朝刊:2020/11/05

米選挙法廷闘争も視野に。ダウは続伸。ゴールドは反落。オイルは続伸。ドル円は104円台半ばで推移。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場はドル売りが優勢となり、ドル円は一時104.15円付近まで下落する場面がみられた。東京時間には一時的に105円台に上昇する場面もみられたが、105円台での戻り売り圧力も強く、直ぐに104円台に戻している。その後もロンドン、NYとかけてドル売りが優勢となる中、ドル円も104円台前半まで値を落とす展開。ただ、米株への買い戻しが続く中で104円付近ではショート勢の買い戻し出るようで104円台は維持されている状況。米大統領選は予想以上の大接戦となっており、情勢はまだ決まっていない。前日はバイデン候補が圧勝し、議会も上下両院とも民主党が過半数を獲得。「ブルーウェーブ」と呼ぶ民主党圧勝のシナリオも有力視されていたが、情勢はそうはなっていない。ただ、激戦州を見ても、ミシンガンやウィスコンシン州ではバイデン候補がややリードしており優勢にはあるようだ。トランプ大統領は会見はホワイトハウスで演説し、「我々は最高裁に行く」と、選挙をめぐって訴訟を起こす考えを明らかにし、郵便投票の集計を止めさせたい意向を示唆した。ただ、市場はいまのところ冷静に受け止めており、株高・ドル安の流れを続けている。前半は市場も冷静に見ていたが、トランプ陣営がウィスコンシン州に開票のし直しを求めていることや、ミシガン州、ペンシルベニア州で法的措置を取っていると表明している。法廷闘争に発展する可能性も高まって来ていることから、それを警戒した雰囲気も出ているようだ。ただ、ドルの買い戻しまでは見られていない。

NYダウ

米株式相場は3日続伸した。ダウ工業株30種平均は前日比367ドル63セント(1.3%)高の2万7847ドル66セントで終えた。終値はナスダック総合指数が430.21高の1万1590.78、S&P500が74.28高の3443.44。IT・ハイテク株に買いが強まり全体のムードを押し上げている。米大統領選は想定以上の大接戦となっており、情勢はまだ決まっていない。前日はバイデン候補が圧勝し、議会も上下両院とも民主党が過半数を獲得。「ブルーウェーブ」と呼ぶ民主党圧勝のシナリオも有力視されていたが、情勢はそうはなっていない。トランプ大統領は会見はホワイトハウスで演説し、「我々は最高裁に行く」と、選挙をめぐって訴訟を起こす考えを明らかにし、郵便投票の集計を止めさせたい意向を示唆していた。前半は市場も冷静に見ていたが、トランプ陣営がウィスコンシン州に開票のし直しを求めたことや、ミシガン州、ペンシルベニア州で法的措置を取っていると表明。法廷闘争に発展する可能性も高まって来ていることから、後半はそれを警戒した戻り売りも出ていたようだ。どちらの候補が勝利するにしても、大規模な米追加経済対策が期待される中で、市場はイベントが無事通過すことを期待している。ただ、同時に行われている議会選挙で下院は予想通りに民主党が過半数を維持する勢いだが、上院は拮抗しており、現行通りに共和党が過半数を維持する可能性も高まっている。その場合、大規模な追加経済対策が迅速に決まらないリスクも留意される。ただ、きょうのところは株式市場には悲観的なムードまでは広がっていない。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が14.3~13.5ドル安、中心限月の12月限が14.2ドル安、銀が46.9~44.1セント安、中心限月の12月限が44.1セント安。金12月限は反落。時間外取引では、米大統領選の接戦を背景にドル高に振れたことから反落したが、ドル高が一服すると、下げ一服となった。日中取引では、米大統領選の結果待ちとなるなか、戻りが一服した。大規模な経済対策が物価上昇につながるとの思惑がやや後退し、物価上昇に強いとされる金先物は売りが優勢となった。銀12月限は、米大統領選の接戦や金反落を受けて売り優勢となった。ニューヨーク金12月限は反落。時間外取引では1881.8~1917.9ドルのレンジで推移、前日比0.7ドル安の1909.7ドルとなった。12月限は、安寄りしたのち、押し目を買われたが、米大統領選の接戦を背景にドル高に振れたことから反落した。欧州時間に入ると、ドル高が一服し、下げ一服となった。日中取引は、リスク選好の動きを受けて1914.1ドルまで戻した。その後は、米大統領選の結果待ちとなるなか、戻りを売られて上げ一服となった。米大統領選で民主党圧勝の見方が出ていたが、トランプ米大統領がフロリダ州で勝利するとトランプ氏優勢の見方に転じた。ただ接戦となったことから、金の戻りは限られ、上げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は3日続伸した。WTIで、期近の12月物は前日比1.49ドル(4.0%)高の1バレル39.15ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.48~1.49ドル高。その他の限月は0.57~1.45ドル高。米大統領選が大接戦となっているなかで米株式市場が上昇したことが原油市場を押し上げた。勝者がどちらであろうとも、前例のない金融緩和を背景とした流動性相場のなかでリスク資産に資金流入が続くと期待されている。ただ、開票作業が続くなかでトランプ陣営がミシガン州に対して開票停止を求めて訴訟を起こしたほか、ペンシルベニア州に対する法的措置も表明しており、最終的に決着する見通しは立っていない。開票作業が続く激戦州(スイングステート)ではネバダ州とミシガン州でバイデン氏の優勢が伝えられており、両州の選挙人をバイデン氏が獲得すると過半数の270人に達する見通し。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫が減少したことは支援要因。ハリケーンによって米原油生産量が日量1050万バレルまで減ったほか、製油所稼働率は75.3%まで上向き、在庫の取り崩しにつながった。ただ、石油製品需要は日量1836万2000バレルまで減少し、4週間移動平均と比較するとやや低調だった。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近の中心限月が続伸。終値の前営業日比は2.75セント安~5.25セント高。中心限月の期近12月限は4.25セント高の405.25セント。大豆は期近の中心限月が大幅続伸。終値の前営業日比は、11.75~22.00セント高。中心限月の期近1月限は22.00セント高の1086.25セント。米大統領選の開票が行われるなか、予想外の接戦となったことが弱材料となって上値を抑制される場面も見られたが、バイデン氏優勢との見方が広がるにつれて買い戻す動きが広がった。エタノール生産量が増加しながらもエタノール在庫が僅かな増加にとどまったことや、大豆高も買いを支援した。この日12月限は400セントで取引を開始した後は、欧州の時間帯前半まで400セントを上値抵抗線にしての高下となった。シカゴの時間帯を迎えると403セントまで値を伸ばしながらも米大統領選が接戦となったことが重石となって再び400セントを割り込んでいたが、バイデン候補優勢との見方が広がると急激に買いの手が膨らみ終盤に一気に値位置を切り上げて406セントの高値に到達。


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