朝刊:2020/10/27

コロナ第三波懸念でダウは大幅安。ゴールドは小幅続伸。オイルは続落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前週末比10銭円安・ドル高の1ドル=104円80~90銭で取引を終えた。リスク回避の雰囲気が強まっており、米株式市場でダウ平均が一時900ドル超急落する中で、為替市場はリスク回避のドル買い戻しが強まった。ドル円も一時105円台まで買い戻される場面が見られた。米国に感染第3波が来襲しており、23日付けの新規感染者数が8万3000人を超え、過去最多となった。7月の7万6842人を超えてきたことで、市場もさすがに警戒感を強めている模様。ホワイトハウスのメドウズ首席補佐官も、米国はパンデミックを抑制できていないと発言していた。また、米大統領選前の米追加経済対策への期待も後退している。先週はペロシ米下院議長からの前向きなコメントも伝わり、期待感も高まっていたが、結局、合意には到達できていない。互いに「ゴールポストを動かしている」といった非難合戦も聞かれた。11月3日の米大統領選まであと1週間余りとなる中で、ポジション調整の動きが一気に出ている印象だ。ドル円は一時105.05円付近まで上昇したが、今後もドル売り基調は続くとの見方は根強い。ドル円の上値には信頼感がなく、限界があるとの指摘も少なくない。105円台に入ると、戻り売りオーダーも厚く観測されているようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に続落し、前週末比649ドル53セント安の2万7686ドル04セント(速報値)で終えた。下げ幅は一時965ドル安まで急落した。終値はダウ工業株30種平均が650.19ドル安の2万7685.38ドル、ナスダック総合指数が189.34安の1万1358.94、S&P500が64.42安の3400.97。米国で感染第3波が到来しており、23日付けの新規感染者数が8万3000人を超え、過去最多となった。7月の7万6842人を超えてきたことで、市場もさすがに警戒感を強めている模様。ホワイトハウスのメドウズ首席補佐官も、米国はパンデミックを抑制できていないと発言していた。米大統領選前の米追加経済対策への期待も後退している。先週はペロシ米下院議長からの前向きなコメントも伝わり、期待感も高まっていたが、結局、合意には到達できていない。互いに「ゴールポストを動かしている」といった非難合戦の声も聞かれた。11月3日の米大統領選まであと1週間余りとなる中で、ポジション調整の動きが一気に出ている印象だ。今週は月末でもあり、11月3日の米大統領選を前にした最終週でもある。それに加えてGAFAやボーイング、キャタピラーといった大型株の決算が相次ぐことも調整を誘発している可能性もありそうだ。

NY貴金属

ニューヨーク金は小幅続伸、銀は続落。終値の前日比は、金が0.5~1.9ドル高、中心限月の12月限が0.5ドル高、銀が26.2~24.8セント安、中心限月の12月限が25.5セント安。金12月限は小幅続伸。時間外取引では、米国の追加経済対策の協議難航を受けてリスク回避のドル高に振れたことが圧迫要因になったが、ペロシ米下院議長が合意に対する期待感を示したことが下支えになった。日中取引では、序盤の買い一巡後に株価急落を受けて上げ一服となった。外国為替市場で主要通貨に対してドル高が進み、ドルと逆の動きになりやすい金先物には売りも出た。銀12月限は、金の押し目が買われたことが下支えになったが、日中取引では株価急落を受けて戻りを売られた。ニューヨーク金12月限は小幅続伸。時間外取引では1892.5~1907.4ドルのレンジで推移、前日比0.5ドル高の1905.7ドルとなった。12月限は、高寄りしたのち、リスク回避のドル高を受けて戻りを売られたが、売り一巡後は下げ一服となった。日中取引は、押し目を買われ、1911.1ドルまで上昇した。その後は、新型コロナウイルスの感染再拡大などを受けて株価が急落したことを受けて上げ一服となったが、1900.7ドルで押し目を買われた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続落した。WTIで期近の12月物は前週末比1.29ドル(3.2%)安の1バレル38.56ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.29~1.26ドル安。その他の限月は1.23~0.63ドル安。新型コロナウイルスの流行の第2波が各国を襲っていることで、人々や企業の活動の制限が広がっており、石油需要の下振れ見通しが強まっている。欧州だけでなく米国でも新型肺炎が再流行しているため、コロナショック後の需要の回復傾向が腰折れする懸念も高まっている。早ければ年内にも一部の国でワクチン接種が始まるとの期待感はあるものの、感染拡大を背景とした売りが続いた。内戦が一時沈静化したリビアで生産がさらに回復していることも需給見通しを悪化させている。先週末、リビア国営石油会社(NOC)は2週間以内に生産量が日量80万バレルまで回復するとの想定を示した。4週間以内には日量100万バレルの大台まで増産するという。石油輸出国機構(OPEC)加盟国のリビアは現行の協調減産を免除されており、生産枠を課されていない。米国の景気対策協議が難航していることも相場を圧迫した。来週の米大統領選まで合意に至らない可能性が意識されている。米大統領選後の景気見通しが不透明であることも重し。

シカゴコーン・大豆

コーンは軒並み小幅安。終値の前営業日比は2.25~1.00セント安。中心限月の期近12月限は1.50セント安の417.75セント。大豆は概ね続伸。終値の前営業日比は、2.25セント安~4.00セント高。中心限月の期近11月限は4.00セント高の1087.75セント。前週末に19年7月24日以来となる420セント台を一時的に達成する騰勢を見せた後で利益確定のための売りが膨らんむなか値を落とした。米農務省(USDA)が場中で発表した週間輸出検証高報告の弱気な内容や、大幅下落となった小麦市場の足取りも上値抑制要因となったが、前週末とほぼ同じレンジを維持するなど、下落に対する抵抗を窺わせた。12月限は欧州の時間帯、米国の時間帯と節目となる時間帯に大きく値を落とす場面が見られながらも、安値からは買い戻されて概ね417セントを下値支持線とする足取りとなった。取引開始早々のアジアの時間帯序盤に419.75セントとこの日の高値に達した後は、417セントを下値支持線にして高下。欧州の時間帯を迎えるタイミングで値を落として415セントを付けた後は再び買い戻されて417セント台を回復。


掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。