朝刊:2020/11/20

ドルが売られドル円は再び103円台へ。ダウは小幅高。ゴールドは続落。オイルは小反落。

NY為替

ニューヨーク為替市場は本日、ドル円は再び103円台に下落した。NY時間に入ってドル売りが再び優勢となり、ドル円も上値を圧迫されている。世界各国で感染拡大が悪化しており、東京も警戒レベルをこれまでの最高に引き上げた。米国では死亡者数が25万人を突破する中で、リスク回避の雰囲気も見られ、序盤の為替市場はドル買いが優勢となっていた。ドル円も104円台に戻していたが、次第に売りの動きを復活させているようだ。ドル円は104円台を維持できていない格好となっており、下値警戒感を強める流れではある。目先は今月安値の103円台前半が意識される。きょうは米国債利回りが低下しており、ドル円を圧迫している面もありそうだ。市場ではワクチン開発への期待が高まっており、インフレ期待から先週の米国債利回りは急上昇し、イールドカーブもスティープ化が進んでいた。今年はFRBの低金利長期化のコミットもあり、米国債の実質利回り(名目利回りー期待インフレ率)はマイナスに転じ、ドル下落の最大の推進力となっている。ワクチンへの期待が高まっており、今月中にもFDAの緊急使用許可が出る可能性も出てきている。しかし、それが世界各国に広範囲に普及するにはある程度の時間が必要と見られる中で、弱いファンダメンタルズがしばらく続くとの見方も出ている。先週の米国債利回りの急上昇は一時的な現象に終わるとの見方も優勢になりつつあるようだ。そうなれば、ドル円の上昇はハードルが高い。ユーロドルは1.18ドル台後半まで上昇した。ユーロ自体の動意は小さく、ドルの動きに左右される展開が続いている。終盤に上院共和党が協議に戻ると伝わったこともユーロドルを押し上げた。21日線の上を堅持しており上向きの流れを続けている。

NYダウ

ダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発した。前日比44ドル81セント(0.2%)高の2万9483ドル23セントで終えた。終値はナスダック総合指数が103.11高の1万1904.72、S&P500が14.08高の3581.87。序盤は売りが先行し、ダウ平均は一時200ドル超下落する場面も見られた。ワクチン開発への期待などから、米株式市場は再び最高値圏に上昇している。しかし、足元では世界各国で感染が再び拡大しており、東京も警戒レベルをこれまでの最高に引き上げた。米国では死亡者数が25万人を突破する中で、先行きに対する不透明感も高まっているようだ。ワクチンへの期待が高まっており、ファイザーは今週中にもFDAに緊急使用許可(EUA)を申請する意向を示している。ただ、普及にはある程度の時間がかかり、今冬の現状を変えるほどの即効性まではないと考えられている。そのような中で市場は足元の現状を見ているようだ。一方、下値では押し目買い意欲も見られ下げ渋る動きも出ていた中、終盤になって、「共和党のマコネル上院院内総務は追加経済対策の協議に戻ることに合意した」と米民主党のシューマー上院院内総務の発言として伝わったことから買い戻しがやや強まり、ダウ平均はプラスに転じている。序盤は下落していた産業やエネルギーに買い戻しが入った。ダウ採用銘柄ではセールスフォース、ウォルマート、シェブロンが上昇したほか、コカコーラ、インテル、3Mがプラス圏で推移。一方、ユナイテッド・ヘルス、ディズニー、アムジェンが軟調。IT・ハイテク株は買い戻しが入っており、ナスダックはプラス圏での推移が続いている。巣ごもりやテレワークは今後も続くとの見方から、下値では買い需要も旺盛に出るようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続落。終値の前日比は、金が12.4~11.8ドル安、中心限月の12月限が12.4ドル安、銀が40.8~39.4セント安、中心限月の12月限が40.0セント安。金12月限は続落。時間外取引では、新型コロナウイルスの感染急増によるリスク回避のドル高を受けて軟調となった。日中取引では、株安一服などを背景にドル高が一服したことから下げ一服となった。外国為替市場でドルが対主要通貨で上昇し、ドルの代替投資先として逆の動きになりやすい金が売られた。銀12月限は、リスク回避のドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。ニューヨーク金12月限は続落。時間外取引では1853.0~1872.6ドルのレンジで推移、前日比12.3ドル安の1861.6ドルとなった。12月限は、安寄りしたのち、新型コロナウイルスの感染急増によるリスク回避のドル高を受けて軟調となった。日中取引は、リスク回避のドル高を受けて1850.0ドルまで下落した。その後は、新型コロナウイルスのワクチン開発に対する期待感から株安が一服し、ドル高が一服したことから下げ一服となり、1866.2ドルまで戻した。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は4営業日ぶりに反落した。WTIで期近の12月物は前日比0.08ドル(0.2%)安の1バレル41.74ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.11~0.08ドル安。その他の限月0.68~0.13ドル安。新型コロナウイルスのワクチン開発が前進し、実戦投入が近づいていることが相場を支援しているものの、短期間で開発されたワクチンの効果を確信できないことから上値が重くなっている。米ファイザーと独ビオンテックが共同開発しているワクチンは年内にも供給が始まる可能性がある。米モデルナのワクチンも緊急使用許可を近々得る見通し。世界的に新型肺炎の流行がまた拡大していることは圧迫要因。ロックダウンが一部で再導入されている欧州では感染拡大は収まっていない。米国では一日あたりの感染者数が過去最多を更新する傾向にあるほか、一日あたりの死者数も上向いている。今週の石油輸出国機構(OPEC)プラスの共同閣僚監視委員会(JMMC)で、正式な勧告がなかったことは重し。今年、産油大国であるサウジアラビアとロシアが減産の是非を巡って決別したことは記憶に新しく、警戒感の温床となっている。ただ、月末のOPEC総会を控えた報道によると、増産の見送りで意見調整が進んでいるもよう。

シカゴコーン・大豆

コーンは反落。終値の前営業日比は3.75~1.25セント安。中心限月の期近12月限は3.25セント安の422.50セント。大豆は概ね続伸。終値の前営業日比は、0.50セント安~4.50セント高。中心限月の期近1月限は1.75セント高の117.50セント。前日に続いて一代の高値を更新した後で上値警戒感が強まり転売が膨らんだ。米農務省(USDA)発表の週間純輸出報告は前週発表分を上回る強気な内容であり、これを受けて強含む場面も見られたが騰勢は続かず。上値警戒に加え、新型コロナウイルスの感染再拡大と拡大防止のための再ロックダウンの動きを受けた需要不安も弱材料視されるなか高値では転売が入りマイナスサイドで取引を終えている。続伸後の修正安のための売りが先行し424.50セントで取引を開始した後のアジアの時間帯は423.25~425セントのレンジ内で高下するなど底堅さを見せた後、欧州の時間帯に軟化し、418.75セントの安値まで値を沈めた。ただ、シカゴの時間帯を迎えると買い戻す動きが膨らんで420セント台を回復し、一時は425.50セントの高値に達したが、425セントを上回る水準では手仕舞い売りが膨らんで値を落とし、422.50セントで終了。反落場面を演じたが、終値ベースでも420セント台は維持している。


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