朝刊:2020/10/23

ゴールドは大幅反落もダウは反発。オイルも反発。ドル円は105円近くまで戻る。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反落した。前日比30銭円安・ドル高の1ドル=104円85~95銭で取引を終えた。NY時間の終盤に入ってドル円は104円台後半での推移が続いている。きょうのNY為替市場、ドル円は買い戻しが優勢となり、104円台後半まで戻している。ドル買い戻しが見られる中で、ドル円も追随している状況。ただ、ドルを買い戻す特段の材料は見られていない。前日の下げが急だったことから値ごろ感の買い戻しとみられる。米追加経済対策の協議が続いているが、市場は合意への期待感が高まっている。ペロシ米下院議長の発言が伝わっていたが、「追加経済対策の合意が、すぐそこにある。今週は協議に進展が見られている」と述べていた。米大統領選前に米追加経済対策が合意できれば、ポジティブ・サプライズとなりそうだが、その場合でも為替市場のシナリオはドル安で、ドル円の上値は抑えられる。きょうはドル円も買戻されているものの、ブレイクした105円は抵抗感が強まっているようだ。前日のドル円は104.35円付近まで下落したが、目先は9月安値の104円ちょうどが下値サポートとして意識される。テクニカル勢からは、その水準をブレイクすれば、底割れとなり、トラップドア効果から、102円台まで一気に下落するリスクもあるとの声も聞かれる。しかし、短期筋の急速なショート・ポジションの積み上がりも想定され、ショートカバーのきっかけになるとの見方もあるようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反発した。前日比152ドル84セント(0.5%)高の2万8363ドル66セントで終えた。終値はナスダック総合指数が21.31高の1万1506.01、S&P500が17.93高の3453.49。序盤は下げて始まったものの、後半になって上げに転じている。米追加経済対策への期待感はあるものの、結果待ちの雰囲気が強い。ただ、基本的には米大統領選に向け調整の動きが続いており、ダウ平均は調整の流れを続けている。決算発表が本格化しているが、いまのところポジティブな内容が多く、前日引け後に発表したテスラも予想を上回る内容を示し、株価も上昇している。きょうは航空株の上げが目立っているが、サウスウエストとアラスカ・エアの決算で売上高のトレンドが着実に改善傾向を示したことで、市場に安心感が広がっている模様。これまでのところ、S&P500企業のうち84%が予想を上回る利益を計上している。ダウ平均は序盤に170ドル安まで下落する場面が見られたものの、その後は下げ渋る動きが見られ、一時200ドル超上昇する場面も見られた。ペロシ米下院議長の発言伝わっていたが、「追加経済対策の合意が、すぐそこにある。今週は協議に進展が見られている」と述べていたもサポートしたようだ。対策の規模は2兆ドル近くで協議しているようだが、共和党からは将来の財政赤字につながるとして、懸念が示されている。ただ、民主党とホワイトハウスが賛成すれば、法案は通りそうだ。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が24.9~23.5ドル安、中心限月の12月限が24.9ドル安、銀が53.4~52.5セント安、中心限月の12月限が53.2セント安。金12月限は反落。時間外取引では、米国の追加経済対策の議会通過が米大統領選後になるとの見方から、リスク回避のドル高となったことを受けて軟調となった。日中取引では、欧州の新型コロナウイルスの感染再拡大を受けてユーロ安に振れたことが圧迫要因となって下げ幅を拡大した。外国為替市場でドルが対ユーロなどで上昇し、ドルの代替投資先とされる金先物には売りが優勢となった。銀12月限は、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。ニューヨーク金12月限は反落。時間外取引では1912.6~1929.4ドルのレンジで推移、前日比12.8ドル安の1916.7ドルとなった。12月限は、安寄りしたのち、米国の追加経済対策の議会通過が米大統領選後になるとの見方から、リスク回避のドル高となったことを受けて軟調となった。その後は、株安一服などを受けて下げ一服となった。日中取引は、欧州の新型コロナウイルスの感染再拡大を受けてユーロ安に振れたことが圧迫要因となって戻りを売られた。時間外取引の安値を割り込むと、テクニカル要因の売りが出て一段安となり、1894.2ドルまで下落した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反発した。WTIで、期近の12月物は前日比0.61ドル(1.5%)高の1バレル40.64ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.61~0.63ドル高。その他の限月は0.31~0.62ドル高。米国の追加景気対策が近々合意に至ると期待されていることが相場を押し上げた。民主党のペロシ下院議長はトランプ政権との協議は進展しており、経済対策法案が「非常に近く」まとまる可能性があると語った。米経済は回復軌道にあるものの、コロナショック後の回復は遅れており、追加刺激策を望む声が根強い。ロシアのプーチン大統領が現行の減産目標を維持し、来年1月から予定されている増産を見送る可能性を示唆したことも支援要因。必要であれば減産も可能であるとの認識を示したが、現時点でその必要はないと語った。来月の石油輸出国機構(OPEC)総会までまだ期間はあるものの、サウジアラビアやロシアは増産見送りで固まりつつあるもよう。新型コロナウイルスの再流行で需要下振れ懸念が高まっており、ロシアやサウジアラビアを中心としたOPECプラスは軌道修正を迫られている。欧州を中心として新型コロナウイルスが再流行しており、英国、フランス、ドイツなど主要国の新規感染者数は過去最多を更新する傾向にある。経済活動が一部規制されているが、感染拡大が抑制されている兆候はまだみられない。中東ではイランで新型肺炎の再流行が鮮明。サウジアラビアで流行は下火となりつつある。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近の主要限月が続伸。終値の前営業日比は3.25セント安~2.50セント高。中心限月の期近12月限は2.50セント高の416.25セント。大豆は総じて続伸。終値の前営業日比は、0.50セント安~1.75セント高。中心限月の期近11月限は1.75セント高の1073.75セント。米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高が前週から大きく増加したうえ、事前予測の上限を上回ったことが買いを支援した。また、米国での追加経済対策の合意待ちのなか、南米諸国の乾燥懸念も引き続き、買いを支える要因となるなか、一時は19年7月25日以来の高値まで上昇する強い足取りを演じた。413.75セントで取引を開始した12月限は、アジアの時間帯の時間外取引では序盤に値を落とし、その後は欧州の時間帯序盤まで413.25セントが上値抵抗線となる足取りを展開。欧州の時間帯後半にかけて地合いを引き締めながらも415セントが上値抵抗線として意識される頭重い足取りが続いた。米国の時間帯の序盤にはUSDA発表の週間純輸出報告高の強気な内容を受けて買いが加速化し、一気に419セントの高値まで上昇。ドル安も買いを後押しした。その後は上値警戒から値を落としたが、415.50セントが下値支持線として意識される足取りに転じ、この水準を維持して取引を終えている。米農務省(USDA)発表の10月15日までの週間純輸出成約高は、来年度積みまで含めて183万1600トンで前週の65万5200トンから約3倍に膨らんだ。事前予想のレンジの上限を上回った。一方、今年度の成約累計は2833万4600トンと、前年同期の1085万6000トンの約2.6倍になっている。


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