朝刊:2020/11/18

ゴールドは反落。ダウも3万ドル前に本日は失速。オイルは小幅続伸。ドル円は104円台前半で頭が重い展開に。

NY為替

ニューヨーク為替市場はドル売りが強まる中、ドル円は104円台前半に下落した。前日はモデルナがワクチン開発の臨床試験の中間報告で好結果を発表したことから、市場もワクチンへの期待を高めた。米株式市場ではダウ平均が最高値を更新するなどムードが盛り上がったが、ドル円は上値の重い展開が見られていた。その流れがきょうも続いているようで、先週に急速に高まった上値期待が後退している。ドル円はきょうの下げで先週の急上昇の半値戻しの水準を割り込んでいる。目先は104円台を維持できるかどうかが注目されるが、103円台に下落してしまうようだと、今月安値の103円台前半を再び試しそうな気配も出ている。市場でのドル安期待は根強い。ワクチンに関しては朗報ではあるものの、普及にはある程度時間がかかり、今冬の現状を変えるのに十分な即効性は持たないと考えられている。少なくとも2021年半ばまでは経済の軌道を変える見込みは薄く、来年1-3月期の景気回復は小幅に留まると予想されているようだ。そのような中でFRBの低金利の長期化への期待は温存され、ドルは売られやすい状況が続くと見られている。きょうは米国債利回りも低下し、スティープ化が一服していることもドル円を圧迫している面があるようだ。ユーロドルは買い戻しが続き、1.19ドル手前まで上昇する場面も見られた。1.19ドル台には慎重だが、目先の上値メドとしては11月9日の高値1.1920ドル付近が意識される。ただ、あくまでドル主体の動きで、ユーロ自体の買いの動きは出ていない。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落した。前日比167ドル09セント(0.6%)安の2万9783ドル35セントで終えた。下げ幅は一時400ドル超下落する場面も見られたが、売りが一巡すると下げ渋る動きも見られた。終値はダウ工業株30種平均が167.09ドル安の2万9783.35ドル、ナスダック総合指数が24.79安の1万1899.34、S&P500が17.38安の3609.53。前日の株式市場はモデルナのワクチンへの期待が高まり、リスク選好の雰囲気が強まった。ダウ平均も最高値を更新し、3万ドルに迫る動きを見せていたが、きょうはその動きが一服している。この日発表の米小売売上高が予想を下回ったことも圧迫。足元では感染拡大が続いており、一部の州ではパンデミックが最も危険な水準に達したため、新たな制限を課している。冬の寒さが始まると悪化する恐れもあるという。米国はワクチンへの期待の一方で足元では感染拡大が続いている。ワクチンに関しては朗報ではあるものの、普及にはある程度時間がかかり、今冬の現状を変えるのに十分な即効性はないと考えられている。少なくとも2021年半ばまでは経済の軌道を変える見込みは薄く、来年1-3月期の景気回復は小幅に留まると予想されているようだ。株式市場への上値期待は根強いものの、きょうの市場は一旦冷静になっている面もあるようだ。アマゾンがデジタル薬局の立ち上げを発表。アマゾン・ファーマシーを設立し、プライム会員はWEBサイトや携帯から処方薬を注文できるサービスを開始する。このニュースを受けて、ウォルグリーンやCVSへルスなどドラックストア株の下げが目立っている。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が3.9~2.7ドル安、中心限月の12月限が2.7ドル安、銀が17.0~15.1セント安、中心限月の12月限が15.1セント安。金12月限は反落。時間外取引では、ドル安が支援要因となったが、ドル安が一服すると、上げ一服となった。欧州時間に入ると、押し目を買われた。日中取引では、予想以下の米小売売上高などを受けて堅調となったが、株安でリスク回避の動きが出ると、上げ一服となった。商いが低調ななか、前日まで上昇していた流れから散発的な利益確定売りに押された。銀12月限は、ドル安一服や金の上げ一服を受けて反落した。ニューヨーク金12月限は続伸。時間外取引では1882.2~1891.2ドルのレンジで推移、前日比2.5ドル安の1885.3ドルとなった。12月限は、高寄りしたのち、ドル安を受けて堅調となったが、ドル安が一服すると、上げ一服となった。欧州時間に入ると、押し目を買われた。日中取引は、予想以下の米小売売上高などを受けて堅調となり、1892.7ドルまで上昇した。その後は、株安でリスク回避の動きから上げ一服となり、1876.3ドルまで下落した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は小幅に続伸した。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.08~0.09ドル高。その他の限月0.11ドル安~0.08ドル高。開発中の新型コロナウイルスのワクチンが米国でまもなく緊急使用許可を得て供給が始まり、経済活動が正常化することが期待されている。米国では一日あたりの感染者数の伸びが加速する傾向にあり、ワクチンが待ち望まれている。欧州の一部の国ではロックダウンが行われているものの、感染者数の拡大は十分に抑制されていない。石油輸出国機構(OPEC)プラスが来年1月からの増産を見送る見通しであることも支援要因。従来の合意では現行の減産目標である日量770万バレルを同570万バレルまで縮小し、同200万バレル増産する予定だったが、新型コロナウイルスの再流行で産油国は合意の修正を迫られている。ただ、17日の共同閣僚監視委員会(JMMC)で正式な勧告は見送られた。サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は「グループとして市場が否定的に反応する口実を与えたくない」と語った。最終的な合意内容は今月30日のOPEC総会や、翌1日のOPECプラスの総会後に発表される見通し。時間外取引で12月限は下落。通常取引開始を控えて40.57ドルまで下落した。ただ、その後の値動きは堅調でプラス圏に切り返して引けた。

シカゴコーン・大豆

コーンは概ね続伸。終値の前営業日比は0.50セント安~4.00セント高。中心限月の期近12月限は4.00セント高の420.25セント。大豆は軒並み続伸。終値の前営業日比は、0.50~16.25セント高。中心限月の期近1月限は16.25セント高の1169.75セント。      米農務省(USDA)が大口成約を発表したことが買いを支援した。また、ブラジル、アルゼンチンでは11月に入ってから恵みの雨が降っているものの、それまでの乾燥による懸念や、乾燥に伴う生育遅延がブラジルの後播種コーン(サフリーニャコーン)の生育に与える影響に対する警戒感、そして大豆高が買いを支援した。この日、12月限は417.50セントで取引を開始した後に420セントを突破。その後も420セントを前後する足取りを展開した後に421セント台を付けたが、欧州の時間帯は上値の重い足取りとなった。シカゴン時間帯を迎えると大口成約が発表されるなか輸出用需要の拡大期待が高まったことに加え、ブラジルの一部産地ではこの週末は降雨の可能性が低いと伝えられたことで同地での生育懸念が強まるなか買い優勢となり422セントの高値に達した。


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