朝刊:2020/11/02

ダウは前日比安も500ドル越えの下げから戻す。ゴールドは反発。オイルは続落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅ながら続落し、前日比05銭円安・ドル高の1ドル=104円60~70銭で取引を終えた。新型ウイルス感染の再拡大で欧米の当局が行動制限を再導入する中で、市場は景気の先行きへの不透明感を強めている。リスク回避の雰囲気からドル円も東京時間に再び下値を試し、104.10円近辺まで下落していた。しかし、NY時間にかけてショートカバーが断続的に出て104.70円付近まで一時戻す展開。米株式市場ではIT・ハイテク株に売りが強まり、ダウ平均が一時500ドル超下落するなど、リスク回避の雰囲気を高めている。円安のフォローもさほどなく、ドル円はいまのところ105円を試す雰囲気まではない。前日同様の展開を見せているが、来週の米大統領選を前にした月末ということもあり、実需買いやショート勢のポジション調整がドル円をサポートしているものと思われる。ただ、ドル円に対する投資家の意識は下のようだ。いまのところ9月安値の104円が強いサポートとなっているが、104円割れを意識している投資家も多いようだ。ユーロドルはロンドンフィキシングにかけて戻り売りが強まり、1.16ドル台半ばに下落した。朝方は米経済指標発表後に急速に買いが強まり、1.17ドル台に上昇する場面もみられた。ただ、欧州での感染拡大で各国政府が都市封鎖を一部再導入していることで、景気の先行きに対する懸念が強まっており、ユーロドルは上値が重くなっている。前日のECB理事会後のラガルドECB総裁の会見で、12月の理事会を待たずにECBが追加緩和を実施してくるのでとの観測も高まっていることも、ユーロの上値を重くしている。1.17ドル台に入るとファンド勢の売りオーダーも活発に出ているとの指摘も出ている。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反落した。前日比157ドル51セント(0.6%)安の2万6501ドル60セントで終えた。終値はナスダック総合指数が274.00安の1万0911.59、S&P500が40.15安の3269.96。ダウ平均は一時500ドル超下落する場面も見られ、200日線を下回る場面もみられた。200日線を下回ったことで値ごろ感の買いも入っているようで、下げ渋る動きも見せている。ただ、IT・ハイテク株は下げが続いており、全体を圧迫している。IT・ハイテク株の売りについては、前日引け後に発表になったGAFAやツイッターの決算に失望感が出ている模様。アルファベットは買われているものの、アップルやアマゾン、フェイスブックが下落。ツイッターもきつい下げとなっている。ツイッターは20%超の大幅安。7-9月期決算(第3四半期は1株利益が予想を大きく上回ったほか、売上高も予想を上回った。広告収入も予想を上回り好調な決算ではあったものの、収益化可能な1日当たりアクティブユーザー数(MDAU)が1.87億人と100万人しか増えず、予想(1.95億人)を大きく下回ったことが失望売りにつながっている。ただし、全体的に失望感を強めるほどの内容でもなく、一部にはポジティブな内容も多かったように思われる。事前に期待感を過度に高めていた面もあり、材料出尽くし感も出ているのかもしれない。決算も折り返し地点まで来ているが、S&P500企業のうち約85%が予想を上回る利益を計上している。

NY貴金属

ニューヨーク金は反発、銀は続伸。終値の前日比は、金が11.4~12.0ドル高。中心限月の12月限が11.9ドル高、銀が27.8~29.3セント高、中心限月の12月限が28.6セント高。金12月限は反発。時間外取引では、ドル高一服ムードや欧米での新型コロナウイルス感染拡大を背景にした景気不透明感から安全資産として見直され、買いが先行。日中取引開始後は強気の米経済統計の発表があったが、序盤で上げ幅を拡大した。米国株の下落やドル高から換金売りの動きもあり、中盤で上げ幅を縮小したが、堅調な値動きは失わず、前日の下げ幅を取り戻す上昇となった。世界景気や米大統領選を巡る不透明感を警戒し、リスク回避時に買われやすい金先物は買いが優勢になった。銀12月限は、時間外取引から買いが優勢。日中取引は金堅調が追い風となり、上げ幅を拡大した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は3日続落した。WTIで期近の12月物は前日比0.38ドル(1.1%)安の1バレル35.79ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.38~0.36ドル安。その他の限月は0.30ドル安~0.14ドル高。このところ欧州を中心に深刻化している新型コロナウイルス感染拡大懸念で、この日もリスクオフの動きが顕著となり、米株が急落したことで、原油も軟調な展開となった。また、北海の西ヨーロッパ最大の油田であるノルウェーのヨハン・スベルドルプ油田の生産量が拡大する見込みであることが報じられたことや、米国の時間帯後半は米国の稼働中の原油掘削装置(リグ)数が増加していたことも圧迫要因となった。ただ、1月限は前日の安値を下回ることはなかった。改質ガソリン、ヒーティングオイルは総じて反発。この日納会を迎えた期近11月限はともに軟調納会となったが、他限月は原油安にもプラス引けする限月が多く、クラック・スプレッド(製品と原油のサヤ)が拡大した。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて反発。終値の前営業日比は変わらず~3.75セント高。中心限月の12月限は変わらずの398.50セント。大豆は反発。終値の前営業日比は4.75~8.50セント高。中心限月の1月限は5.75セント高の1056.25セント。この日も金融市場や原油のリスクオフの動きに圧迫されたものの、仕向地不明で大口の輸出成約報告が発表されたことや、これまで高値から崩れてきたことで、月末、週末を控えて売り方の利食いの買い戻しが入りやすくなったことで、プラス引けする展開となった。また、国際穀物評議会が20/21年度の世界大豆生産高見通しを下方修正したことも好感された。なお、11月限がこの日受渡通知開始日を迎えたが、通知量は300枚だった。


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