朝刊:2020/10/29

コロナ再流行の懸念が高まる。ダウは大幅安。ゴールドは急落、オイルも大幅反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に続伸し、前日比10銭円高・ドル安の1ドル=104円25~35銭で取引を終えた。その中でも円高がやや優勢となり、ドル円は下値模索の展開を見せた。一時104.10円付近まで下落し、目先の下値サポートとして意識されている9月安値の104円割れを試す動きも見られた。リスク回避のドル買いも見られることから、いまのところは104円台は維持しているものの下向きの流れが続いている。特段の材料が出たわけでもなく、市場が警戒感を強めている要因は米国での感染第3波が拡大、米大統領選前の追加経済対策の合意困難、そして、来週の米大統領選への不透明感のようだ。米大統領選前の月末接近でポジション調整の動きが加速している模様。米感染第3波の拡大については、過去1週間の新規感染者数の平均は6万9967人と過去最多に拡大しているほか、36の州で入院患者が5%以上拡大している。イリノイ州ではシカゴの飲食店に対して屋内でのサービスを中止するよう要請するなど、移動制限も再実施されており、経済への影響を不安視している。また、米大統領選については、開票後に次期大統領がすんなりと決まらない空白期間が出るのではとの不安が広がっており、投資家はポジションをいったん手仕舞うか、ヘッジの動きを増やしているとの声も聞かれる。ドル円は104.10円付近まで下値を切り下げたが、テクニカル勢からは、104円水準を完全にブレイクすれば、底割れとなり、トラップドア効果から、102円台まで一気に下落するリスクもあるとの声も聞かれる。しかし、短期筋の急速なショート・ポジションの積み上がりも想定され、ショートカバーのきっかけになるとの見方もあるようだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続落し、前日比943ドル安の2万6519ドルと約3カ月ぶりの安値を付けた。下げ幅は900ドルを超えた。終値はナスダック総合指数が426.48安の1万1004.87、S&P500が119.65安の3271.03。リスク回避の雰囲気が市場全体に広がっており、米株式市場も売りが強まった格好。特段の悪材料が出たわけではなく、市場が警戒感を強めている要因は米国での感染第3波の拡大、米大統領選前の追加経済対策の合意困難、そして、来週の米大統領選への不明感のようだ。米大統領選前の月末接近でポジション調整の動きが加速した模様。米感染第3波の拡大については、過去1週間の新規感染者数の平均は6万9967人と過去最多に拡大しているほか、36の州で入院患者が5%以上拡大している。イリノイ州ではシカゴの飲食店に対して屋内でのサービスを中止するよう要請するなど、移動制限も再実施されており、経済への影響を不安視している。また、米大統領選については、開票後に次期大統領がすんなりと決まらない空白期間が出るのではとの不安が広がっており、投資家はポジションをいったん手仕舞うか、ヘッジの動きを増やしているとの声も聞かれる。きのう引け後にマイクロソフトが決算を発表した。1株利益、売上高とも予想を上回り、パンデミックを背景とした法人顧客のリモート勤務者支援や業務のオンライン化推進といったクラウド需要が好調だった。しかし、株価は冴えない。10-12月の一部部門の売上高見通しが市場予想を下回ったことが嫌気されている。ただ、市場からは保守的な見通しとの指摘も聞かれる。同社は保守的な見通しを示したうえで、期待以上の結果を出し続けるという。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は急反落。終値の前日比は、金が33.1~32.6ドル安、中心限月の12月限が32.7ドル安、銀が121.6~120.2セント安、中心限月の12月限が121.1セント安。金12月限は急反落。時間外取引では、押し目を買われる場面も見られたが、欧州の新型コロナウイルスの感染再拡大に対する懸念からリスク回避のドル高となったことを受けて戻りを売られた。日中取引では、リスク回避で株価が急落したことも圧迫要因となって軟調となり、9月28日以来の安値1869.1ドルを付けた。外国為替市場でリスク回避の際に買われやすいドルがユーロなど主要通貨に対して上昇し、ドルの代替投資先とされる金先物の売りにつながった。銀12月限は、金急落やリスク回避の動きを受けて売り優勢となり、6日以来の安値2306.0セントを付けた。ニューヨーク金12月限は急反落。時間外取引では1891.2~1912.6ドルのレンジで推移、前日比20.0ドル安の1891.9ドルとなった。12月限は、安寄りしたのち、押し目を買われる場面も見られたが、欧州の新型コロナウイルスの感染再拡大に対する懸念からリスク回避のドル高となったことを受けて戻りを売られた。日中取引は、リスク回避で株価が急落したことを受けて軟調となり、9月28日以来の安値1869.1ドルを付けた。その後は、ドル高一服を受けて下げ一服となったが、1885.2ドルで戻りを売られた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は大幅に反落した。WTIで期近の12月物は前日比2.18ドル(5.5%)安の1バレル37.39ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比2.18~2.15ドル安。その他の限月は2.10~0.84ドル安。欧州を中心として新型コロナウイルスの再流行が顕著となっており、フランスやドイツで全土での都市封鎖が再び行われる方向にあることから、石油需要が減少する見通しとなっている。報道によるとドイツでは来週から制限措置を強化し、レストランやバーに一ヶ月程度の休業要請が行われるもよう。フランスのマクロン大統領は必要不可欠な店舗以外の閉鎖を指示し、全国規模での都市封鎖を再び行う意向を示した。米エネルギー情報局(EIA)の週報で原油在庫が増加したことも重し。ハリケーン「デルタ」が通過し、米原油生産量が日量1110万バレルまで回復したことが在庫を押し上げた。製油所稼働率も74.6%まで上向いたが、原油投入量の増加は限定的。ただ、米国でも新型コロナウイルスの再流行が危惧されているが、石油製品需要は日量1963万1000バレルと、コロナショック後の最高水準となった。留出油に含まれる燃料油の需要が一段と回復したことが全体を押し上げた。夏場の需要期が終了した後、ガソリン需要に目立った変動はみられない。ガソリン需要の4週間平均は857万6000バレルで推移している。

シカゴコーン・大豆

コーンは概ね大幅続落。終値の前営業日比は14.50~1.25セント安。中心限月の期近12月限は14.50セント安の401.50セント。大豆は総じて大幅続落。終値の前営業日比は、25.00~8.50セント安。中心限月の期近11月限は25.00セント安の1057.25セント。  新型コロナウイルスの感染再拡大が欧州と米国で懸念されるなか、リスク回避のための動きが活発化したことで売り優勢で運ばれた。前日の動きで目先の高値確認感が強まっていたことが転売の動きを活発化させる要因となった。一時は10月15日以来の安値まで値を落とし、安値圏を脱せずに終了。19日以来の上げ幅を一気に相殺している。この日12月限は415セントで取引を開始した後に415.25セントの高値を付けほか、414セントを下値支持線にするなどアジアの時間帯は底意の強い足取りを演じた。ただ、欧州の時間帯を迎えると新型コロナウイルスの感染再拡大とこれを受けた行動規制の強化が経済面に与える影響が懸念されるなかリスク回避の動きが広がり、下値を探る足取りに転じた。


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