを見せている。ユーロドルは緩やかな買い戻しが見られており、1.1770ドル近辺まで上昇する場面もみられた。一方、きょうもイタリアが過去最大の感染者数を記録しており、感染第2波による景気への影響も警戒される中、ユーロドルは活発に上値を追う動きまでは出てない。ポンドが対ユーロで上昇しており、それも重石となっているとの指摘も聞かれる。ユーロドルは1.18ドルを試す動きまでは見られず、本日の21日線が1.1750ドル付近に来ているが、その付近での推移に留まっている。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は続落した。前日比165ドル81セント(0.6%)安の2万8514ドル00セントで終えた。追加経済対策の早期合意は困難との見方が広がり、市場心理が悪化した。前日比は、ナスダック総合指数が95.17安の1万1768.73、S&P500が23.26安の3488.67。序盤は前日の下げからの買い戻しも入り反発して始まったものの、次第に売りが強まり、下げ幅を広げる動きが見られた。米追加経済対策への協議が難航する中、きょうもムニューシン米財務長官とペロシ下院議長は電話で協議を行ったようだ。明日も実施するという。ただ、ムニューシン米財務長官が「包括的な景気対策取りまとめに依然努力はしているものの、大統領選前に何か成し遂げるのは難しい」との発言も聞かれ、市場は早期合意への期待感を後退させたようだ。きょうも大手銀の決算が発表され、ゴールドマンは好調な決算を発表したものの、バンカメとウェルズ・ファーゴは冴えない内容となっていた。最新の見通しではS&P500企業の純利益は18.9%の減益が見込まれており、従来からは上方修正されている。ただ、市場からは、第2四半期は予想が極端に弱かった分、ポジティブ・サプライズが多かったが、今回は第2四半期よりは予想が強めであることから、第2四半期ほどのポジティブ・サプライズはないとの見方も出ている。しかし、全体的には楽観的なようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は、金が12.7~13.5ドル高、中心限月の12月限が12.7ドル高、銀が26.1~27.8セント高、中心限月の12月限が26.6セント高。金12月限は反発。時間外取引では、リスク回避の動きを受けて下落したが、売り一巡後は押し目買いが入って下げ一服となった。日中取引では、ドル安を受けて堅調となった。外国為替市場で主要通貨に対してドル安が進み、ドルと逆の動きになりやすい金先物には買いが入った。銀12月限は、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。ニューヨーク金12月限は反発。時間外取引では1885.0~1906.5ドルのレンジで推移、前日比8.8ドル高の1903.4ドルとなった。12月限は、高寄りしたのち、リスク回避の動きを受けて戻りを売られた。売り一巡後は押し目買いが入って下げ一服となった。欧州時間に入ると、ポンド主導でドル安に振れたことを受けて地合いを引き締めた。日中取引は、ドル安を受けて堅調となり、1917.5ドルまで上昇した。ただ買い一巡後は株安となるなか、ドル安が一服したことに上値を抑えられた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続伸した。WTIで期近の11月物は前日比0.84ドル(2.1%)高の1バレル41.04ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.84~0.85ドル高。その他の限月は0.33~0.81ドル高。主要国の中央銀行が前例のない金融緩和をさらに長期間に渡って続けざるを得ないとの観測が高まるなかで、流動性相場の長期化が連想され、原油を押し上げた。英国やフランス、ドイツ、スペイン、イタリア、カナダなど主要国で新型コロナウイルスが再流行していることは、追加緩和観測を高め、コモディティ市場への余剰資金の流入期待が広がっており、原油高を促す要因となった。今週、英国は地域別に3段階の警戒レベルを設定して社会活動を制限する方針を発表したほか、フランスでは主要都市の夜間外出禁止令が発令された。両国とも一日あたりの感染者数は第1波をすでに上回っている。米国では新規感染者数が高止まりしており、流行が沈静化する兆候はみられない。ロシアのノバク・エネルギー相が、従来の合意に沿って来年からの増産を支持したことは重し。ワクチンが導入されているロシアでも新型コロナウイルスの感染者数は急拡大しているが、原油相場の回復を楽観視しているという。ただ、主要産油国の舵取り役であるサウジアラビアは増産計画の修正を検討していると伝わっている。

シカゴコーン・大豆

コーンも期近の主要限月が続伸。終値の前営業日比は1.75セント安~5.25セント高。中心限月の期近12月限は5.25セント高の396.50セント。大豆は期近の主要限月が続伸。終値の前営業日比は、1.00セント安~12.25セント高。中心限月の期近11月限は12.25セント高の1056.25セント。USDAが中国向け大口成約を発表したことが買いを支援した。また、大豆の堅調な足取りも強気材料視された。引けにかけて値位置を切り上げた後、高値付近で終えるなど、地合いの強さを窺わせる動きを見せた。この日の11月限は終盤に値位置を切り上げる足取りを展開。391セントで取引を開始した後のアジアの時間帯は概ね390~391セントのレンジ内で高下し、欧州の時間帯を迎えると欧州株式市場の頭重い足取りもあって軟化。一時は388セントの安値を付ける場面も見られた。


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