朝刊:2020/10/20

ダウは400ドルオーバー安の大幅下落。ゴールドは反発。オイルは小幅続落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は横ばい。前週末と同じ1ドル=105円35~45銭で取引を終えた。しかし、ドル円は105円台半ばでの推移で変わらず。序盤にはやや買いが入り、105.50円付近まで一時上昇した。ここ数日、105.50円水準を試しに行くものの、いずれも上値を拒まれており、今回はどうか注目される。ただ、105.50円を超えると戻り売りオーダーも多数観測されていたようだ。きょうの市場は、米追加経済対策への期待感を高め、前半はリスク選好の雰囲気がみられていた。為替市場ではリスク選好のドル売りが優勢となり、ドル円の上値は重い。一方で円売りの動きもあり、下値はサポートされている状況。しかし、民主党の一部から「われわれには合意しないという言葉も残っている」との発言が出ており、一気に市場の期待ムードが後退した格好となっている。ペロシ議長の民主党は2.2兆ドル規模の対策を主張している。一方、トランプ大統領は1.8兆ドル超を主張。ただ、共和党は規模に難色を示しており、5000億ドル規模の主張に留めている状況。ペロシ議長とムニューシン長官が本日も電話協議を行っているが、20日までに合意に漕ぎ着けられるか、未知数の部分も多い。ただ、ドルと円が同方向の動きとなる中で、ドル円の動きは鈍い。相変わらずの狭いレンジでの値動きを続けており、本日のレンジは20銭程度に収まった。ユーロドルはロンドン時間から買いが強まり、1.17ドル台後半まで上昇。本日の21日線は1.1735ドル付近に来ているが、その水準を上回る動きが出ている。NY時間に入っても本日高値圏を維持しているものの、1.18ドルを試す動きまではみられず、上値には慎重さもみられる。目先は1.18ドル台を回復できるかどうかだが、その上は、今月高値の1.1830ドル付近が目先の上値メドとして意識される。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前週末比410ドル89セント(1.4%)安の2万8195ドル42セントで終えた。追加経済対策が成立するとの期待が剥落し、売りが膨らんだ。終値はナスダック総合指数が192.67安の1万1478.88、S&P500が56.89安の3426.92。きょうの市場は、米追加経済対策への期待感を高め、前半はリスク選好の雰囲気がみられていた。市場では、大統領選前の合意は半ば諦めぎみとなっていたが、先週末にペロシ議長のチームが、「ホワイトハウスとの協議の期限を48時間後と設定し、20日一杯まで協議を継続したい」と述べていたことで、期待感を復活させているようだ。ペロシ議長はテレビ番組で「48時間というのは、選挙前に合意をまとめたいかどうかという点のみに関連している。われわれは選挙前にまとめたい」と語っていた。しかし、民主党の一部から「合意しないという言葉も残っている」との発言が出ており、一気に市場の期待ムードが後退した格好。ペロシ議長の民主党は2.2兆ドル規模の対策を主張している。一方、トランプ大統領は1.8兆ドル超を主張。ただ、共和党は規模に難色を示しており、5000億ドル規模の主張に留めている状況。ペロシ議長とムニューシン長官が本日電話で協議すると伝わっているが、20日までに合意に漕ぎ着けられるか、未知数の部分も多い。今週も続々と決算発表が控えており、きょうは引け後にIBMの決算が予定されている。今週はS&P500企業のうち91社が発表する予定。最新の見通しではS&P500企業の純利益は18.8%の減益が見込まれている状況。

NY貴金属

ニューヨーク金は反発、銀は続伸。終値の前日比は、金が4.7~5.6ドル高、中心限月の12月限が5.3ドル高、銀が27.4~30.3セント高、中心限月の12月限が29.3セント高。金12月限は反発。時間外取引では、ドル高が圧迫要因となる場面も見られたが、米国の追加経済対策の合意期待を受けて株高に振れたことから、押し目を買われて堅調となった。日中取引では、株高・ドル安を受けて買い優勢で始まったが、株高が一服すると、利食い売りなどが出て上げ一服となった。銀12月限は金堅調やドル安を受けて急伸したが、日中取引では株高一服を受けて上げ一服となった。ニューヨーク金12月限は反発。時間外取引では1900.2~1917.7ドルのレンジで推移、前日比9.3ドル高の1915.7ドルとなった。12月限は、安寄りしたのち、ドル高が圧迫要因になった。ただ米国の追加経済対策の合意期待を受けて株高に振れたことから押し目を買われて堅調となった。欧州時間に入ると、ドル安も支援要因となって上値を伸ばした。日中取引は、株高・ドル安を受けて買い優勢で始まり、1923.4ドルまで上昇した。その後は、株高一服を背景に利食い売りなどが出て上げ一服となり、株安に転じると1903.2ドルまで下落した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は小幅に3日続落した。WTIで期近の11月物は前週末比0.05ドル(0.1%)安の1バレル40.83ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.6~0.05ドル安。その他の限月は0.14ドル安~0.03ドル高。新型コロナウイルスの再流行による需要の下振れ懸念が重しとなった。カフェやバーの営業短縮・停止のほか、夜間の移動制限、都市封鎖など欧州を中心として再び規制が強化されている。英ウェールズでは今週金曜日から来月9日まで予防的な都市封鎖が始まり、不要不急な業種には営業自粛が指示された。リビアの生産量がさらに増加したと伝わったことも圧迫要因。内戦による封鎖が解除された後、同国最大のシャララ油田の生産量は日量15万バレル規模まで回復し、生産能力の半分程度を取り戻した。石油輸出国機構(OPEC)プラスによる共同閣僚監視委員会(JMMC)では、来年からの生産規模について勧告はなかった。サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相やロシアのノバク・エネルギー相は減産目標の遵守について繰り返し言及した。ただ、ノバク・エネルギー相は燃料需要が落ち込む冬場の石油市場はより不透明となる可能性が高いとの認識を示した。

シカゴコーン・大豆

コーンも期近が反発。終値の前営業日比は0.25~3.75セント高。中心限月の期近12月限は3.25セント安の405.25セント。大豆は期近から反発。終値の前営業日比は、0.50~4.75セント高。中心限月の期近11月限は4.25セント高の1054.25セント。米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高が事前予想の上限に近かったことに加え、前週末に続いて大口の輸出成約が発表されたこと、そしてブラジルの南米南部共同市場(メルコスール)域外からの大豆、コーンの輸入関税の一時撤廃検討の報も引き続き買いを支援する材料となった。この日は前週末に続いて400セント割れに対する抵抗を見せたうえで、プラスサイドで終えた。12月限は401.75セントで取引を開始した直後に値を落とし、400.75セントまで値を落とした後に浮上し、その後は欧州の時間帯を終えるまで404セントを下値支持線にする足取りを展開。米国の時間帯を迎えると値を落とす場面が見られたが、USDAが大口成約を発表したうえ、週間輸出検証高が強気な内容だったことを受けて買いの手が広がったことから再び浮上し、終盤は404セント台での高下となり、この値位置を維持したまま取引を終えた。USDAが発表した10月15日までのコーン週間輸出検証高は91万1012トンで前週改定値の83万8849トンを上回った。なお、前年同期は58万1237トンだった。今年度(20年9月~21年8月)の累計は545万5972トンで、前年同期の308万7556トンを76.7%上回っている。


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