朝刊:2020/11/16

米主要企業決算好調でダウは大幅反発。ゴールドも続伸。オイルは続落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続伸し、前日比55銭円高・ドル安の1ドル=104円55~65銭で取引を終えた。21日線も割り込み、ここで踏ん張れるか重要な局面に入っている。きょうの為替市場はリスク選好のドル売りが復活しており、ドルは対欧州通貨や豪ドルに対しても下落。その流れの中で対円でも下落したようだ。米大統領選の通過やワクチン開発への期待の高まりに伴い、今週の市場は景気回復とインフレ期待が高まった。それに伴い米国債利回りが急上昇し、イールドカーブもスティープ化が急速に進んだが、ここに来てその動きも一服。そのような中でドル円は105.50円水準で上値を止められ、106円を目指す気配を見せなかったことから、短期筋が一旦見切り売りを出したのかもしれない。朝方に10月分の米生産者物価指数が発表され、コア指数が予想を下回っていた。さほど反応しなければならないほどの内容ではなかったと思われるが、きょうのドル円は敏感に反応。週末ということもあり、戻り売りのムードが広がった印象だ。ユーロドルは1.1835ドル近辺に緩やかに上昇したが、そこから上の水準には慎重さも見られた。12月のECBの追加緩和が確実視され、英国とEUの貿易交渉を巡る不安も上値を抑えているようだ。21日線は維持され、上向きの流れは続いている。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発した。前日比399ドル64セント(1.4%)高の2万9479ドル81セントで終えた。ダウ平均の上げ幅は一時400ドルを超えた。終値はナスダック総合指数が119.70高の1万1829.29、S&P500が48.14高の3585.15。S&Pは終値ベースでの最高値を更新。取引開始前までに発表されたディズニーとシスコシステムズの決算が好調だったことがダウ平均を押し上げた。両銘柄ともダウ採用銘柄。ディズニーはパンデミックでテーマパーク部門と映画の減収は続いているものの、動画配信サービスの「ディズニー+」の加入者数が7370万人と予想(6550万人)を大きく上回り収益に貢献した。一方、シスコシステムズは大手企業から需要は弱かったものの、中小企業および公共部門からの受注が力強い回復を示した。米国での新規感染者数が過去最多に拡大する中、景気回復への不安も立ち込めている一方で、ワクチン開発への期待がこれまで以上に高まっている。甲乙付け難い状況の中で両銘柄の決算は投資家のリスク許容度を再び上昇させたようだ。決算についてはS&P500企業の90%が発表を終えており、全体の純利益は前年比で7.8%の減益が見込まれ、10月始め時点の21.4%減の予測から大幅に改善されている。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が12.8~13.1ドル高、中心限月の12月限が12.9ドル高、銀が46.1~46.9セント高、中心限月の12月限が46.9ント高。金12月限は続伸。時間外取引から、ドル安を受けて買い優勢となった。日中取引では、10月の米生産物物価指数でコア指数が予想を下回ったことや、11月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)が弱気の数字となり、ドル売り圧力が強まったことから上げ幅を拡大した。中盤からで戻り売りで上げ幅を縮小したが、2ケタ高を維持して引けた。引き続き、米国内での新型コロナウイルス感染拡大も支援材料。外国為替市場で対主要通貨でドルが売られ、ドルの代替投資先とされる金の買いを誘った。銀12月限は、時間外取引で小幅続伸となった。日中取引でドル安や金続伸を受けて一段高となった。金が上げ幅を縮小したことや、25ドル(2500セント)の節目が抵抗線となり、この日の高値から離れたが、堅調に引けた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は続落した。WTIで期近の12月物は前日比0.99ドル(2.4%)安の1バレル40.13ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比1.01~0.99ドル安。その他の限月は1.04~0.75ドル安。時間外取引から売りが優勢。日中取引開始後もその流れを引き継ぎ、軟調な展開となった。ドル安、米国株の上昇とリスクオン(リスク容認)となる環境だったが、戻り売り圧力が強く推移した。欧米で新型コロナウイルス感染拡大が続き、需要減少不安が圧迫要因。 米ファイザーや独ビオンテックが開発している新型コロナウイルスのワクチンの実用化期待が下値を支え、40ドルを割り込むことなく、下値の堅い値動きとなった。この日ベーカー・フューズが発表した米国内の稼働中の原油掘削装置(リグ)数は前週比10基増の236基となった。直近の最多数を更新。改質ガソリンとヒーティングオイルは続落。原油安と歩調を合わせ時間外取引から売り優勢となった。日中取引は米国株の上昇、ドル安が下支え要因となり、下げ幅を縮小したが、軟調に引けた。

シカゴコーン・大豆

コーンは軒並み反発。終値の前営業日比は0.25~2.50セント高。中心限月の期近12月限は2.25セント高の410.50セント。大豆は総じて反発。終値の前営業日比は、変わらず~10.25セント高。中心限月の期近1月限は2.5セント高の1148.00セント。      前日までの下落の後で、売り一巡感が強まるなか買い戻す動きが広がった。米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高は前週から大きく減少したものの、累計分が前年同時期を大幅に上回るなか、USDAが予測している過去最大の輸出量示現が意識されたこともあり、強気要因となった。12月限は405セントを割り込んだところでは買い戻されながらも高値では売り直されたことで、目先の上下の抵抗を確認した形となっている。407.50セントで取引を開始した後に売られてアジアの時間帯に403.75セントの安値を付けた。ただ、その後はシカゴの時間帯後半にかけて値位置を切り上げる足取りを展開。下げ一巡感が強まったことで買い戻す動きが広がった。欧州の時間帯は407~408セントのレンジ内での高下となったが、シカゴの時間帯を迎えると基調を強めた。USDA月例需給報告に対して強気な反応を見せた後に値を落としたが、押し目買いの動きが広がりシカゴの時間帯後半には413.25セントの高値に到達。ただ、上げ一巡の動きを見せた後だけに高値では転売の動きが広がり、終値ベースでは410セントを割り込んで終えた。


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