朝刊:2020/11/09

ダウは5営業ぶりに反落。ゴールドは続伸。オイルは大幅続落。ドル円は103円台前半で推移。

NY為替

為替市場はドル安が続いており、ドル円は103円台前半まで下げ幅を広げた。米株も上げを一服させ、米国債利回りも上昇したものの、ドル安は逆に強さを増している印象だ。対ドルで円相場は4日続伸した。30銭円高・ドル安の1ドル=103円30~40銭だった。この日の10月の米雇用統計は、失業率が6%台まで回復するなど強い内容となった。米中小企業に対して事実上補助金を与える給与保護プログラム(PPP)は、8月上旬に申込期限が切れており、今回の米雇用統計には影響が小さいとも言われている。それを考慮すれば、今回の数字は米労働市場の自律回復を示すとも考えられる。発表直後はドルも買い戻しが強まり、その後にトランプ陣営の法務顧問であるモーガン氏の「この選挙はまだ終わっていない」との発言もあり、ドル円は103.70円付近まで下げ渋る動きもみられた。しかし、買い戻しの流れはすぐに力を失い、ドル円は再び103円台前半に戻している。米大統領選は依然として激戦州での開票作業が続いており大接戦となっている。地元メディアによると民主党のバイデン候補が激戦州のジョージア州でトランプ大統領を逆転。ペンシルベニア州でも差を縮め、勝利まであと一歩に近づいているとの報道も流れている。バイデン候補が勝利しそうな情勢に変化はないが、トランプ陣営からは投開票への不正が示され、最高裁への上訴など法廷闘争のリスクが強まっており、政治空白も懸念される状況。米社会の分断も不安視される。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反落し、前日比66ドル78セント(0.2%)安の2万8323ドル40セントで終えた。終値はナスダック総合指数が4.30高の1万1895.23、S&P500が1.01安の3509.44。米大統領選前後のきのうまでの4日間でダウ平均は1800ドル超上昇しており、さすがにきょうは上げ一服となった。序盤はIT・ハイテク株中心に戻り売りが強まり、ダウ平均も200ドル安まで下落。しかし、米大統領選を通過して株式市場は上値期待を高めており、下値では押し目買いも積極的に入る模様。米大統領選は依然として激戦州での開票作業が続いており、予想外の大接戦となっている。地元メディアによると民主党のバイデン候補が激戦州のジョージア州でトランプ大統領を逆転。ペンシルベニア州でも差を縮め、勝利まであと一歩に近づいているとの報道も流れている。バイデン候補が勝利しそうな情勢だが、トランプ陣営からは投開票への不正が指摘され、最高裁への上訴など法廷闘争のリスクが強まっている。政治空白も懸念され、米社会の分断も不安視される。一方、議会選挙の開票も続いており、下院では民主党の過半数確保がほぼ確実な情勢だが、上院は拮抗している。ただ、僅差ではあるが、共和党が過半数を維持しそうな情勢だ。市場の一部が期待していたホワイトハウスも議会も民主党圧勝というブルーウェイブのシナリオはなさそうな気配もある。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が4.9~5.8ドル高、中心限月の12月限が4.9ドル高、銀が47.0~48.3セント高、中心限月の12月限が47.1セント高。金12月限は続伸。時間外取引では、米株価指数先物が下落したことを受けて上げ一服となったが、欧州時間に入ると、ドル安を受けて押し目を買われた。日中取引では、9月21日以来の高値1961.8ドルを付けたのち、ドル安一服を受けて上げ一服となった。米政治の不透明感が後退しつつあり、外国為替市場で対主要通貨でのドル売りが続いた。ドルの代替投資先とされる金の買いを誘った。銀12月限は、ドル安や金堅調を受けて9月21日以来の高値2597.5セントを付けた。ニューヨーク金12月限は続伸。時間外取引では1937.2~1959.1ドルのレンジで推移、前日比3.4ドル高の1950.2ドルとなった。12月限は、高寄りしたのち、ドル安一服や株安を受けて上げ一服となったが、欧州時間に入ると、ドル安再開を受けて押し目を買われた。日中取引は、ドル安を受けて上値を伸ばし、9月21日以来の高値1961.8ドルを付けた。その後は、ドル安一服を受けて上げ一服となったが、1941.0ドルで押し目を買われた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続落した。WTIで期近の12月物は前日比1.65ドル(4.3%)安の1バレル37.14ドルで取引を終えた。終値の前営業日比は、期近2限月が前日比1.65~1.62ドル安。その他の限月は1.58~1.12ドル安。この日発表された10月の米雇用統計は予想を上回る内容となったものの、法廷闘争に持ち込まれそうな雲行きとなってきた米大統領選の不透明感に加えて、新型コロナウイルスが欧州を中心に感染の深刻化が止まらないことでの需要減退懸念、さらには米国の時間帯後半に発表された米国内の原油掘削装置(リグ)数が226基まで増加して、5月以来の高水準となっていることが嫌気された。また、前日の安値を大きく下回ったことで、チャート面からの売り圧力も強まり、下げ幅が大きくなった。12月限は、アジアの時間帯の時間外取引から38ドル台で軟調な展開となり、37ドル台に突入する場面もあった。欧州の時間帯にはいったん38ドル台前半まで戻したが、米国の時間帯にさらに崩れて、後半にこの日の安値となる37.06ドルを付けた。この日ベーカー・フューズが発表した米国内の稼働中の原油掘削装置(リグ)数は前週比5基増の226基となった。これは5月以来の高水準。欧州では新型たコロナウィルスの感染拡大が止まらない状況となっており、フランス、イタリア、ホルトガルで1日の感染者数が過去最高を更新した。フランスはこの日、新型コロナウイルスの新たな感染確認者を6万0486人と発表した。初めて1日の感染者数が6万人を超えたとしている。イタリアでも1日の新規感染者が前日から3万7809人となり、前日に続き過去最高を更新した。

シカゴコーン・大豆

コーンはまちまち。期近の主要限月は反落。終値の前営業日比は2.50セント安~1.50セント高。中心限月の期近12月限は2.50セント安の406.75セント。大豆は総じて続伸。期近2本のみ反落。終値の前営業日比は、3.25セント安~4.25セント高。中心限月の期近1月限は2.25セント安の1101.50セント。米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高が300万トンを超えて極めて高水準だったことで、ファンドの買い越しが推定7000枚に達した前日の余韻をこの日も残したものの、小麦が崩れたことや、大豆も期近の主要限月は上げ一服となったことに加えて、コーン自体が前日の高値を上抜けなかったことで、期近は週末を控えた買い方の利食い売りが優勢となった。12月限は、アジアの時間帯の時間外取引では410セントを挟んで高下する展開となった。この時に付けた412.00セントがこの日の高値となり、そのあと米国の時間帯に入ると上値が重くなり、後半にこの日の安値となる405.75セントを付けた。


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