朝刊:2020/10/30

連日の下げの調整か。ダウは反発。ゴールドは続落。オイルも続落。ドル円は104円半ばで推移。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに反落し、前日比30銭円安・ドル高の1ドル=104円55~65銭で取引を終えた。欧米で感染拡大が加速する中、景気の先行きに対する不透明感が強まっている。加えて、来週の米大統領選に向けたリスクも意識される中で、市場はリスク回避の雰囲気を強めている。リスク回避のドル高・円高の中できょうもドル円は下値抵抗として意識される104円割れを試す展開が見られた。ただ、その水準ではショートカバーが活発に出たほか、米株式市場がIT・ハイテク株を中心に買い戻されたことから、円高の動きが一服し、今度はドル高がドル円を押し上げたようだ。ただ、あくまでショートカバーの範囲であり、105円台回復を積極的に試そうという雰囲気まではない。朝方に第3四半期の米GDPが発表され、前期比年率換算で33.1%の上昇と予想を上回る内容となった。個人消費が40%上昇していた。第3四半期は企業の活動再開や雇用回復、政府の支援策、消費の回復が景気の追い風となった模様。パンデミック前の9割以上を回復した印象だが、市場の反応は鈍い。感染第3波が米国を襲う中で、すでに市場は第4四半期の動向に関心が集中しており、第3四半期の回復はさほど重要視していないようだ。ユーロドルは売りが続き、1.16ドル台半ばまで一時値を落した。きょうの下げで21日線を完全に下放れる展開を見せており、本日1.1650ドル付近に来ている100日線に顔合わせしている。その下は9月安値の1.16ドル台前半が下値サポートなりそうだ。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反発し、前日比139ドル16セント(0.5%)高の2万6659ドル11セントで終えた。終値はナスダック総合指数が180.73高の1万1185.59、S&P500が39.08高の3310.11。欧米での感染拡大、来週の米大統領選への不透明感で市場にはリスク回避の雰囲気が広がっている。序盤は米株式市場も前日の急落の流れを引き継いで下げて始まり、ダウ平均も一時200ドル超下落した。しかし、値ごろ感からの押し目買いがIT・ハイテク中心に入り、ダウ平均も下げを取り戻し、一時371ドル高まで上げ幅を広げる場面も見られた。市場からは下値での押し目買いを推奨する声も聞かれる。ダウ平均の200日線が2万6200ドル付近に来ており、その水準をうかがう展開も見せているが、米大統領選やウイルス感染、米中対立などによって引き起こされたかどうかにかかわらず、調整過程で200日線を試すのは通常のことだという。今週は決算発表がピークを迎えているが、予想ほど弱くはない。それにもかかわらず、株価は発表後、まもなくはポジティブな反応を示すものの、その流れを維持できていないことが市場を不安にさせている。これまでの上げ疲れの面も否めないとの指摘も出ている。

NY貴金属

ニューヨーク金は続落、銀は小反発。終値の前日比は、金が12.0ドル安~変わらず、中心限月の12月限が11.2ドル安、銀が変わらず~2.1セント高、中心限月の12月限が0.1セント高。金12月限は続落。時間外取引では、株安一服が下支えとなったが、欧州時間からのドル高を受けて戻りを売られた。日中取引では、ドル高を受けて9月28日以来の安値1859.2ドルを付けた。外国為替市場でドルが対ユーロなどで上昇し、ドルの代替投資先とされる金先物が売られた。銀12月限は、9月28日以来の安値2262.5セントを付けたのち、安値拾いの買いなどが入って下げ一服となった。ニューヨーク金12月限は続落。時間外取引では1871.0~1885.1ドルのレンジで推移、前日比7.3ドル安の1871.9ドルとなった。12月限は、安寄りしたのち、株安一服が下支えとなったが、欧州時間からのドル高を受けて戻りを売られた。日中取引は、ドル高を受けて軟調となり、9月28日以来の安値1859.2ドルを付けた。その後は安値拾いの買いが入って1877.4ドルまで戻したが、戻りは売られた。欧州中央銀行(ECB)理事会で12月に追加対策を講じるとされ、ユーロ安に振れたことが圧迫要因になった。ドイツやフランスのロックダウン(都市封鎖)に加え、スペインが緊急事態宣言を来年5月まで延長するとし、ユーロ圏の景気の先行き懸念が強い。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続落した。WTIで期近の12月物は前日比1.22ドル(3.3%)安の1バレル36.17ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.22~1.21ドル安。その他の限月は1.21~0.57ドル安。新型コロナウイルスが欧州を中心に再流行し、感染爆発が発生していることから需要見通しが悪化している。必要不可欠な店舗以外の閉鎖、夜間の外出禁止、自宅待機要請などによって欧州経済は4-6月期のようにまた痛手を追う公算。7-9月期に高まった景気回復期待は崩れている。欧州中央銀行(ECB)理事会後、ラガルド総裁は12月の追加緩和を示唆したものの、景気見通しの悪化を食い止められていない。リビアの生産量が日量68万バレルまで回復したと伝わっていることは重し。パイプラインなどの封鎖が解除され、不可抗力条項が撤回された後は生産量が急激に回復しており、さらに増加する見通し。石油輸出国機構(OPEC)プラスの舵取り役であるサウジアラビアやロシアが来年1月からの増産見送りを協議している一方、アラブ首長国連邦(UAE)やクウェート、イラクなどペルシャ湾岸諸国が大規模な減産を来年にかけて維持すべきか疑問視していると伝わっていることも圧迫要因。ロイター通信が報道した。従来、UAEやクウェートはサウジの方針を尊重してきたが、減産規模が大きすぎて維持できないと焦りを感じているもよう。現行のOPECプラスの減産目標は日量770万バレル。当初の日量1000万バレル近い減産目標を徐々に縮小する予定だった。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近の中心限月が続落。終値の前営業日比は3.00セント安~1.50セント高。中心限月の期近12月限は3.00セント安の398.50セント。大豆は揃って続落。終値の前営業日比は、5.50セント安~1.50セント高。中心限月の期近11月限は5.50セント安の1051.75セント。前日に続き欧州および米国での新型コロナウイルスの感染再拡大とこれを受けた経済面への影響に対する懸念からリスク回避のための売りが続いた。米冬小麦産地での降雨または降雪に伴う土壌水分の回復見通しを受けた小麦安も売りを呼ぶ要因となった。米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高は強気な内容だったが市場の反応は乏しく、中心限月の12月限は400セント(4ドル)を割り込んで終えている。401セントで取引を開始した12月限は、序盤は前日の急落後の修正から買い戻す動きが広がり404.25セントまで値位置を切り上げていたが、欧州の時間に軟化。400セント(4ドル)を割り込んだことで手仕舞い急ぎの売りが促されて、シカゴの時間帯を迎える頃には10月14日以来の安値となる393セントまで下落。


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