朝刊:2020/11/04

米大統領選挙直前でリスク選好か。ダウは大幅続伸。ゴールドも続伸。オイルは大幅続伸。

NY為替

ニューヨーク為替市場は、米大統領選当日になって、リスク選好の雰囲気を強め、ドル売りの動きが強まった。米株式市場でダウ平均が600ドル超続伸するなど株高が進んでいることから円安も見られ、104円台後半まで戻す場面もみられたが、前日同様に上値を抑えられ105円を試す雰囲気までは依然として見られていない。基本的には104円台での上下動に変化はない。きょうは米大統領選投開票日だが、全米の世論調査でバイデン候補が一貫してリードを保っていることから、選挙後の混乱もなくバイデン候補の勝利を織り込む動きが活発化しているとの声も聞かれる。ただ、米大統領選に重要な激戦州ではトランプ大統領がホワイトハウスに残留する可能性も残されており、情勢はなお拮抗しているとみてよいであろう。市場は議会選挙にも注目しており、下院は民主党の過半数がほぼ確実な情勢だが、上院でも民主党が過半数を占める可能性も高まっている。ホワイトハウスも議会も民主党となれば、大規模な財政拡大がより迅速に決まるとの見方から、市場の一部では期待を高めているようだ。このところ米国債利回りが上昇しているが、ドル円はその動きに追随していない。直近の利回り上昇は、財政赤字とインフレを警戒しているとの指摘も聞かれる。今週はFOMCがあるが、現段階でFRBが早期に緩和策解除へ向かうとは考えにくい。FRBは、「経済の行方を決めるのはウイルス」との言及を再三繰り返しており、インフレ目標の基準も緩めている。米国で感染第3波が拡大する中で、追加緩和策が期待されており、今週のFOMCで何らかのヒントが示されるか注目される。むしろ、悪い利回り上昇を食い止める策に動く可能性も考えられる。そのような状況下では、利回り上昇がドル円上昇に結びかないのかもしれない。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に続伸した。前日比554ドル98セント(2.1%)高の2万7480ドル03セントで終えた。終値はダウ工業株30種平均が554.98ドル高の2万7480.03ドル、ナスダック総合指数が202.96高の1万1160.57、S&P500が58.92高の3369.16。きょうは米大統領選投開票日だが、全米の世論調査でバイデン候補が一貫してリードを保っていることから、選挙後の混乱もなくバイデン候補の勝利を織り込む動きが活発化しているとの声も聞かれる。ただ、米大統領選に重要な激戦州ではトランプ大統領がホワイトハウスに残留する可能性も残されており、情勢ははっきりしない。市場は議会選挙にも注目しており、下院は民主党の過半数がほぼ確実な情勢だが、上院でも民主党が過半数を占める可能性も高まっている。ホワイトハウスも議会も民主党となれば、大規模な財政拡大がより迅速に決まるとの見方から、市場の一部では期待を高めているようだ。このところ米国債利回りが上昇しているが、財政赤字とインフレを警戒しているとの指摘も出ている。インフレ期待が高まるならば、銀行株に有利との声もあるようだ。ほぼ全面高の中、前日に戻り売りに押されたIT・ハイテク株も上昇しており、全体相場をサポートしている。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が17.5~18.3ドル高、中心限月の12月限が17.9ドル高、銀が26.7~30.2セント高、中心限月の12月限が30.1セント高。金12月限は続伸。時間外取引では、米大統領選で民主党勝利が見込まれるなか、リスク選好のドル安を受けて堅調となった。日中取引では、リスク選好の動きを受けて1912.2ドルまで上昇した。外国為替市場でドルが主要通貨に対して下落し、ドルの代替投資先とされる金は買いが優勢だった。銀12月限は、リスク選好のドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。ニューヨーク金12月限は続伸。時間外取引では1887.6~1902.8ドルのレンジで推移、前日比8.1ドル高の1900.6ドルとなった。12月限は、高寄りしたのち、戻りを売られる場面も見られたが、米大統領選で民主党勝利が見込まれるなか、リスク選好のドル安を受けて堅調となった。日中取引は、リスク選好の株高・ドル安を受けて堅調となり、1912.2ドルまで上昇した。米大統領選で民主党優勢が伝えられるなか、リスク選好の株高・ドル安となったことが支援要因になった。米上院選でも民主党が過半数を獲得するとの見方が出ている。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続伸した。WTIで期近の12月物は前日比0.85ドル(2.3%)高の1バレル37.66ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.81~0.85ドル高。その他の限月は0.21ドル安~0.78ドル高。米大統領選でバイデン氏の勝利が見通されているなかで金融市場全体がリスク選好の動きとなり、原油も上昇した。期日前投票が1億票を超えたと報道されているものの、投票結果は拮抗せずに短期間で勝敗が判明することが期待されている。石油輸出国機構(OPEC)やロシアが来年からの減産強化について検討していると伝わったことは支援要因。欧州を中心に新型コロナウイルスが爆発的に再流行していることが背景。現行の日量770万バレルの減産目標を来年も維持し、増産を回避するだけでは相場を支えられないと懸念されているもよう。欧州を中心にロックダウンが再び行われており、経済活動が抑制されていることから、増加が一巡している世界的な過剰在庫は再び積み上がる見通し。OPEC加盟国のリビアの生産量が一段と回復していることも重し。日量で約85万バレルまで回復したもよう。リビア国営石油会社(NOC)によると、今月中に日量100万バレルの大台まで増加する見通し。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近の中心限月が反発。終値の前営業日比は1.00~4.50セント高。中心限月の期近12月限は3.50セント高の401.00セント。大豆は期近の中心限月が反発。終値の前営業日比は、4.50~12.50セント高。中心限月の期近1月限は12.00セント高の1064.25セント。米大統領選の投開票が始まるなか、米国北東部の小村でバイデン候補が一勝したことを受けて経済対策に積極的な同候補有利との見方が広がったことが買いを支援した。また、大豆市場の堅調な足取りや、輸出拡大期待も買いを支援する一因となった。中心限月の12月限は終値ベースで400セント(4ドル)台を回復している。12月限は396.25セントで取引を開始した後に値位置を切り上げて398セント台に到達。その後、しばらくはもちあったが欧州の時間帯にかけて400セント(4ドル)を突破した後は400セントが下値支持線に転じるなか、取引を終えるまで400セントを割り込んだら買い戻される底堅い足取りを展開。403セントが上値抵抗線になるなど、400セントを超えた水準での取引レンジは限られたが、強い足取りを維持し400セント台を維持したまま引けた。


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