朝刊:2020/11/24

ワクチンの効果が期待できる見通しからダウは大幅高。ゴールドは急反落。オイルは続伸。

NY為替

ニューヨーク為替市場でドル円は買い戻しが強まり、104円台を回復。ショートカバーが一気に強まり、ストップを巻き込んで104.50円付近まで上昇。21日線がその付近に来ており上抜く動きが見られている。きょうはアストラゼネカと英オックスフォード大のワクチン候補が平均70%、投与法によっては最大90%の有効性を示したとの中間報告を行った。ファイザー、独ビオンテックの95%よりは低い数値ではあるものの、市場はワクチン開発への期待をさらに高めている。米国債利回りや米株式市場でダウ平均が上昇したものの、ドル円が突然買い戻しを強めるほどの材料ではないものと思われる。今週は感謝祭ウィークだが、それに向けてポジションの巻き戻しがまとまって出た可能性もありそうだ。その勢いにショート勢のストップが巻き込まれたのかもしれない。今月の9日にもドル円は急速に上昇したが、上げを維持できずに失速している。今回もその動きにならないか警戒される。ユーロドルは1.19ドル台から1.18ドルちょうど付近まで一時急速に下落。ドル円が突然買い戻しを強めた流れを受けてユーロドルは戻り売りが強まっている。ユーロドルはNY時間の早朝に買いが加速し、一時1.19ドル台と2週間ぶりの高値に上昇する場面も見られた。ただ、足元の経済指標は弱い。この日発表の11月のユーロ圏PMIはサービス業が弱さが目立ち、経済活動は11月に縮小へと逆戻りしている。サービス業は3カ月連続で景気判断の基準となっている50を下回ったが、感染拡大で新たな制限措置が導入され、バーやレストラン、ホスピタリティー業界の営業が停止する中、サービス業のセンチメントは低下した模様。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前週末比327ドル79セント(1.1%)高の2万9591ドル27セントで終えた。前日比は、ダウ工業株30種平均が327.79ドル高の2万9591.27ドル、ナスダック総合指数が25.66高の1万1880.63。きょうのNY株式市場でダウ平均は反発。アストラゼネカと英オックスフォード大のワクチン候補が平均70%、投与法によっては最大90%の有効性を示したとの中間報告を行った。ファイザー、独ビオンテックの95%よりは低い数値ではあるものの、市場はワクチン開発への期待をさらに高めているようだ。クルーズや航空株など旅行レジャー関連が上昇。これらのワクチンの配布により、来年は経済活動が再開され、移動の需要が回復するとの期待に結びついている模様。今月のワクチンの中間報告は株価を急上昇させ、ダウ平均も3万ドルに一時迫るなど過去最高値を更新した。ただ、足元の感染拡大は続いており、米国の新規感染者数は金曜日に19万5500人超、7日平均では16万7600人超と過去最多を記録している。米公衆衛生当局は今週の感謝祭に更に悪化する可能性があると警告している。一部の州では限定的な外出禁止令も発動されており、今週から本格化するホリデーシーズンの消費への影響も懸念される。感染拡大はしばらく続くとみられるが、市場の一部からは包括的歳出法案への期待から12月初めにかけて株価は上昇が期待できるとの声も聞かれる。現在の暫定予算の期限は12月11日だが、米議会は政府機関閉鎖回避のための1.4兆ドルの包括的歳出法案の合意に向け前進しているとも伝わっている。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は急反落。終値の前日比は、金が34.8~33.6ドル安、中心限月の12月限が34.6ドル安、銀が73.8~72.3セント安、中心限月の12月限が73.0セント安。金12月限は急反落。時間外取引では、小動きで始まったのち、欧州時間からドル小幅高を受けて戻りを売られて軟調となった。日中取引では、新型コロナウイルスのワクチン開発に対する期待感やドル高を受けて急落し、7月17日以来の安値1828.0ドルを付けた。外国為替市場でドルがユーロや円に対して上昇した局面で、ドルの代替投資先とされる金先物は売られた。銀12月限はドル高や金急落を受けて軟調となり、4日以来の安値2346.0セントを付けた。ニューヨーク金12月限は急反落。時間外取引では1861.3~1875.0ドルのレンジで推移、前日比5.4ドル安の1867.0ドルとなった。12月限は、安寄りしたのち、押し目を買われ、小動きとなった。欧州時間に入ると、ドル小幅高を受けて戻りを売られた。日中取引は、1867.5ドルで上値を抑えられると、英製薬大手アストラゼネカの新型コロナウイルスのワクチン開発の中間結果が良好な内容となったことや、ドル高を受けて急落した。支持線を割り込み、テクニカル要因の売りが出ると、7月17日以来の安値1828.0ドルを付けた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は上昇した。WTIでこの日から期近物となった2021年1月物は、前週末比0.64ドル(1.5%)高の1バレル43.06ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.64ドル高。その他の限月は0.04~0.62ドル高。英製薬大手アストラゼネカと英オックスフォード大学が共同開発している新型コロナウイルスのワクチンについて、有効であることを示す前向きな暫定結果が発表されたことが相場を押し上げた。2回接種するワクチンの量を調節することで有効率が変化した。米ファイザーと独ビオンテック、米モデルナのワクチン続き、開発が終盤を迎えている。英アストラゼネカのワクチンは安価で超低温管理が必要ないことから、輸送や保管が容易。家庭用の冷蔵庫でも保管ができる。来週の主要産油国の総会で、増産が見送られる可能性が高いことも支援要因。石油輸出国機構(OPEC)とOPECプラスは現行の日量770万バレルの減産規模を来年1月以降も維持する見通し。ただ、減産規模の据置期間については協議が続けられているもよう。時間外取引から1月限は上昇。43.36ドルまで上げ、中心限月として9月以来の高値を更新。ただ、通常取引開始を控えて買いが一巡。その後はプラス圏を維持しつつもみ合った。改質ガソリンとヒーティングオイルは続伸。原油高に連動した。世界経済を正常化するワクチンの登場が期待されている。

シカゴコーン・大豆

コーンは総じて続伸。終値の前営業日比は0.75セント安~5.75セント高。中心限月の期近12月限は3.25セント高の426.50セント。大豆は軒並み続伸。終値の前営業日比は、0.50~12.50セント高。中心限月の期近1月限は10.50セント高の1191.50セント。前週末に続き米農務省(USDA)が大口輸出成約を発表したことが支援材料となった。また、この週末のブラジルでの降雨がごく一部地域に限られるなか、土壌水分不足に対する警戒感が強まり大豆高が進行したことも買いを支援する要因となり、12月限は一代の高値を更新したが、連日の一代の高値更新で上値警戒感が強まっており、高値からは上げ幅を削っての終了となった。


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