朝刊:2020/10/26

ゴールドは小反発。オイルは反落。ダウは小幅反落。ドル円は104円後半で推移。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に反発した。前日比15銭円高・ドル安の1ドル=104円70~80銭で取引を終えた。一時104円台半ばまで値を落としていた。東京時間に行われた米大統領選のテレビ討論会は特に波乱もなく、有権者が投票行動を変える材料にはならなかったとの評価が多い。市場も特に反応は示していない。米追加経済対策の協議が続いており、市場は期待感を高めているが、11月3日の大統領選までに合意できなくても、相応の規模の対策が打ち出されるとの安心感は広がっている。そのような中で、きょうは静かな展開が見られており、ドル円も104円台半ばから後半にかけての緩やかな動きを続けている。買戻しは見られるものの、105円台には慎重。一方、下値警戒感は強まっているものの、きょうのところは試しに行こうという気配もない。週末にかけての米追加経済対策の協議の行方や、クライマックスに入っている米大統領選の動向を見極めたい雰囲気が強いようだ。今週のドル円は売りが強まり、104.35円付近まで一時下落した。目先は9月安値の104円ちょうどが下値サポートとして意識される。テクニカル勢からは、その水準をブレイクすれば、底割れとなり、トラップドア効果から、102円台まで一気に下落するリスクもあるとの声も聞かれる。しかし、短期筋の急速なショート・ポジションの積み上がりも想定され、ショートカバーのきっかけになるとの見方もあるようだ。ユーロドルは伸び悩んでいるものの、1.18ドル台は堅持しており、大きな心理的節目の1.20ドルを目指す流れは維持されている状況。欧州では感染第2波の拡大が悪化しており、フランスなどでは行動規制が再度導入されている。イタリアの新規感染者数も過去最多となり、先行き不安も台頭している。ただ、ユーロドルは、あくまでドル主体の動きに終始しており、堅調な動きを続けている。米大統領選を前に、各国中銀の外貨準備によるドルからユーロへの資金シフトも断続的に入っているとの観測も出ている。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に反落し、前日比28ドル09セント(0.1%)安の2万8335ドル57セントで終えた。終値はナスダック総合指数が42.28高の1万1548.28、S&P500が11.90高の3465.39。米追加経済対策への期待感はあるものの、結果待ちの雰囲気が強く、全体的に静かな展開が見られている。基本的には米大統領選に向け調整の動きが主体といった印象。追加経済対策については、1.9兆ドル規模で協議が進んでいるとの発言がメドウ首席補佐官から出ていた。きのうの現地時間の夜に米大統領選のテレビ討論会が行われたが、前回のような波乱は特になく、有権者が投票行動を変える材料にはならなかったとの評価も聞かれる。市場も特に反応は示していない。米大統領選については、世論調査ではバイデン候補がリードしているものの、接戦州では互角との調査も出ており、情勢はなお不透明。ただ、株式市場はどちらの候補が勝利しても、ネガティブな材料にはならないとの見方も出ている。いずれにしろ、結果待ちといった雰囲気だ。決算発表が本格化しており、インテルとアメックスの下げがダウ平均を圧迫している。インテルは1株利益、売上高とも予想を上回ったものの、主力のデータセンター部門のチップ販売が前年比で減収となり、予想も下回ったことや、通期見通しも上方修正はしたものの、小幅に留まっていることに失望感を強めている模様。アメックスも表面は悪くなかったものの、同社が推進しているコスト削減が期待したほど進んでいないことが示され、嫌気されているようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金は小反発、銀は続落。終値の前日比は、金が0.6~1.0ドル高、中心限月の12月限が0.6ドル高、銀が5.5~3.1セント安、中心限月の12月限が3.4セント安。金12月限は小反発。時間外取引では、米大統領候補討論会を通過し、バイデン氏優勢とみられたことから、ドル安を受けて堅調となった。日中取引では、米国の追加経済対策の協議の結果待ちで株高が一服したことから、上げ一服となった。銀12月限は、ドル安や金堅調が支援要因となる場面も見られたが、日中取引で株高一服を受けて上げ一服となった。ニューヨーク金12月限は小反発。時間外取引では1903.2~1915.9ドルのレンジで推移、前日比9.0ドル高の1913.6ドルとなった。12月限は、高寄りしたのち、米大統領候補討論会を控えてリスク回避の動きとなったことが圧迫要因になった。その後は、討論会が無難に通過したことから、ドル安を受けて押し目を買われて堅調となった。日中取引は、リスク選好の動きを受けて1917.3ドルまで上昇した。その後は、ペロシ米下院議長が追加経済対策について、トランプ米大統領次第との考えを示し、株高が一服したことなどを受けて上げ一服となり、1895.2ドルまで下落した。米大統領候補討論会を無難に通過し、リスク選好の動きとなったが、米国の追加経済対策の協議の結果待ちとなるなか、株高が一服したことに上値を抑えられた。トランプ米大統領は合意にはペロシ米下院議長の妥協が必要との見方を示した。ニューヨーク銀12月限は、時間外取引で2460.5~2498.0セントのレンジで推移し、前日比15.6セント高の2486.5セントとなった。12月限は、高寄りしたのち、戻りを売られる場面も見られたが、欧州時間からのドル安や金堅調を受けて地合いを引き締めた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が反落した。WTIで期近の12月物は前日比0.79ドル(1.9%)安の1バレル39.85ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.79ドル安。その他の限月は0.78~0.53ドル安。米国の追加経済対策の協議の結果待ちとなるなか、株高が一服したことが圧迫要因になった。ペロシ米下院議長はトランプ米大統領次第との考えを示したが、米大統領は合意には米下院議長の妥協が必要との見方を示した。また新型コロナウイルスの感染再拡大で需要減少に対する懸念があることや、米石油掘削リグの稼働数の増加も圧迫要因になった。米大統領候補者討論会では新型コロナウイルスを巡り、民主党候補のバイデン前副大統領と共和党のトランプ大統領は対照的な見解を示した。アンケート調査では、バイデン優勢とみられた。討論会を無難に通過したことから、市場の焦点は米国の追加経済対策の協議に移ったが、ニューヨーク市場では結果待ちとなるなか、株高が一服したことが原油の上値を抑える要因になった。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近の主要限月が続伸。終値の前営業日比は2.50セント安~3.00セント高。中心限月の期近12月限は3.00セント高の419.25セント。大豆は概ね続伸。終値の前営業日比は、0.25セント安~10.00セント高。中心限月の期近11月限は10.00セント高の1083.75セント。中国国内のコーン価格が高止まりし、同国への輸出拡大が期待されるなか米農務省(USDA)が大口成約を発表したことで買いの手が広がった。大豆・小麦の堅調な足取りも強気材料視されるなか、引けにかけて上昇。19年7月24日以来となる420セント台を一時的とはいえ達成し、高値に近い水準で終了。12月限は、415セントで取引を開始した後、アジアの時間帯の時間外取引では417セントを上値抵抗線にしての高下となるなか、欧州の時間帯にかけて軟化し、414セントの安値を付けた。ただ、欧州の時間帯の序盤にかけて上伸して417セント台に値を乗せた後は底堅く推移した。その後は米国の時間帯の序盤に上昇したところを売り直されたが、その後は引けにかけて地合いを引き締めて終盤にはこの日の高値となる420.00セントに到達。高値から大きく値を落とすことなく419.25セントで取引を終えた。USDAは仕向け地不明で20/21年度積みの米国産コーン10万トンの輸出成約が報告されたことを明らかにした。


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