朝刊:2020/10/22

ドル安からゴールドは続伸。ダウは反落。オイルも反落。為替は104円台半ばで推移。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反発した。前日比90銭円高・ドル安の1ドル=104円55~65銭で取引を終えた。一時104.35円付近まで下落する場面も見られた。105円を割り込むと押し目買いも観測されていたが、買戻しの動きは見られていない。前日は強い上値抵抗となっていた105.50円水準を突破し、上値期待を高めていたが、結局、失速していた。上値への重さを再確認したロング勢が見切り売りを出している面もありそうだ。米追加経済対策の合意への期待が高まっており、きょうの為替市場はリスク選好のドル売りが加速した。ペロシ米下院議長とムニューシン米財務長官がきのうも協議を行っていたが、合意できなかった。しかし、協議はきょう以降も継続することが示され、ペロシ議長は「今週中に合意がまとまるとの希望を失っていない」と述べていた。ペロシ議長はきのう20日を協議の期限としていたが、継続を決定している。議長の発言からは、協議は今週一杯まで続く可能性もあり、市場は合意に向けた進展が見られているのではとの期待を高めている。ドル円は早期に105円を回復できないようであれば、パンデミック危機が高まった3月の安値を目指す展開も警戒される状況。目先は9月安値の104.00円が下値メドとして意識される。ユーロドルは1.18ドル台後半まで上げを加速。21日線から上放れる展開が続いており、大きな節目として意識されている1.20ドルを再び試しそうな気配も出ている。EUでは感染第2波の拡大が続いており、イタリアでは新規感染者が過去最多となった。景気の先行き不安から、インフレ期待も後退する中で、市場ではECBの追加緩和期待が高まっており、ファンダメンタルズ的にはユーロを買う材料はない。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比97ドル97セント(0.3%)安の2万8210ドル82セントで終えた。終値はナスダック総合指数が31.80安の1万1484.70、S&P500が7.56安の3435.56。米追加経済対策への期待感が再び高まり、序盤は買いが先行した。しかし、市場も行方に慎重になっているのか、買いが一巡すると、今度は戻り売りが強まり、ダウ平均は下げに転じる場面もみられた。下押す動きまではなく、その後にプラス圏に浮上する場面もみられたものの、終盤になって下げに転じている。全体的には方向感のない動きが続いた。市場は米追加経済対策の協議の行方に関心を集中させているが、ペロシ米下院議長とムニューシン米財務長官がきのう協議を行っていた。合意はできなかったものの、協議をきょう以降も継続するとしており、ペロシ議長は「今週中に合意がまとまるとの希望を失っていない」と述べていた。ペロシ議長はきのうの20日を協議の期限としていたが、継続を決めている。議長の発言からは、協議は今週一杯まで続く可能性もあり、市場は合意に向けた進展が見られているのではとの期待を高めているようだ。決算発表が続いているが、ネットフリックスが決算を受けて下落。有料会員数の伸びが世界各地域で大幅に鈍化し、予想を大きく下回った。第4四半期についても、有料会員数は600万人増を見込んでおり、予想を下回る見通しを示した。アナリストからは、「事業が成熟しつつある兆候が見え、成長は永遠には続かない」との指摘も聞かれた。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が13.9~14.2ドル高、中心限月の12月限が14.1ドル高、銀が24.6~26.1セント高、中心限月の12月限が26.1セント高。金12月限は続伸。時間外取引では、米国の追加経済対策の合意期待を背景としたリスク選好のドル安を受けて堅調となった。日中取引では12日以来の高値1936.0ドルを付けたのち、協議の進展待ちで上げ一服となった。外国為替市場でドルがユーロなど主要通貨に対して下落し、ドルの代替投資先とされる金に資金が流入した。追加の米経済対策を巡る与野党協議の不透明感が根強く、リスク回避目的の金買いも誘った。銀12月限は、リスク選好の動きや金堅調を受けて買い優勢となった。ニューヨーク金12月限は続伸。時間外取引では1911.6~1926.9ドルのレンジで推移、前日比4.2ドル高の1919.6ドルとなった。12月限は、安寄りしたのち、米国の追加経済対策の合意期待によるドル安・株高を受けて堅調となった。日中取引は、リスク選好の動きを受けて12日以来の高値1936.0ドルを付けた。その後は、協議の進展待ちでドル安が一服するなか、上げ一服となった。米国の追加経済対策の協議が継続され、合意期待からリスク選好のドル安となったことが支援要因になった。米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は、協議について、「晴れ晴れしく楽観的」との見方を示した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が下落した。WTIでこの日から期近になった12月物は前日比1.67ドル(4.0%)安の1バレル40.03ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.67~1.66ドル安。その他の限月は1.63~0.90ドル安。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で需要が減少したことが重しとなった。石油製品需要は日量1811万2000バレルと、前週から同136万3000バレル減少した。需要が下振れしたことで、新型コロナウイルスの再流行に対する警戒感が高まっている。米国では一日あたりの感染者数が7月のピークに接近しつつある。欧州では再流行が顕著で、英国やフランス、スペイン、イタリアでは新規感染者数の伸びは第1波の当時よりも深刻。EIA週報では、原油生産量が日量990万バレルまで減少。製油所稼働率は72.9%まで低下した。今月、米メキシコ湾岸を襲ったハリケーン「デルタ」の影響残っているもようで、需要も含めて全体的に数値の振れ幅が大きい。原油や石油製品の在庫は13億9510万3000バレルまで減少し、5月以来の低水準となった。コロナショック後の需要回復が足踏みしている一方で、供給も限られており、過剰在庫の解消が続いている。米国の追加景気対策が合意に向かっていると期待されてることは下支え要因。メドウズ米首席補佐官は、今週中に包括的な景気対策法案を取りまとめることが目標であると述べた。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は「追加経済対策は合意に近づいている」との認識を示したほか、ペロシ米下院議長は「追加経済対策の合意の見込みはあると考えている」と発言した。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近の主要限月が続伸。終値の前営業日比は3.75セント安~5.00セント高。中心限月の期近12月限は5.00セント高の413.75セント。大豆は軒並み続伸。終値の前営業日比は、2.00~8.00セント高。中心限月の期近11月限は8.00セント高の1072.00セント。  中国の大連商品交易所ではこれまで上昇した後で、この日は修正安場面を演じていながらも高値圏を維持しての高下だったことに加え、米国の強気な輸出見通し、冬小麦産地での乾燥と小麦減産の際のコーンの代替用需要の拡大観測が買いを支援した。一時は19年8月以来の水準となる415セント台まで値を伸ばし、高値に近い水準で取引を終えている。この日12月限は終盤に値位置を切り上げる強い足取りを展開。終盤には複数回に渡って415セントを試す動きを見せた。408.25セントで取引を開始した後に値位置を切り上げ、410セントを突破した後は411.75セントが上値抵抗線として意識された。


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