朝刊:2020/10/19

ワクチン開発期待からダウは大幅反発。ゴールドは小幅高。オイルは小幅安。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は横ばい。前日と同じ1ドル=105円35~45銭で取引を終えた。きょうの市場はワクチン開発への期待が復活しており、市場にはリスク選好の雰囲気も見られている。ファイザーのブーラCEOが、「独ビオンテックと共同開発中のワクチン候補は11月下旬までに、緊急使用許可を申請する用意ができる」と述べたことに期待感を高めているようだ。ただ、ドルと円の方向感が同じ中で、リスク選好のドル安と円安が相殺し合っており、ドル円は105円台で方向感のない状況に変化はない。朝方に9月の米小売売上高が発表になり、予想外に強い数字となった。ドル円も発表直後は買いの反応を見せていた。市場からは今回の米小売売上高を受けて成長見通しの上方修正を検討したいとの声も聞かれる。夏に雇用保険の特別給付が期限切れになり、個人消費に悪影響が出ると見られていただけに、ポジティブ・サプライズとなったようだ。経済が第4四半期に向けて予想よりも勢いを増していたことを示唆しているとの指摘も出ている。しかし一方で、再び感染拡大の兆候も見られており、慎重に見たいとの声も聞かれる。今週のドル円は狭い範囲での上下動ながらも、一時105円割れを試す場面もみられた。ただ、105円割れでの押し目買いを警戒したのか、下値を攻めきれずに、105円台を堅持している。今年は105円を大きく割り込んだのが3度あるが、いずれも買い戻されている。今回も11月3日の米大統領選に向けて一旦、105円割れの可能性も留意されるが、市場は先行きに悲観的なムードまでは強めていないことから、105円を割り込んだとしても、下値での押し目買いが活発に出ることも期待される。少なくとも、100円に向かって一気に進む雰囲気ではなさそうだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発し、前日比112ドル11セント(0.4%)高の2万8606ドル31セントで終えた。終値はナスダック総合指数が42.32安の1万1671.56、S&P500が0.47高の3483.81。きょうはワクチン開発への期待が復活している。ファイザーのブーラCEOが、「独ビオンテックと共同開発中のワクチン候補は11月下旬までに、緊急使用許可を申請する用意ができる」と述べたことがきっかけとなったようだ。また、朝方発表になった米小売売上高が予想外に強かったことも支援。市場からは今回の米小売売上高を受けて成長見通しの上方修正を検討したいとの声も聞かれる。夏に雇用保険の特別給付が期限切れになり、個人消費に悪影響が出ると見られていただけに、ポジティブ・サプライズとなったようだ。経済が第4四半期に向けて予想よりも勢いを増していたことを示唆しているとの指摘も出ている。しかし一方で、再び感染拡大の兆候も見られており、慎重に見たいとの声も聞かれる。一方、市場も早期合意は半ば諦めムードだが、追加経済対策の協議は依然として出口が全く見えず、むしろ、悪化している雰囲気もある。トランプ大統領は1.8兆ドル超の対策を主張しているものの、今度は共和党からの拒否感が強まっており、2.2兆ドルを主張している民主党との三つ巴の様相も見せ始めている。共和党は5000億ドルを主張。

NY貴金属

ニューヨーク金は反落、銀は反発した。終値の前日比は、金が2.6~2.4ドル安、中心限月の12月限が2.5ドル安、銀が17.1~18.6セント高、中心限月の12月限が18.1セント高。金12月限は反落。米製薬大手ファイザーが独ビオンテックと開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて、後期段階の臨床試験で有効性が示された場合、11月後半までに米国で緊急使用許可を申請する可能性があると発表し、安全資産に対する需要が後退した。大規模な臨床試験が行われているなかで、ワクチンの有効性に関する初期のデータは今月中にも得られる可能性があるという。リスク回避時に買われやすい金先物の重荷になった。外国為替市場でドルが対主要通貨で売られ、ドルの代替投資先とされる金は買われる場面もあった。9月の米小売売上高や10月の米ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値が強かったことも重し。コロナショックで落ち込んだ消費はV字回復した後も拡大を続けている。ミシガン大学消費者信頼感指数は依然として低水準だが、コロナショック後の回復が継続。ドルインデックスが低下したことは金の下支え要因。ただ、欧州が再びパンデミックに陥っていることや、英国と欧州連合(EU)の通商協議が不透明であることはリスク回避のドル買いを促しており、ドルインデックスの下げは続かなかった。銀12月限は反発。新型肺炎のワクチン開発に期待が高まったことや、堅調な米経済指標を受けて工業用需要の回復期待が高まった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は小幅に続落した。WTIで期近の11月物は前日比0.08ドル(0.2%)安の1バレル40.88ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.12~0.08ドル安。その他の限月は0.17~0.08ドル安。新型コロナウイルスが欧州を中心に再流行しているほか、米国の日々の感染者数が再び上向いていることで石油需要の下振れ懸念が高まった。英国やフランス、ドイツ、イタリア、ロシアなどでは一日あたりの感染者数が過去最多を更新する傾向にあり、社会・経済活動がさらに制限される可能性が高まっている。ただ、米製薬大手ファイザーが独ビオンテックと開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて、後期段階の臨床試験で有効性が示された場合、11月後半までに米国で緊急使用許可を申請する可能性があると発表したことは下値を支えた。大規模な臨床試試が行われているなかで、ワクチンの有効性に関する初期のデータは今月中にも得られる可能性があるという。9月の米小売売上高や10月の米ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値が強かったことは、悲観的な景気見通しを後退させた。コロナショックで落ち込んだ消費はV字回復した後も拡大を続けている。ミシガン大学消費者信頼感指数は依然として低水準だが、コロナショック後の回復が続いている。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近が反落。終値の前営業日比は1.75セント安~1.50セント高。中心限月の期近12月限は1.75セント安の402.00セント。大豆は期近から急反落。終値の前営業日比は、12.25セント安~0.75セント高。中心限月の期近11月限は12.25セント安の1050.00セント。週間輸出成約高は事前予想の下限に近かったが、この日もデイリー報告でメキシコ向けの大口輸出成約が発表されたことや、ブラジルが南米南部共同市場(メルコスール)域外からの大豆、コーンの輸入関税の一時的撤廃することを検討していることが報じられたことなどに支援された。さらに戻り高値を更新したものの、週末を控えて利食い売りも出やすくなり、高値からは大きく上げ幅を削り、期近の主要限月は結局マイナス引けした。12月限は、アジアの時間帯の時間外取引では403セント台でこう着した値動きとなったが、欧州の時間帯から米国の時間帯の序盤にかけて上伸して、米国の時間帯の序にこの日の高値となる409.00セントを付けた。その後は後半までほぼ右肩下がりの展開となり、終盤にこの日の安値となる401.75セントを付けた。米農務省(USDA)発表の10月8日までの週間純輸出成約高は、来年度積みまで含めて65万5200トンと、前週の122万5700トンからほぼ半減した。事前予想のレンジの下限に近かった。一方、今年度の成約累計は2650万3000トンと、前年同期の1036万4500トンの約2.6倍になっている。


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