朝刊:2020/11/30

感謝祭明けのダウは小幅高。ゴールドは大幅安。オイルは小反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は上昇し、祝日前の25日と比べ35銭円高・ドル安の1ドル=104円05~15銭で取引を終えた。ドル円は東京時間に103円台に下落していたが、感謝祭明けの米株式先物が上昇したこともあり104円台に戻していた。しかし、ドル安は根強く再び下値模索となったようだ。目先は今週の安値103.70円付近が下値メドとして意識される。ドル円は週初に突如買い戻しが強まり104円台を回復。株高・円安のフォローもあり104.75円近辺まで上昇していた。しかし、心理的節目の105円を試す気配までは無く上値を止められたことから、再び下値を試しに行っている印象だ。週初の動きは感謝祭前のポジション調整とも思われる。市場ではドル安期待が根強い。来週から師走相場に入るが、今年のポジション調整と来年の予想を反映した動きが混在する月でもある。来年はワクチンへの期待から景気回復の予想も少なくない。足元で感染拡大が続いていることから、序盤こそ景気は圧迫される可能性があるが、春以降は回復が鮮明になるとの予想も多いようだ。その場合、逃避通貨に位置づけられているドルは売られやすいとの見方や、景気回復でもFRBは慎重で、インフレ期待の上昇をある程度容認し、当面低金利政策を維持するとの見方、さらには米財政赤字拡大など、ドル安シナリオを見込む声は圧倒的に多い。そのような中でドル円の上昇シナリオは描きづらいようだ。ユーロドルは買いが優勢となり、1.1960ドル付近と9月以来の高値水準に上昇。きょうの上げで上値抵抗となっていた1.19ドル台前半の水準を上抜いており、来週以降、大きな心理的節目の1.20ドルを試すか注目される。1.20ドルはユーロ発足以来の平均値にあたり、ECBもその水準の動向を注視しているとも言われている。

NYダウ

米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前営業日の25日に比べ37ドル90セント(0.1%)高の2万9910ドル37セントで終えた。終値はナスダック総合指数が111.45高の1万2205.85、S&P500が8.70高の3638.35。本日のNY株式市場でダウ平均は小反発。感謝祭休暇明けで目先の感染拡大が警戒されるものの、市場では来年の景気回復への楽観的な見方が根強い。感染拡大の影響で年序盤は景気は圧迫される可能性があるものの、春以降は回復が鮮明になってくるとの見方も多いようだ。また、本日はトランプ大統領の発言も株式市場をサポートした。大統領は「米大統領選で各州の選挙人がバイデン氏勝利に投票した場合、ホワイトハウスを去る」と述べた。各州で選出された選挙人は12月14日に正式な投票を行う。市場からは権力移転が進むとの期待に繋がっているようだ。米追加経済対策への期待も引き続き株式市場を支えているが、これについては、バイデン氏が1月20日に大統領に就任した後になるとの見方が強まっている状況。ダウ平均は上昇して取引が始まったものの、エネルギーや銀行に戻り売りが強まり、一時マイナスに転じる場面も見られた。ただ、IT・ハイテク株が相場をサポートし小幅高で終えている。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は急反落。終値の前日比は、金が24.0ドル安~変わらず、中心限月の2月限が23.1ドル安、銀が80.9セント安~変わらず、中心限月の3月限が80.7セント安。金2月限は急反落。時間外取引では、ドル安が支援要因となる場面も見られたが、新型コロナウイルスのワクチン開発に対する期待感などを受けて戻りを売られた。日中取引では、1800ドルの節目を割り込むと、テクニカル要因の売りが出て急落し、6月19日以来の安値1776.5ドルを付けた。長期的な米景気の先行きへの懸念もやや後退しつつある。リスク回避時に買われやすい金には売りが出た。銀3月限は金急落につれ安となり、9月24日以来の安値2240.0セントを付けた。ニューヨーク金2月限は急反落。時間外取引では1805.9~1822.6ドルのレンジで推移、前日比1.4ドル安の1809.8ドルとなった。2月限は、高寄りしたのち、ドル安が支援要因となる場面も見られたが、新型コロナウイルスのワクチン開発に対する期待感などを受けて戻りを売られた。日中取引は、景気回復期待などを受けて売り圧力が強まると、1800ドルの節目を割り込んだ。その後は、テクニカル要因の売りが出て急落し、6月19日以来の安値1776.5ドルを付けた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反落した。WTIで期近の1月物は祝日前の25日に比べて0.18ドル(0.4%)安の1バレル45.53ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.18~0.17ドル安。その他の限月は0.17~0.02ドル安。欧州の新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念が強まったことなどを背景に利食い売りが出た。ただワクチン開発進展による景気回復期待が下支え要因になった。また週末の石油輸出国機構(OPEC)プラスの共同閣僚監視委員会(JMMC)で減産が延長されるとの見方も下支え要因になった。米株価は景気回復期待を受けて堅調となった。米モデルナは新型コロナウイルスのワクチン候補の最終分析結果の発表を控えており、ワクチン開発に対する期待感が高まっている。石油輸出国機構(OPEC)プラスの共同閣僚監視委員会(JMMC)を週末に控え、サウジアラビアとロシアが非公式の会合を29日に行う予定となった。30日のOPEC総会や1日のOPECプラスの総会では、主要産油国が減産の延長を決定するとみられている。時間外取引で1月限は軟調となり、44.55ドルまで下落した。通常取引開始後は押し目を買われ、45.71ドルまで戻した。改質ガソリンとヒーティングオイルは反落。原油に利食い売りが出たことが圧迫要因になったが、景気回復期待などを受けて下げ一服となった。

シカゴコーン・大豆

コーンは揃って反発。終値の前営業日比は1.50~6.50セント高。中心限月の期近3月限は6.25セント高の433.75セント。大豆は総じて反発。終値の前営業日比は、5.00~7.75セント高。中心限月の期近1月限は7.75セント高の1191.75セントで終了。引き続き南米諸国での降雨不足による生育不安が強気材料となったうえ、米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高報告でも強気な輸出が確認出来たこと、欧米株式市場の堅調な足取りが買いを支援する要因となった。この日の反発で3月限は430セント台を回復している。休場明けの短縮取引となったこの日は取引が開始すると買いが先行。南米の生育不安、新型コロナウイルスワクチン開発進展とこれに伴う景気回復期待、好調な輸出、ドル安傾向が買いを支援した。3月限は一気に430セント台を回復した。その後も転売を消化しながら引けにかけて値位置を切り上げる足取りとなり、引け間際に435.50セントの高値に到達し、高値からほとんど値を落とすことなく取引を終えている。


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