朝刊:2020/11/12

ゴールドはドルが買われて反動安。ダウも一服。オイルは小幅続伸。ドル円は105円半ばで推移。

NY為替

本日のNY市場は、ドル円はNY昼にかけて105円60銭台を付けるなど、しっかりの展開となった。東京市場でのドル売り円買い局面で105円台を維持されたこともあり、ロンドン市場からドル買い円売りの動きがやや優勢となり、NY市場午前はその流れが継続した格好。ロンドン勢がいなくなり取引量が減った午後の市場では調整の動きもあって少し売りが出たが、105円40銭台での推移と、動きは限定的に。ユーロドルはロンドン市場で1.1820前後から1.17台後半に落とした流れが継続し、昼に1.1750を割り込む動きに。オランダ中銀のクノック総裁がECBは12月の決定でいかなる政策も排除しないと発言したことで、12月のECB理事会での追加緩和期待が広がった。ECBフォーラムに出席したラガルド総裁も、PEPP(パンデミック緊急供給プログラム)やTLTRO(ターゲット付き長期資金供給オペ)の拡大に言及しており、ユーロ売りの動きを誘った。テンレイロ英中銀金融政策会合(MPC)委員が英国とEUの通商合意、期限である11月15日に間に合わない可能性と発言したことも、ユーロ売りの動きに寄与。午後に入って、ユーロドルは少し調整が入り1.1770台まで。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに小反落し、前日比23ドル29セント(0.1%)安の2万9397ドル63セントで終えた。ダウ平均は今月に入り前日までに2900ドル強上昇しており、短期的な過熱感を警戒した売りに押された。一方、週初から下げが目立っていたハイテク株には見直し買いが入り、相場を支えた。一部の国でロックダウン(都市封鎖)が導入されるなど景気への悪影響は警戒されるものの、新型コロナウイルスのワクチン開発への期待感などが下値を支えて、各市場ともに堅調な動きとなった。米ニューヨーク州のクオモ知事は11日午後、新型コロナウイルスが再拡大を受け、飲食店の営業規制を再び強化すると発表した。13日から午後10時の閉店を求める。同様の規制強化が他州でも広がれば経済回復が鈍るとの懸念から、ダウ平均は下げ幅を100ドル超に広げる場面があった。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が16.3~14.7ドル安、中心限月の12月限が14.8ドル安、銀が22.3~19.5セント安、中心限月の12月限が19.5セント安。金12月限は反落。時間外取引では、押し目を買われたが、欧州時間からのドル高を受けて軟調となった。日中取引では、景気回復期待などを受けて売り優勢となった。欧州外国為替市場でドルが対主要通貨で上昇し、ドルの代替投資先とされる金先物が売られた銀12月限は、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。ニューヨーク金12月限は反発。時間外取引では1868.0~1882.5ドルのレンジで推移、前日比7.2ドル安の1869.2ドルとなった。12月限は、安寄りしたのち、押し目を買われたが、欧州時間からのドル高を受けて戻りを売られて軟調となった。日中取引は、新型コロナウイルスのワクチン開発進展などで景気回復期待が強く、売り圧力が強まって下げ幅を拡大した。時間外取引の安値を割り込み、テクニカル要因の売りが出て1853.9ドルまで下落した。欧州時間からのドル高が圧迫要因になった。新型コロナウイルスのワクチン開発進展に加え、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁の発言で景気回復期待が強いことも下げ要因となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は小幅に3日続伸した。WTIで期近の12月物は前日比0.09ドル(0.2%)高の1バレル41.45ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.07~0.09ドル高。その他の限月は0.08~0.51ドル高。新型コロナウイルスのワクチン開発が前進しており、米ファイザーや独ビオンテックのワクチン候補の供給が年内にも始まる可能性があることが引き続き相場を押し上げた。ただ、今週に入って上値を伸ばした反動で、高値からは押し戻されて引けた。本日がベテランズデーで、普段よりも市場参加者が限定されていることも値動きを限定した。新型コロナウイルスの再流行を背景に石油輸出国機構(OPEC)が月報で需要見通しを下方修正したことは重し。今年10-12月期の需要見通しは日量119万バレル引き下げられ、同9367万バレルとされた。来年1-3月期や4-6月期、10-12月期も引き下げられている。ただ、来年7-9月期の需要見通しはわずかに上方修正されたが、ほぼ据え置き。今月30日に行われるOPEC総会で減産合意が示唆されていることは支援要因。従来の合意では来年から日量200万バレルほど増産する予定だったものの、新型肺炎の再流行で主要産油国は軌道修正を迫られている。時間外取引で12月限は43.06ドルまで上昇し、中心限月として9月2日以来の高値をつけた。ただ、その後の通常取引にかけては失速。上げ幅をほぼ消して引けた。改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反落。原油が上げ一服となったことが重し。米国で新型コロナウイルスの再流行が広がっており、ワクチン供給が遅れた場合の石油需要減少が警戒されている。

シカゴコーン・大豆

コーンは反落。終値の前営業日比は5.75~0.50セント安。中心限月の期近12月限は5.75セント安の417.25セント。大豆は続伸。終値の前営業日比は、5.00~10.50セント高。中心限月の期近1月限は6.50セント高の1152.50セント。      米農務省(USDA)発表の月例需給報告を受けて一代の高値を更新した前日の後、高値修正の動きが広がった。また、新型コロナウイルスのワクチン開発とこれに伴う景気開発期待を受けて欧州時間からドル高傾向が強まっていたことに加え、土壌水分が乾燥していたブラジルで降雨が続いていることも弱材料視された。その一方で、USDA月例需給報告での需給引き締まり観測に加え、アルゼンチンの穀物輸出港でのストが伝えられたことが下値を支える要因となった。この日、12月限は422.50セントで取引を開始した後の序盤は、前日の流れを引き継いで値位置を切り上げ、428.00セントの一代高値を付けた。その後は欧州の時間帯を終える頃まではじり安歩調で運ばれながらも423セントを下値支持線する足取りを見せていたが、シカゴの時間帯を迎えると一段安となって420セントを割り込んだ。


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